鶴田健吾@『試行改善』

エコシフト株式会社 https://www.eco4210.com/ kintone業…

鶴田健吾@『試行改善』

エコシフト株式会社 https://www.eco4210.com/ kintone業務改善職(開発受託、管理者支援、導入支援) kintoneアプリデザインスペシャリスト、応用情報技術者

最近の記事

食わせるデータの蓄積

AIの利用が進む未来の、業務や働き方の変化が語られることが多くなりました。現在広く利用されているAIは、世間一般にあふれている情報を「食わせて」開発されたものですが、これからは企業内のデータを独自AIに「食わせて」社内で利用するようになっていくでしょう。 そこで、自分をAIに置き換え「食う」立場を想像してみました 決まったフォーマットで継続的に蓄積されたデータ  (kintoneなどのシステムを利用している場合など) ⇒調理されたカレーが食卓に配膳される状態で食べる事が出

    • ルックアップとCSV読込のジレンマ

      CSV読込するには重複禁止設定が必要 kintoneでCSV読込を行う事を想定した場合、ルックアップフィールドに重複禁止の設定を行う事が大事です。しかしながら「顧客名」をルックアップに指定したい場合、同姓同名の可能性があり重複禁止設定が出来ません。 そこで、「顧客番号‐顧客名」の様な結合フィールドを用いる事になります。文字列フィールドの計算式は重複禁止が出来ないので、文字結合プラグインを用いる等の方法が、他の記事でもよく紹介されていますね。 結合フィールドがあれば、例えば下

      • kintoneお助けアプリ

        業務用アプリとは別に、kintone開発を行う上であると便利な「お助けアプリ」について、今回2つほどご紹介します。 マニュアルアプリ 業務用アプリの操作説明をマニュアルアプリにまとめておくと、人事異動で担当が変わる場合や、社員の入社時に便利です。 アプリ構成の1例として、必要なフィールドは  ・アプリ名(文字列1行)  ・アプリの利用目的(文字列1行)  ・操作手順(テーブル)  そして、テーブルに配置するフィールドは  ・手順の番号(数値)  ・手順ごとの説明文(リッチ

        • 座右の銘

          私の座右の銘は『試行改善』です。 元々は、試行錯誤という言葉ですが、良い形で終わりたいという想いから『試行改善』という言葉を勝手に作ったのが始まりです。 数年の時間が経過する中で、次のような意味合いが加わってきました。  ・とりあえず着手してみる  ・始めなければ始まらない  ・やってみて初めて解ることがある  ・ダメでもともと  ・やりながら考える  ・試してやり直す  ・手を変え品を変え挑む  ・日々改善を重ねる  ・あきらめず粘る  ・やるからには良いモノにする  

        食わせるデータの蓄積

          Accessからkintone

          記事のきっかけ 社内業務にAccessを使われていた中小企業のkintone移行を支援させていただく事があります。 これまでAccessを利用してこられた会社さんの中で「業務の流れが変わって対応しきれなくなってきた」とか「Accessを管理していた社員の退社でうまく対応できない」「開発してくれた業者さんが対応できなくなった」などの出来事がきっかけとなった様です。 ビジネスを取り巻く環境や社内の状況は日々変化を続けますので、特定の誰かしか変更できない(わからない)システムか

          値引きのマイナス金額は赤色で

          見積書や請求書でプリントクリエイターを利用されているケースは多いと思います。先日、「値引きのマイナス金額を赤色で表示して欲しい」というご依頼がありました。 色々考えた挙句(あまりスマートな方法ではないかもしれませんが)プリントクリエイター上で黒の「プラス」と赤の「マイナス」を重ねて表示することにしました。 kintoneの設定は2つの計算式フィールドを追加し、金額がプラスの場合「プラス」に数値を入力して「マイナス」は空白をセット、金額がマイナスの場合「マイナス」に数値を入

          値引きのマイナス金額は赤色で

          「その他」の功罪

          最初は良かったkintoneで「問合せ管理」の様なアプリを作成し、問合せ内容別の件数を集計みたいな事って、いろんな会社さんで利用されているのではないでしょうか?「問合せ内容」フィールドをドロップダウンの選択項目にしておけば、グラフや表において、ドロップダウンの選択肢に応じた問い合わせ件数が集計されます。 アプリを作成してからしばらくすると、受付担当者の皆様が入力してくれたデータが蓄積されていき、集計結果を見る事が出来るようになり、分析を行う際の指標としても利用できるようになり

          ルックアップとVLOOKUP(おまけ)

          ルックアップフィールドが空欄で良い場合もある 以前「ルックアップとVLOOKUP」という記事で、ルックアップを含むファイル読み込みを行う際の、エラー発生防止について書きましたが、場合によっては、ルックアップフィールドの一部が空欄でも問題ないこともあるかと思います。問題ない場合とは以下のようなことを想定しております。  ・ルックアップフィールドが必須ではない  ・ほかのフィールドのコピーに設定したフィールドが必須ではない エクセルの数式を変更してみる 以前ご紹介した数式

          ルックアップとVLOOKUP(おまけ)

          ルックアップとVLOOKUP

          ルックアップを含むアプリでファイルを読み込めない(泣) 例えば販売管理アプリにおける顧客情報を、顧客マスタアプリからルックアップで取得しているような場合で、販売管理アプリに対して追加レコードをファイルから読み込むような場合のお話です。 ファイル内に「顧客マスタに登録されていない顧客のデータ」が存在したら、当然の様にファイル読み込みに失敗します。 理屈はわかるのですが、データ量が多い場合や、他の人から読み込みを依頼されたファイルの様な場合、ファイル内に「顧客マスタに登録さ

          ルックアップとVLOOKUP

          それってラジオボタン?

          kintoneアプリの開発支援を行っていて、時々気になる事があります。 「それってラジオボタン?」という・・・ 代表的な例は、性別についてです。次の図をご覧ください。 説明のために、性別の入力欄をラジオボタンとドロップダウンで作成しております。 (「男性」「女性」の両方はないと考え、チェックボックスや複数選択は入れておりません) ご覧のとおり、左のラジオボタンは必須項目で、デフォルトが「男性」になっております。 私が気になる点は  ・入力し忘れた時にデフォルトの「男性」

          それってラジオボタン?

          ノー転記な経費精算システム(その2)

          時は流れて、クラウド化やテレワークの時代になりました。そこにコロナがやってきて、経理も在宅で業務をこなす必要性が出てきました。 この頃には既に、経費精算も振込に変わり、インターネットバンキングにRPAを組み合わせたり、総合振込を利用したりして、経費精算業務がさらに進化していました。また、kintoneを導入して、自分でアプリ作成や簡単なカスタマイズもできるようになっていたので、コロナを機にエクセルマクロの経費精算業務をkintoneに置き換えることになりました。 経費申請

          ノー転記な経費精算システム(その2)

          ノー転記な経費精算システム(その1)

          自己紹介がわりに、まだkintoneがない頃の、昔の業務改善事例を書きます。ヒョーケイさんとの違いなど、汲み取って頂ければと思います。 まだウィンドウズXPが主流だった頃、私は総務と経理と情シスごちゃ混ぜの仕事を担当していました。経費申請は、手書きの用紙に領収書をつけて行っており、それをもとに『現金で』精算金を準備し、会計ソフトに手入力で記帳していました。 月末月初の忙しい日に経費精算の申請が重なると大変だったので、まずは会計ソフトへの手入力をなくすため、Excelのフォ

          ノー転記な経費精算システム(その1)