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ビジネス書を100冊読んでうっすらバカにする大仕事【2年ぶり2回目】が決まったので、プロセスエコノミー的な告知。

※本文は全て無料で読めます


「代表作」という言葉は何となく気恥ずかしいのだけれど、WEBライターとしての僕の代表作はこれだと思う。


「ビジネス書を100冊読んで、その教えを全部スプレッドシートにまとめて、実行する(そしてひどい目に遭う)」という記事だ。

1万5000文字くらいある鬼のように長い記事なのだが、だいぶバズった。20万PVくらいのアクセスは集めたはずだ。


これをきっかけに、「AbemaTVに出てくれ」という依頼も来た。面白かったので快諾した。

出演した後、すぐにギャラがいくらだったかなどの裏話を有料マガジンにしたのだけれど、それはまた別のお話…。


舞い込む執筆依頼

この記事やAbemaの番組を見てくれた徳間書店の編集者が、「ビジネス書を100冊読んで教えをまとめてみた」みたいな本書きませんか?という打診をくれた。

この最初のオファーを見る限り、「教えをまとめる」という記事の上っ面だけを切り取って書籍化の話を持ち込まれたように感じたので、「この人、ノリが分かってない気がするな~」と思った。


そこで、「ノリが分かってない人なら断ろう」という気持ちで編集者に返信した。

「あの記事を読んでもらえたなら分かると思いますが、僕はビジネス書をうっすらバカにしたいスタンスなので、素直にまとめる本は書かないですよ。うっすらバカにしていいならやりますけど

大体そんな内容を、ビジネス文体にして送りつける。

すると、編集者からは「うっすらバカにしてもいいよ。当然、そうなりそうなのは理解してオファーしてるよ」と返してきた。


おう、だったらやったろうやないかい

そういうことで、徳間書店様から本を出すことになった。売り言葉に買い言葉みたいなテンションで決まった出版である。『ビジネス書って同じことばっかり書いてない?100冊読んで検証してみた』的な本だ。

僕の内心としては「ビジネス書ばっかり読んでるヤツをバカにするぞ!」なのだけれど、それをストレートに出しすぎると成果物としては嫌味が強すぎるので、上手にうっすらバカにしようと思っている。

以前の記事では「めちゃくちゃ真剣にビジネス書を実行した結果、頻繁にかぼちゃのそぼろあんかけを食べさせられる」という形をとった。「ビジネス書を真に受けるってこういうことですよ?」を暗に表現したワケだが、今回は書籍用にまた別の形で表現したいと思う。

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気合の入った選書リスト

最初のオファーが来た段階だと、編集者に対して「微妙なオファーだな~。この人僕のこと分かってるのかな~」と思ってやる気が少なかったのだが、何度かご飯に行っている内に徐々に仲良くなり、「ノリも分かってくれそうだ」と思うようになった。

そして、めちゃくちゃ気合の入った選書リストが送られてきたあたりで、やる気がピークになった。編集者がすごくしっかりとした基準で選定してくれたからだ。これがその基準。

①原則として、2016年以降に刊行され、かつ10万部(推定)以上発行されたビジネス書

②ビジネス書といってもその内容、傾向は多様である。本件では「だれにとっても参考になる」という観点から、「実践的なノウハウ」が記されているか、「実践的な自己啓発」が記されているものに絞った。

③次の要素に特化したビジネス書は対象外とする。経済学、経営術、投資法、営業術、マネジメント論、リーダー論、就活法、自叙伝、PCやアプリの操作法、そのほか専門性の高いニッチなもの(たとえば経理作業、決算書の読み解き方など)。

④本件では、メンタルケア、コミュニケーション、文章作法、体調管理などを扱った書籍も、広義のビジネス書ととらえて対象とした。

⑤1に該当しないものでも、以下のビジネス書は取り上げた。
・2015年以前に刊行されたビジネス書のなかでいまなお読み継がれているベストセラー
・10万部に到達していないものの、本件におけるビジネス書の定義にかなっているヒット作

⑥原則として1著者1冊だが、次の5名にかぎって2冊取り上げた。樺沢紫苑、堀江貴文、細谷功、メンタリストDaiGo、安田正。


こういうしっかりした選定をやってくれると、「ああ~~!編集者ってありがてえ~~!商業出版楽しい~!」となるものだ。何しろ、前に記事を書いた時はブックオフで手当たり次第に買ってきたのだから。あの時は選書もクソもなかった。


『プロセスエコノミー』の盛り上がり

編集者が送ってくれた選書リストは実に的確だったが、1点だけ要望をつけて、変更してもらった。

先日発売したばかりの箕輪厚介さんが編集した本『プロセスエコノミー』を入れてくれとお願いしたのだ。


この本はとても良い。SNSでの盛り上がりがとっても無ですごく良い。


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(引用元ツイート:こちら


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(引用元ツイート:こちら


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(引用元ツイート:こちら


皆、特に内容には触れずに「プロセスエコノミーは良いぞ」とだけ言っているし、人によってはポエムも添えている。すごく良い。普段全く本を読まない人たちが勢いで読んで褒めている感じがたまらない。

そっくりだ。『多動力』が発売した直後にそっくりだ。


ついでに言うと、ワケの分からないオンラインサロンの主がドンドン仲間に入ってくる感じもそっくりだ。


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(引用元ツイート:こちら


溺愛女子サロン」、僕の観測範囲には入ってなかったので今回初めて知ったのだが、すごく良かった。「自分を溺愛する思考を学んで、人生を総合的に幸せに過ごすためにメンバー同士助け合うコミュニティ」らしい。具体的に何をするのかさっぱり分からないところがすごく良い。勢いを感じる。

コミュニティページを熟読したのだが、何が何だかさっぱり分からなかった。難解である。

婚活、恋愛、脳心理学、パートナーシップだけでなく、

ビジネス・起業、人生・哲学、

スピリチュアル、、、

あらゆる分野を幅広く網羅した吉乃菜穂と、

溺愛女子が共につくる女性総合研究所


最初から最後まで結局何をやる場所なのか分からないところに凄みがある。普通はプロジェクトページを熟読すれば何の場所なのかは分かりそうなものだが、全然分からなかった。

でもまあ、サロン主は「婚活、恋愛、脳心理学、パートナーシップだけでなく、ビジネス・起業、人生・哲学、スピリチュアル、、、」などの「あらゆる分野を幅広く網羅」しているらしいので、僕レベルの知性では到底理解できないのだと思う。

これはアレだ。「超ひも理論」とかと一緒だ。ブルーバックスとかを読んで分かった気になろうとしても、「結局よく分かんねえな…」ってなってしまうアレだ。

僕の物理・数学能力だと超ひも理論を理解するのは難しすぎるし、僕の知性だと溺愛女子サロンを理解するのは難しすぎるのであろう。修行して出直そうと思う。


プロセスエコノミーの波に乗ろう

溺愛女子サロンがおもしろすぎて話が逸れてしまった。本題に戻ろう。

『プロセスエコノミー』はうっすらバカにするのにピッタリのムーブメントなので、ぜひ今回の『ビジネス書100冊読んで~』本の中に加えたかった。

しかし、問題が1つある。僕の本が出版される頃には流行が終わってそうということだ。

この見積もりはかなり正しいと思われる。『多動力』も『人生の勝算』も『お金2.0』も、発売から3ヶ月ぐらい経つと話題に出す人は激減していた。箕輪厚介さんが担当した本の賞味期限は革命的に短い。彼は時間革命を起こしているのかもしれない。


『プロセスエコノミー』も多分そうなるだろう。何しろ、発売後は見せるプロセスがもうないワケだし、盛り上がりが衰えるのは必至である。

数ヶ月後に僕の本が出版される時には誰も盛り上がってなくて、僕がたった一人の熱狂を持て余しているということになりかねない。


そこで、1つのアイディアが浮かんだ。今週、『プロセスエコノミー』を読みながらライブ配信をやろう


というのも、この記事の中で地味にウケたのが、「ビジネス書の教えを抽出してまとめたスプレッドシート」なのだ。


記事を制作するために、こんな要領で、大量の教えをスプレッドシートにまとめた。


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実に600個近い教えをバシバシまとめていった。当時の僕はまさにメモの魔力に取り憑かれていた。


このスプレッドシートも公開したのだが、結構多くの人が見てくれて、「無限に見られる」などの評価をもらった。

だから、創作の源泉&書籍のおまけ要素として、今回もスプレッドシート作りをやろうと思う。さらに、これを制作するプロセスを公開しようと思う。

ライブ配信で、本を読みながら発見をブツブツつぶやきつつ、スプレッドシートを書き込んでいく様子を皆さんにお見せしたい。


これが、プロセスエコノミーだ。


……と、ドヤ顔で書いてしまったけど、『プロセスエコノミー』を読んでないので何かを誤解しているかもしれない。

でも、僕の長い読書歴&ネットの流行観察歴からすると、多分この本を読んでも「プロセスを見せることが大事なんだなあ」以上の感想は出てこないので、こうやって雑に使っても問題ないと思う。

僕の雑な使い方が正しいかどうかは、今週のライブ配信で明らかになる。間違ってたら謝罪をするだけだ。僕は間違ってない方に賭けるけど、あなたはどっちに賭ける?


スケジュールとラインナップ

…とまあ、話が散らかってしまったのだけれど、要するにこういうことだ。


僕が自分の本を書くために『プロセスエコノミー』を読むというプロセスを公開する。『プロセスエコノミー』を読むことが即プロセスエコノミーの実践になるのだ。


結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れるらしいし、このやり方はすごく正しいと言えるだろう。僕はすべてを手に入れるかもしれない。


初回のライブ配信日程はこれ。

8/12(木)19時~21時半   ※読むペースによって前後する可能性あり


読む本だが、『プロセスエコノミー』は多分すぐ読み終わると思うので、他にも読んでいく。5冊程度は読み終わるのを目標にしたい。


そして、今回読む予定のラインナップは以下の通り。







そう、全てこの記事に登場した本である。


視聴方法

僕のYouTubeチャンネルでライブ配信をする。以下のリンクから「リマインダーを設定」ができるので、よろしければ予約しておいてもらえれば幸いだ。

本を読むのでずっと喋ってるワケではない。作業用BGMがてら流しておく使い方がいいと思う。「この本のこれ、説得力ゼロだ~!」などでテンションが上がったら嬉しそうにカメラに向かって喋りだすと思う。

ちなみに、この企画で使う本には古本がかなり混ざっているので、しょうもない書き込みなども散見されると思われる。そういうのを発見する度にカメラに向けて共有するので、コメント欄でガヤを飛ばしてほしい。


今後の配信スケジュール

また、初回の配信以後も、週に1回程度のペースでライブ配信を続けていこうと思う。基本的には毎週木曜日19時から。変更もあるかもしれないが、大体こんな感じでやっていくはずだ。

・8/12(木) 19時~  『プロセスエコノミー』他色々

・8/19(木) 19時~  『人は話し方が9割』『伝え方が9割』など、話し方系

・8/26(木)19時~  『シリコンバレー式食事術』『スタンフォード式最高の睡眠』など、生活習慣系

・9/2(木) 19時~ 『自己肯定感の教科書』『繊細さん』など、メンタル系

・9/9(木)19時~ 『東大読書』『最強の読み方』など、読書系

・それ以後:未定



以上、今日はそんな感じで、報告と告知でした。また順次情報を発信していくので、よろしければTwitterやYouTubeのフォローをよろしくお願いします。

Twitter:https://twitter.com/kenhori2

YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCYJ335HO_qLZDr7TywpI0Gg


※あと、せっかくライブで大量の素材が生まれるので、切り抜き動画をやってくれる人も募集します。ひろゆきさんメソッドで、もし収益出たら折半しましょう。やりたい方は僕のTwitterにDMください。



以下、購読者向けのおまけ。アクが強めです。

最近売れてるポピュリズム本の話とか、独居インターネット芸人の悲しみとかについて。


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