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『ダイヤモンドの功罪』みたいなYouTuber。圧倒的才能に殴られた。

マンガ『ダイヤモンドの功罪』を読んだ。

(※既刊3冊ともKindle45%ポイント還元セール中である)


そしたらこれが大当たりだった。めっっちゃくちゃおもしろい。

このマンガ、「才能がありすぎることは是か非か」というテーマを扱っている。主人公は運動能力に恵まれすぎていて、努力をせずにあっさり凡人を追い越してしまう。


『ダイヤモンドの功罪』1巻Kindle位置15


彼はどこに行っても馴染めない。あまりにも才能があるので、他の選手の嫉妬の的になる。そして、どうあがいても敵わない彼がいることで、他の選手は皆やる気をそがれていく。

この状況がツラすぎて、何のスポーツも本格的に始められないでいた。

『ダイヤモンドの功罪』1巻Kindle位置17


そこで彼が出会うのが、地域の弱小野球チームだ。ガチでプレイするのではなく、「楽しく野球をする」がコンセプト。

『ダイヤモンドの功罪』1巻Kindle位置27


熾烈なポジション争いとは無縁のこのチームで、主人公は「のびのび野球をする楽しさ」に触れて、初めて純粋にスポーツを楽しむことができた。


『ダイヤモンドの功罪』1巻Kindle位置31


……はずだったのだが、その状況は長く続かない。


『ダイヤモンドの功罪』1巻Kindle位置59


あまりにも巨大な才能を目にした指導者は、彼を単なる少年野球に留めておけないと判断し、勝手に日本代表チームに送り出す。


これは、巨大すぎる才能を持つがゆえに、その才能に翻弄される主人公の物語だ。


僕はこのマンガを読みながら、ひとりのYouTuberを思い出していた。

1週間ほど前から本格的にYouTubeを始めたその女性は、圧倒的な才能があるのにもかかわらず、「YouTubeは趣味でいい」と言い切っている。

だが、世間はその才能を放っておかない。たった1週間でチャンネル登録者は5桁まで膨れ上がり、YouTuberとしての階段を一足飛びに駆け上がっている。

かくいう僕もその才能と魅力に囚われてしまったひとりだ。もはや彼女の一挙手一投足の虜であり、「次は何を見せてくれるんだ…?」と気になってしょうがない。

そして、既に僕は「この人と早いうちにコラボしておきたい」と思い始めている。「彼女を何とかして表舞台に引っ張り出さないといけない」と考えている。教え子を勝手に日本代表に送り込もうとする監督と、何ら変わらないことを考えている。


彼女の幸福はどこにあるのだろう。

「YouTubeは趣味でいい」と言う感覚はしごく真っ当で正しい。本来は趣味にすべき発信活動を仕事にしようとして悲惨なことになっている人たちを、このマガジンでは腐るほど見てきた。99.9%の人はYouTuberとして生活していく適性などなく、それを夢見ることは地獄の門をくぐることに他ならない。

だが、彼女は違う。選ばれた0.1%の人だ。彼女はまず間違いなく、YouTuberとして生活していけるカリスマである。これからも伸び続けることはまず間違いない。YouTuberが株だったならば、僕は絶対に彼女の株を買う。

だからこそ、『ダイヤモンドの功罪』と彼女を重ねてしまうのだ。彼女はそれを望んでいないのに、世間はその才能を放っておかない。


今日は、そんな『ダイヤモンドの功罪』っぽい彼女について書いてみよう。

勝手な考察を書き散らすのは行儀が良いことではない。だから無料部分では伏せたけれど、有料部分ではバリバリに名前を出して考察していきたい。彼女の魅力とカリスマと、野心のギャップについて。それから、才能に恵まれすぎたYouTuberがどうすれば幸福になれるのか。


それでは早速見ていこう。今日扱いたいYouTuberは、こちら……。



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