見出し画像

歴史を振り返り長く俯瞰する

四半期決算で企業は評価される。僕がナリワイとする農業とは完璧に異なる世界だ。農業は短くても3年〜5年で俯瞰して、10年後20年後を見据えてやっていく。一つの野菜ができなくてもそこで一喜一憂せず、先をみながらやっていく。もちろん野菜ができなかったら落ち込むけど終わりじゃない。

コロナでわかったことは、世界は高速で動いていることだ。コロナは農業の世界でみれば一つの疫病でしかない。ペストのように「そういうことがあったんだな」程度のことだ。半年、1年も我慢できない、我慢しようにも経済が成り立たないから早くワクチンをつくりもとの日常に戻そうとしている。

たった1年間、経済活動をしなかったら壊れちゃうシステムは脆い。1万年以上続いてきた農耕、さらにそれより長い狩猟採集時代と比較すると、いかに資本主義が脆弱で短期的にしか続かないシステムなのかわかる。

現代人は3ヶ月で結果を求められ、1年内に結果を出さなければ無能扱いされる。それが当たり前だと思っている。だからwithコロナ、アフターコロナという意味がない言葉に踊らされる。無意味な言葉をつくった連中は目の前のエサが欲しいから、空虚な言葉を使い、ある層を誘導する。10年もすれば「昔は今ではタダのカゼウイルスで世界が右往左往したものじゃ」となっている。

高速化した社会が昔のようにゆっくりとした流れになることはないだろうけど、メインストリームとは違う世界は、”いまここにある”

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?