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ラケットを投げてはいけない!本当の理由とは

塚田健一郎ともうします。
妻と3人の子供達とタイバンコクで暮らしていました。

私は20年以上、プロテニスコーチとして、プロ選手からキッズ、テニス愛好者を指導してきました。現在は日本に帰国して守屋宏紀選手、田島尚輝選手のツアーコーチをしています。

テニスの試合を観戦していると世界の頂点を決める試合でも

『ラケットを叩きつける』

シーンが見受けられます。個人的にはとても残念なことだと思います。

ではなぜトップ選手なのに

『ラケットを叩きつけてしまうのでしょうか?』

理由。

フラストレーションが溜まり、感情を抑えることができないので、
一番近くにあるラケットにあたる。

多分これが一番の理由でしょう。

これはトップアスリートだからとかではなくジュニア選手でも同じです。そして瞬間的に行動は行われます。

トップアスリートはもちろん自分が勝つために戦っています。しかし、目の前にある

『勝利』

しか見えていないトップアスリート
そのような行動に出てしまうのではないでしょうか?

先週全豪オープンテニス男子シングルス優勝したジョコビッチは私の尊敬するテニス選手2名

ロジャー、フェデラー
ラファエル、ナダル

が持つ記録に追いつき追い越せるだけの数字になっています。

しかしジョコビッチがどれだけフェデラーとナダルの記録を大きく抜いたとしても心の底から応援したいとは思わないでしょう。

なぜならばフェデラーやナダルは勝利のためにプレーすることはもちろん自分を応援してくれている家族や、ファン、子供達にテニス選手だけではない、スポーツアスリートとはどうあるべきかをコート上で魅せてくれるしオフコートのコメントなどでも人格者です。

フェデラーとナダルは負けたとしても全力を尽くしファイトします。

ファンの期待を裏切らないのです。

うまくいかなくてもそれを受け入れ最後までプレーします。

そんな姿に私は心を打たれて応援したくなるのです。

前置きが長くなりましたがジョコビッチ選手のラケットを叩きつけてしまう行為は、フェデラーとナダルにもっと追いつけない選手にさせてしまっていることです。

あれだけ強いジョコビッチだって、ラケットを叩きつけているのに
フェデラーとナダルはしない。

やはりフェデラーとナダルは凄い!

優れた選手だけでなくスポーツ選手そして人間として優れていることを証明させてしまう行動なのです。

これがラケットを叩きつけてはいけない本当の理由だと思います。

確実にフェデラーとナダルは、全豪オープンの決勝戦を見ていたはずです。その際にラケットを叩きつけているジョコビッチを見てどう思ったでしょうか?

『それはよくない』
『俺はしない』

と思っているのとは思いますが他人なんで何も言わないしいう必要もない。テニスを初めて観戦する人や、子供が目撃したらどんな影響があるのだろうか?

私は今後いくらジョコビッチがグランドスラムを優勝しても心から尊敬して応援する気にはなれません。

凄いとは思いますが特別応援はしません。フェデラー、ナダルは、トップアスリートでありながら、

優れた人格者です。

そして何よりも尊敬できるところは



自分は優れている!
なんて思っていない
雰囲気を出しているのが、
また尊敬できます。


次世代のテニス界スターはどんな人格者なのでしょうか?









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