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サンフランシスコでの研究開発活動で得た気づき (2020年12月)

こんにちは。サンフランシスコでの研究開発活動で得た気づきを定期発信しています。未来創造・新顧客価値創造のヒントとなれば幸いです。

Factory OS

ベイエリアは常に住宅の需要に対して供給が追いつかず、
ジェントフィケーションやホームレス増加の問題を解決できずにいます。
責任を感じているTech Giant企業は今後の企業の成長のためにもベイエリアの低価格住宅開発に対して多額な金額で支援しており(Google $1 billion, Apple $2.5 billion, Facebook $1 billion)、建設スタートアップFactory OSにも出資しています。

Factory OSは技術を駆使したモジュラー型建設手法により安く早くアパートを建設することを実現しています。Autodeskとのパートナーシップにより設計から建設まで全てデジタル化してあとは車のようにアセンブルするだけでアパートなどの集合住宅をこれまでの建設手法に比べて最大50%早く、40%安く建設できるとのこと。

都市部の住宅クライシスの救世主になる可能性を秘めているのと当時に、過去数十年起きていない建設のイノベーションが起きようとしています。


Police x Drone

カリフォルニアのChula Vistaという市では警察が911(緊急通報)のFirst Responderとしてドローンを現場に自動運転で向かわせ、状況を上空からトラックしながらインシデントの対応をするという全米初のドローンの実用化が進んでいます。利用されているドローンはSkydioとDJIで1台あたりのコストはカメラとSW含めて$35,000とのこと。1日あたり平均15件の911対応で利用され、これまでに4100 flightsの実績があるようです。

マニュアル運転でドローンを利用する警察の事例はこれまでにいくつかありましたが、911をトリガーに自動運転で現場に向かうドローンの事例はChula Vistaが初めてです。これを機にカリフォルニア内の他の2都市でも採用され、ソリューションとしてスケールする動きもあります。

警察、カメラや顔認識を使った技術はU Sではコミュニティからはプライバシーの観点で反発の声も多く、市によっては顔認識技術の利用を禁止していることもあります。

一方でコミュニティを守るために犯罪を未然防止するために技術の利用は有効であることも確かで、プライバシーを考慮してコミュニティの理解を得ながらドローンを活用できている好事例だと思いました。また、一つの市でソリューションが成功して他の市でも採用する事例でもあります。


以上、最近特に気になった動きについて簡単ですがまとめました。またサンフランシスコから気付きを定期的に発信していきます。

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