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瞑想とアドラー心理学

何でも流行から遅れて、極力自分のペースで、ものごとを理解していこうと思っています。言っているのは「アドラー心理学」。ご多分に漏れず、ぼくも「アドラー心理学」といえば「嫌われる勇気ね」と思ってました。実際『嫌われる勇気』読みました。でも、最近、野田俊作『グループと瞑想』を買って読んでみて、とても面白いと思いました。その話です。


はじめに

ちょっと前にツイッター(とまだ言ってますが𝕏ですね)で、野田俊作『性格は変えられる』の書影と感想を見かけました。「もんぬ」さんという方のツイートです。

ここで引用されていた
「考えるということの目的は、ただ一つ、自分を変えないため」
というフレーズがとても興味をひきました。これは本のタイトル『性格は変えられる』に呼応してるんですね。

読みたくなって早速、アマゾンに行って見ました(はい、アームチェア・ディテクティブ的というか、出不精人間です)。しかし在庫切れ。見れば、この本は4冊シリーズの1冊目のようで、他の巻は入手可能な模様。しかし、なんかタイトルが『グループと瞑想』とか、ちょっと怪しそう……と、1週間くらい躊躇してました。

しかし、いつまでたっても『性格は変えられる』の在庫状況が戻らないので、「物は試し」と2巻目の『グループと瞑想』を注文してみました(在庫の関係で、これは楽天ブックスに)。数日後には届いて、早速、パラパラと目を通してみました。そしたら、タイトルにある胡散臭さに反して、とても健全というか、前向きな内容で、ちょっと驚きました。

数年前に、『嫌われる勇気』でブームになった「アドラー心理学」というものに対する考え方が変わった、というか、正された、と言う感じかな。とは言え、多分これは「野田」心理学なんでしょうね。属人化は、判断基準という意味ではぼくは人を見るのだけど、客観性という意味では、「個人心理学」がいいのかな?野田さんは語感が好きじゃないみたいに書いてましたが、ぼくはむしろ「個人」という言葉はしっくりきます。

『グループと瞑想』の感想

ツイートから、読んだ感想をピックアップ。

その後、またフワフワと漂っているようで

この、「頭じゃなく体」みたいな部分も気になっている

ツイートにも書いたように、最近(と言っても2〜3年のスケールの話だが)仏教ブームが来てるとか言って、瞑想とか道元とか読んでる。もっといえば、興味から一度だけ、近所にある名刹、大乗寺の座禅会ってのにも行ってみたりもした。(とはいえ、まだ鈴木大拙館には入ってない……閉館期間中に裏庭には一度、行ったけど。)

この辺の仏教ブームに関しては、『エッセイ 音楽と数理 ポッドキャストは自由にする(抄)』(技術書典BOOTHアマゾン

や、『エッセイ 音楽と数理 ポッドキャストは自由にする(補)第一部トーク』(技術書典BOOTHアマゾン

に、あれこれ書いてます。

そういう「雰囲気」だったので、禅寺にある権威主義的なものが、日本社会にあるファシズム的傾向の土台である、という指摘には、納得したと同時に、自分の無自覚さを感じた。

あと、著者である野田俊作氏に、その明るさと言うか、明朗さに、魅力を感じた。ツイートに書いたが、最近、というのは 2020年だが、亡くなられた、と。『君に友だちはいらない』の瀧本哲史氏の時もそうだが、残念だ。

『性格は変えられる』の感想

その後、ふと見れば在庫が戻ってたので、『性格は変えられる』も注文してみました。

自発的なコミュニティをどう作るのか

最近、個人的に共同体感覚、というか、オルタナティブ・ソサイエティ(代替社会)としてのグループ療法、縦のつながりではなく横のつながりの集団、その部分に今、とても興味があります。というのも、ぼく個人でできることはとても限られているけれど、かといって、集団、グループとして、どういう風にアプローチしていけばいいのかよく分からず、ずっと悩んでいる感じでいて。そこへのよい手掛かりじゃないかなと思いました。

「自発性を、どう言う風に、伝えれば良いのか」
という、矛盾を孕む課題への向き合い方というか。

これまでも、 fast.ai の Jeremy Howard (彼のアクションは、まさにそういう「自発的な集団」をうまくオーガナイズする方法なんだなと感じた)がベースにしていると言っていた本

とも被ってくるんじゃないかな。それから、これもフォーラムで繰り返し言及してきた瀧本哲史

このあたりは、そもそも 2020 年に「技術書典9」に参加するぞ!と言ってはじめて技術同人誌を書いたときにも感じてたことで、例えば、その時の顛末を Qiita に書いた「技術書典9ドタバタ出典記〜20日で本『音楽と数理』を書いたはなし」の表テーマ

とか裏テーマ

とかにも書いてます。

あと、ぼくがやってた「ZENKEI AI FORUM」でしゃべったりしてました。

「ZENKEI AI FORUM」といえば、そのサークル雑誌『ZAM 季報』が、今の時点で2巻出てます。

この VOL.2 の中に書いた2つのエッセイ

にも、この辺の考えが書かれてます。

ビジネスもそうですが、コミュニティをつくりだすって、どうすれば良いんでしょうかね?

クロージング

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

コメントや感想など、待ってます。

Peace ☮ and Love ❤️

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