映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」を観ました。満男は令和の寅さんだった
映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」を観ました。
ボクは「男はつらいよ」シリーズを観るのは初めて。50作目となるこれが、マイ・ファースト・寅さん。
毎週映画を観るようになった今だからこそ、作品を味わえるのではないかと思ったのです。
令和の今からみると、作品の世界はとてもファンタジー。柴又を中心にした話なんだろうけど、今を描いているとは思えない。
もちろん、なんでもかんでもリアルに描けばいいってもんじゃない。「男はつらいよ」シリーズなんて、とうの昔に去っていった時代がいつまでも残っているものだし、それでいい。
そう、サザエさんの世界と一緒だ。人どうしの繋がりが、今とはまったく違う世界になってしまった。
ただ、そんなふうに観てしまってはもったいない。満男が寅さんイズムを引き継いでいる、伯父が語ってきたことが甥に受け継がれてきた、とみると、マイ・ファースト・寅さんだったボクにも、じーんとくるものがある。
マイ・ファースト・寅さんだったボクは、満男が寅さんにみえた。それは、満男が寅さんイズムを知らないうちに受け継いでいた証だった。
CGで寅さんが出てきている、過去作品が挟み込まれる、そういうところで寅さん映画の担保はあるけれど、いやいや、満男がちゃんと、寅さんをやっているよ。令和になった時代の寅さんを。
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