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NEORT:Neo Visual Art Collection - Opening Talk

2019/09/12 (木) 19:00 - FabCafeにて行われた「NEORT:Neo Visual Art Collection - Opening Talk」のゲストとして登壇させていただきました。

登壇者は「NEORT」主催の竹元さん、THE GUILD奥田さん、そして僕の3名。竹元さんはデジタルアートの共有プラットフォームである「NEORT」を通じて、次世代のクリエイターを見出したいという高い志しのある方。奥田さんは、業界の最先端事例を作りつつ、プライベートでも攻めた作品を発表し続けるトップアーティストです。

オープニングトークのテーマは「アート×テクノロジーのこれからについて」。竹元さんが事前に用意していたお題を元にディスカッションしていく形式でした。

平日にも関わらず、会場にはNeo Visual Art Collectionにて作品を展示しているアーティスト、NEORTに作品を投稿しているクリエイター、アートに関心がある方等50名程度の方たちが集い、フランクで、それでいて熱気のある空間が形成されていました。

みなさん、さすがテクノロジー慣れしているだけあって、twitterのハッシュタグを追えばほぼ当日の内容が分かってしまいますw

以下、いくつかピックアップしてみました。


自分の場合、もともとは法学部で、学生時代にダブルスクールしたデジハリでテクノロジーにハマり、そこで初めて表現を始めた身で、正直、アートという文脈はほとんど分からないのです。

ただ、この仕事を20年近く行ってきて、ようやく体の中に染みついてきた感覚があります。それは、クリエイティブとは、それ自体には価値はなく、どれだけ人のココロを動かしたかどうかに価値があるということです。

上記の気づきから、オープニングトークで僕が伝えたかった事は以下でした。

・クリエイティブとはユーザーと課題にあるギャップを埋めるもの。
・クリエイティブの価値は、作ったモノ自体にあるのでは無く、どれだけ人のココロを動かしたかどうかにある。
・アート、テクノロジーという言葉を語るより、人のココロを動かす体験をつくろう。
・過去の常識や形式を疑う勇気を持とう。常識や形式は時に思考停止の原因になる。
・未来は待つものでも予測するものでもなく、自分の手で掴み取るもの。
・多方面に手を広げてみよう。それらを紡いでいく過程で道はできる。
・SNS時代は情報の劣化がメチャクチャ早い。一発のバズーカよりも散弾銃の方が効果がある。
・とにかく見てもらって反応を探る事が大切。軌道修正していく過程でスキルと審美眼が磨かれ、それが自分ならではのセンスになる。
・花火大会でのスターマインと、家庭でできる線香花火はどちらも人のココロを動かせる。モノと並行してコンテキストも考えよう。
・マネタイズと名誉は同レベルで価値がある。名誉を掴む事で価値が高まれば、マネタイズは後からついてくる。
・〇〇xテクノロジーという文脈でテクノロジーを担当すると、テクノロジーは多くの場合オペレーターとして扱われる。技術力という観点に留まらず、抽象度を一つ上げて、自分にしか出せない価値を見い出し、オペレーターではなくアーティストを目指そう。
・Flashが死んで、僕自身、一度は作ることをやめた。それは大きな間違いだった。自分が本当にやりたい事は何なのか、それに気づいたら全力でやりきる覚悟をもとう。
・最初から完璧を求めてはいけない。森の中にある整備された道も、最初は人の一歩から始まっている。粗くても良いので、一歩一歩に誇りを持ち、とにかく歩み続けよう。道ができれば人も集まる。


なんて、偉そうなことを常日頃から考えてますが、僕自身、日々トライアンドエラーの連続で、まだまだ理想とは程遠いいのが実情です。おそらく、死ぬ瞬間まで一生トライアンドエラーをしていることでしょう。

ここまで読んでくれている人であれば、おそらく、何かを表現したい方が多いと思います。

はじめから完璧を求めず、とにかく自分の手で作り始めてみてください。そして、手ごたえを感じたら続けてみてください。並行して、自分に何ができるのか、何をしたいのかを自問し続けてください。その試行錯誤の先に自分の未来があります。


最後に、機会をいただいた「NEORT」主催の竹元さん、同じくゲストとして登壇させていただいたTHE GUILD奥田さん、そして会場で話を聞いていただいた皆さん、ありがとうございました。


これからもガンガンやりましょう!!!


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