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感情を自由にコントロール出来ることの強みについて

相手の態度が気に食わずに、いらいらが続いている。

想定外の出来事に、思いもよらずついかっとなってしまった。

あまりにも○○だったので、☓☓してしまった。

感情をコントロール出来ていないことで、悲劇が起こることは誰にでも起こりうる。

その結果として、人によっては取り返しのつかないような未来に歩みを進めることもある。

一方で、感情が反映されないで話すことで、ものごとの効果性が低くなる場面もある。

例えばプレゼンテーションで提案するにあたって、もう少し情熱的・感情的になればよい場面を、論理的かつ淡々と話してしまうこと。

そうすると、聞き手は納得感はあっても最後の判断の決め手に欠く状態になる場面もありうるから。

感情を働かせる場面と自制する場面を自由にコントロールできることは、自分自身の安全性を確保するという面、そしていざ必要な場面でものごとを動かすという点でとても重要。





まずそもそも感情とは何か。

国語辞典によると

感情…ものごとに感じたときにきっかけとなって起こる、喜び、怒り、悲しみなどの気持ち、気分。

三省堂国語辞典⑦より

ものごとはきっかけであり、それがどのような反応をするかはその人にゆだねられている。

基本的には感情は自然に湧き出てくるもの。

ある物事を見て、それに対する素直な反応が心に芽生えること。

それは主にその人の過去経験と解釈にゆだねられていることが多い。

そして感情は、特にどのようなときに大きく変化するのか。

それは基本的に過去の経験と思い込みが覆されたときに大きく動くことが多い。

そのギャップがあればあるほど、激しい感情にかられることがある。

だからこそサプライズは激しく感情を動かすことが出来る。

それは過去に経験した思いとものごとが強く結びつくことで、その感情が発露するということ。






感情のコントロールは一般的にかなり難しい。

というのもその人の過去経験と解釈の総合結果が即座的・反射的に反映されるものであるから。

一方で感情を完全にコントロール出来ている人もいる。

そして感情をコントロールする手法を持っている人はとても強い。

やり方次第では、ある程度制御可能なものにもなりうるし、コントロールできる人はそれだけでも価値が一気に上がることもある。

なぜなら、感情を乗せることによって、場合によっては相手をコントロールすることが可能になるから。

特に演劇、交渉、トラブル対応など、いわゆる対人間の感情が絡まることが成果に直結することになる。

涙が群衆の行動の最後の決め手になることも。

情があふれるこの世界では、論理よりも、最後には感情が勝つことが多い。

「無理が通れば道理は引っ込む」は十二分に成立する。

だからこそ、論理に加えて感情を自由に扱える人を相手にする場合は、気が付いたら相手のペースに乗ってしまっていることもある。

逆に自分自身が使いこなせるようになったら、感情を持つ人間相手にこれほど強力な武器はない。








時と場合に応じて感情を上手にコントロールするにはどうすればよいか。

制御する方法について、感情を自制させる・発露させる方法と2種類があると考えている。


まず自制する方法について。

それはどのような物事を何があっても基本は驚かないような状態に事前に対応しておくということ。

それは経験量が豊富であること、物事の過去実例を多く知っていること、他にも事前に準備をしておくこと、想定範囲を広めに持っておくことということ。

そうすると想定外による驚くことによるコントロール不能状態にはなりにくい。

これによって不意に飛び出してくる急な感情を抑えることが可能になる。

極端な話、全てを事前に知っている状態であれば、感情はみじんも動かない。

つまり知らないことが少なければ少ないほど、感情の振れ幅は小さくすることが可能になる。

だからこそ、事前の想定されること、想像の範囲を膨らませておくこと、経験を色々な分野に持っておくことは大切。


感情を発露させる方法について。

それは自分の感情をコントロール可能なツールを知って持っておくこと。

というのも、感情は基本的に外部環境の刺激がトリガーになるから。

その刺激となるものを外部ではなく個人の脳内で持ち合わせていれば、自由に感情を選ぶことが出来る。

例えば、音楽は頭の中に入れて持ち運びやすい。

この曲を聴くと、わくわくする感情になる。

あの曲のあのフレーズを思い出すと、自然と涙が出てくる。

このような曲があるだけで、とても強い。

そしてその曲をいくつも脳内ジュークボックスとして保管しておくと、ある場面の直前でその音楽を脳内で演奏することで、その気分になった状態で物事に臨むことが出来る。

他にも、過去の人生経験で強烈な感情を想起させる場面を覚えておいて、いつでも使えるように準備しておくことも有効。

その場面の自分、過去の思いを鮮明に思い出してそのまま反映させることが出来れば、場面に関係なくその思いを発露することが可能になる。

喜怒哀楽それぞれの適した場面を持っておくととても強い。

だからこそ、人生経験の幅が広ければ広いほど、適切な使える場面は増えてくる。

このように刺激を事前に刷り込みを行うことが出来れば、感情をツールとして使いこなすことが可能になる。

あとはその場面に応じて、自分の中に起きる純粋な思いと共に居続けるという事も忘れてはいけない。

それは今瞬間味わっていることと一緒にいることが、最も強力な感情発露ツールであることは間違いないから。






感情はとても素晴らしいものでもあり、とても強力なツールでもある。

一方で制御できない場合、使い方次第ではかなりのリスクを含む諸刃の剣。

感情を制御出来れば、必要な場面にその気持ちや効果性を何倍にも増幅できるし、必要ない場面には何分の一以下に減衰させることが出来る。

これが出来るだけで、より世の中の楽しみや渡り方含めてより安全に快適に、自分がやりたいことに対してもより素早く進めることが可能になってくる。

自由に感情を使いこなすこと、少しでも意識して行動を変えること、そこから何かが始まるかもしれない。








ありがとうございました。

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