在宅勤務でのOKR
はじめに
この記事は以下の記事の翻訳となります。
多くの人が世界トップクラスのテクノロジー企業で働くことを夢見ています。Adam Naor氏はそのうちの3つの企業で働いた経験があります。
彼はGoogleで数年間、カリフォルニア州マウンテンビュー、オーストラリアのシドニー、ドイツのミュンヘンに住みながら、チームのリーダーからマネージャーまで様々な役割を担っていました。
そして、Indeedでは企業開発チームのメンバーとして活躍していました。現在は、米国IT業界のビッグファイブ企業の一つであるIndeedでシニアパートナーマネージャーを務めています。
そして彼は学んだ情報をもとに自分の会社を立ち上げたのです。Naor氏はCOVID-19流行開始時に個人や企業のリモートワークを支援するために始めたWFHAdviserの創設者兼CEOでもあります。
その道のりでは目標設定と測定を組み合わせたOKRは、彼が仕事をしてきた企業にとって欠かせないものとなっています。
重要なのは「OKRで何を測定するか」を理解すること
“Googleは創業から、企業レベルとチームレベルで基本的にOKRシステムを使用してきましたと”Naor氏は言う。
"Google初期の投資家の一人であるJohn Doerr氏(彼の名は聞いたことがあるかもしれません)は、Intel時代にOKRを使用していた経歴を持ち、それをGoogleに持ち込んでいました。"
驚くことではないですが、Googleは野心的な会社であり、それはOKRの使用方法にも表れています。
“私が所属していたチームの文化にとって非常に重要であったことの一つは、本当に積極的かつ野心的な目標を設定し、その目標を重要な結果という形でどのように測定するかということでした。
”Naor氏のチームは、ユーザーを支援するための製品の構築や製品の市場投入をベースに目標を設定していました。
“そして、重要な結果は、どれだけ多くの人がその製品を使用し、その製品を使用してどのように成功を収めることができたかということになります。”
新製品の開発では、軌道から外れてしまいがちです。しかしOKRを使用することで、チームが何を構築するかだけでなく、製品の発売や成功をどのように測定するかにも影響を与え、チームの軌道を維持するためのガードレールを提供しています。
IndeedもOKRを使用しています。実際、同社がOKRを採用している理由の1つは、GoogleからOKRの文化を持ち込んだシニアマネージャーを何人か採用したからだとNaor氏は言います。
では、Indeedはどのような方法でOKRを活用しているのでしょうか。“Indeedは人を助けるために存在しています。それが目標です。”とNaor氏は言う。 ”主な結果は様々な方法で測定することができます。
何人が職を得られたのか?どのような種類の仕事に就いたのか?一度仕事を得た後、その人たちは現在どのような仕事に就いているのか?”
Naor氏はIndeedに在籍していた頃、企業開発チームに所属し、Future of Work企業への投資と評価を行っていた。それが彼の新しいベンチャーを立ち上げるきっかけとなった。
市場のギャップを見て、ゴールトラッキング、市場認識、そして私のユニークな技術力を使って人々を支援できると考えたのです。
Naor氏がWFHAdviser.comを立ち上げたのは2020年初頭で、COVID-19と通じて人々の働き方が大きく変わることに気付いた時でした。そして、彼の広範なOKRの知識は、スタートアップに大いに役立ちました。
WFHAdviserは、OKRの文化に深く踏み込んでおり、これが市場での競争優位性をもたらし、在宅勤務のユーザーをより良く支援することを可能にしていると思います。
何年も何年もかけてOKRSを書いてきたNaor氏は、北極星を見極める信じられないほどの明確性が身についており、そのおかげで迅速に何かを構築することができたと言います。
私たちは利益を上げており、3日ごとに1%ずつ成長しています。そして、彼はすでにOKRの測定にどのようなメトリクスを使用すべきかを知っており、正しいメトリクスを特定することにより彼は実際に役立つツールを構築することで人々に付加価値を与えることができます。
例えば、一般の人がウェブサイトや会社を立ち上げようとするとき、何を優先させればいいのか分かりません。製品、ユーザー、成長、収益、収益性 など、どれに焦点を当てるべきなのかで悩んでしまいます。
しかし、私は10年以上もOKRを使って目的を設定し、測定してきた経験があるので、何が重要なのかを最初から正確に把握できていました。
目的(Ovjective):ユーザーの在宅ワークを支援する製品の構築
重要結果(KR):サイトへの来訪者数
重要結果(KR):キャリアアドバイスを受ける人数
重要結果(KR):部下や上司との遠隔での関係の構築方法についてアドバイスを受ける人の数
理解力+コンプライアンスによりOKRは仕事をする
Naor氏は、OKRを使って大きな成功を経験していますが、誰もが同じ結果を得られるわけではないことを理解しています。
そして、その理由も理解しています。OKRは、人々の文化やマネジメントの一部であり、人々がどのように構築しているかです。
人々がOKRの使い方を知らない可能性があります。Naor氏がチームと仕事をし、成功しなかった時、その理由の一部は、人々が物事を測定する方法を常に理解していなかったからであり、もし測定できなければ、重要な結果が何であるかが分からないからである、と彼は認めています。
人によっては、目的こそがゴールであり、主要な結果はその目標に到達した場合に何が起こるかということを理解してもらうためには、もう少し努力が必要かもしれない、と彼は言います。
つまり、パフォーマンスにおいて様々な側面を測定する方法を知らない多くの企業にとって、成功を収めるキーとなる結果を得ることは難しいのです。
WFH Adviserを立ち上げてから気づいた興味深い傾向として、多くの企業がリモートワーカーのための戦略的優先事項についてどのように考えているかを尋ねるために、彼に連絡を取ってきていることが挙げられます。
リモートワーカーが与える影響を測定する方法を知りたがっています。彼らは文化を持つこと、そして文化や参加、エンゲージメントに関する目標を設定することの意味を知りたがっています。
そして、彼のOKRの知識と効果的な測定値の設定と追跡の方法を知ることで、企業は業界を問わず、スタッフにより良い体験を生み出し、イノベーションと付加価値の向上を成功させることができます。
人々はこのことについて悩んでいますが、私は彼らが仕事の新しいパラダイムのいくつかを理解し、それを測定する方法を理解するのを手助けすることができます。
Naor氏は、在宅勤務をしている人たちが最も望んでいることの1つは、自分のOKRが仕事に付加価値のある影響を与えていることを示すためにどのように使えるかを見ることであることを発見しました。
OKRが企業内で社内の仕事の流れや文化、プロセスを管理するために使われていたところから、今ではリモートワーカーが付加価値を示すために使われるようになったことは、非常に興味深いことです。
このようにしてNaor氏は、世界の大企業で成功を収めた知識と最も効率の良い方法を活用し、他の組織や従業員にアドバイスをすることで、一巡してきました。
“私たちはこれまでに100万人以上の人々の在宅勤務環境やオフィス環境の改善を支援してきました。リモート環境でも活躍できる魅力的な企業文化を創造しながら、より効率的かつ効果的に仕事ができるように支援することで、Naor氏は未来の仕事場の形成に貢献しています。
(Publisher: Terri Williams)
(翻訳者:Mari Akiyama)
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