東京オリムピック噺、金栗四三

全く盛り上がらないが、今日から2020東京オリンピックが開幕である。新国立競技場の

設計変更、エンブレムのパクリ問題から始まり、新コロナによる延期、度重なる不祥事が重なり大変残念。加えて有力選手・チーム・・メダル候補・・が陽性で出場できない事態が発生しているので「何としても「成功」させる」と言う言葉も苦しい。「成功」の基準はオリンピックが途中で中止にならなければいいということだろうか?

 

前回=1964年の東京オリンピックは日本がさほど豊かではない時期に開催されたが、高度成長期、「昭和が明るかった頃」だったので、多分国民に高揚感があったと思う。開催に反対の声も少なくなかったものの、楽しみしていた。


 

さて、前回の東京の大会までの軌跡を描いた「いだてん・・東京オリムピック噺」という

NHKの大河ドラマがあった。日本人は武士の時代、戦の時代が好きなのか、大河ドラマはそれらを対象にしないと中々視聴率が取れないと言われており、案の上、クドカンこと宮藤官九郎の脚本といえども視聴率を取れなかった。その主人公?の一人が金栗四三さんである。

 

金栗さんはグリコキャラメルの箱に載っている陸上ランナーのモデルの一人であったと言われる。

箱根駅伝に「金栗杯」があるので、金栗さんの名前が知っていたが、このドラマの当初を

見るまで(途中から見なくなった)、恥ずかし乍ら同郷であることを知らなかった(因みに

私は時に福岡出身、時に熊本出身を称している)。金栗さんは熊本の玉名の出身である。清流で有名な(有名だと思っている)菊池川の河口付近にある。菊池川の上流から菊池、山鹿、玉名と続く。

菊池:太平記で有名な菊池氏の本拠。菊池水源、温泉も有名。私の父の出身地。

山鹿:山鹿灯籠と国指定重要文化財「八千代座」、及び温泉で有名。星子姓が多い。

玉名:温泉で有名(?)

金栗家は村の名家で、金融業や酒造業をやっていた。酒造業から撤退する際にそれを引き継いだのが清酒「花の香」を醸す現「花の香酒造」である。花の香は多分、東京で一番知られている日本酒である。熊本地震後に東京で知られるようになったと思う。金栗さんと

同様、熊本地震があるまで地元にこんな酒があるとはつゆ知らなかった。金栗さんの生家近くにある酒造である。

 

尚、ドラマで国立競技場の元となる明治神宮外苑競技場を金栗さんが走っているシーンが出てくるが、自宅のすぐそばにある「稲城中央公園総合グラウンド」が使用されていた。



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