見出し画像

文化とは何か

先日、茨城ロボッツの2021-22シーズン編成について西村GMから発表されました。

チームの編成について、そして選手とスタッフ一人一人の名前を挙げて強いメッセージが込められている文章をスポーツのクラブチームでは初めて目にしました。

ロボッツらしいアイデンティティ

成長、成長し続ける

などキーワードになるだろうなと感じ取れるいくつかの言葉の中に「ウイニングカルチャー」という言葉が数回語られていました。


文化。


トレーニングをチームの文化にする、ということを言ったこともありましたし、デフスポーツ(ろう者)に関わっていた時に「ろう文化」という言葉も身近にありました。「手話を覚えることはろう文化を学ぶきっかけになるよ」と当時のヘッドコーチが言っていたことも思い出しました。

気づいたら「文化」という言葉は身近にあったような。文化会館やカルチャーセンターっていう建物もありますからね。自分の中では文化という言葉をその組織や集まりにいる人たちの中で生活の一部になっている有形無形のものと定義していました。


気になったので「文化」を調べてみました。

_______

広辞苑
①文徳で民を教化すること。
②世の中が開けて生活が便利になること。文明開化。
③(culture)人間が自然に手を加えて形成してきた物心両面の成果。衣食住をはじめ科学・技術・学問・芸術・道徳・宗教・政治など生活形成の様式と内容とを含む。文明とほぼ同義に用いられることが多いが、西洋では人間の精神的生活にかかわるものを文化と呼び、技術的発展のニュアンスが強い文明と区別する。↔自然


大辞林
(1)〔culture〕
社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体。言語・習俗・道徳・宗教,種々の制度などはその具体例。文化相対主義においては,それぞれの人間集団は個別の文化をもち,個別文化はそれぞれ独自の価値をもっており,その間に高低・優劣の差はないとされる。カルチャー。
(2)学問・芸術・宗教・道徳など,主として精神的活動から生み出されたもの。
(3)世の中が開け進み,生活が快適で便利になること。文明開化。
(4)他の語の上に付いて,ハイカラ・便利・新式などの意を表す。

大辞泉
(1)人間の生活様式の全体。人類がみずからの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体。それぞれの民族・地域・社会に固有の文化があり、学習によって伝習されるとともに、相互の交流によって発展してきた。カルチュア。「日本の―」「東西の―の交流」(2)(1)のうち、特に、哲学・芸術・科学・宗教などの精神的活動、およびその所産。物質的所産は文明とよび、文化と区別される。(3)世の中が開けて生活内容が高まること。文明開化。多く他の語の上に付いて、便利・モダン・新式などの意を表す。「―住宅」
[用法]文化・文明――「文化」は民族や社会の風習・伝統・思考方法・価値観などの総称で、世代を通じて伝承されていくものを意味する。◇「文明」は人間の知恵が進み、技術が進歩して、生活が便利に快適になる面に重点がある。◇「文化」と「文明」の使い分けは、「文化」が各時代にわたって広範囲で、精神的所産を重視しているのに対し、「文明」は時代・地域とも限定され、経済・技術の進歩に重きを置くというのが一応の目安である。

______

難しいっすね(笑)
まとめてみると、

人々によって
風習、伝統、思考方法、価値観、哲学など
世代を通じて習得や共有をしながら伝承されていく
生み出されたり作り出されたもの

といったところでしょうか。
まとめていて思ったのは、次の世代に残そうという意思があるものだけではなく自然と残っているもの、そして(主観になるが)良い悪い関係なく残るものが含まれているのではないかと。

今までだったら、「よし、こういうものを新しく作っていこう。残していこう」とだけ成りがちだったがの「今までどういう人たちがどういうものを大事にし、伝えていこうとしたのか。また何が自然と残っているのかをじっくり見ることが必要かもしれない」という考え方になったこと。

その上で自分が何を伝えていきたいのか、を伝えていくこと。

先日、スタッフミーティングがありましたが、そこで伝えたのは自分のミッションステイトメント。

プロスポーツチームにいる以上勝ちにこだわるのは大前提で、トレーニング指導者としてパフォーマンス向上に貢献する。その中で選手が患者にならないための傷害予防と健康教育を行い、トレーニングを通して選手が自分の可能性を感じ、信じることができるようにすることのお手伝い。それはスポーツ選手として競技レベルへの貢献だけではなく、スポーツ選手としてのキャリアを終えた後の自分の人生に大きく貢献してくれると信じているから。

これは言葉を少しずつ変えてきたものの、今まで色々な場所で伝えてきたことでもあります。そして、今回の西村さんの強い言葉でもう一度自分の考えをまとめ、文章にできたことはとても大きく、大切な機会となりました。

今シーズン、茨城ロボッツの選手、スタッフ、ブースター、スポンサー様、関係者の皆さま、一緒にがんばりましょう!

スポーツの力がどこかで皆様のお役に立てることを願っています。

サポートありがとうございます! これからもますますがんばります! うれしいです!