見出し画像

考えるヒント12 リスキリングとOS

 先日、ある方と話していてなかなか面白い話だったのでシェアです。テーマはリスキリング。政府もリスキリング支援に積極的で5年で1兆円も投資するそうですね。

 さて、このリスキリング、一般的には製造とか事務とかで長年働いてきた社員にDX系のスキルを学んで、スキルアップするという話と理解しています。で、自分の理解では、このリスキリングは、オペレーティングシステム(OS)とアプリの話と思っています。

 OSは、ウィンドウズとかiOSとかアンドロイドとかアプリ(ソフト)を動かす基盤ですよね。自分はウィンドウズを使ってますが、ウィンドウズもはるか昔のMS-DOSから始まり、Windows3.1、Windows95、Windows2000、Windows10と進化してきました。その昔は、OSがクラッシュするのは日常茶飯事でしたが、最近はかなり減りましたよね。それはやはり絶え間ないアップデートにあることは言うまでもありません。そして、そのOSの上で、オフィスだったり様々なアプリケーションを利用します。

 で、ザックリいうと、我々もOSみたいなものなのだと思います。それは、子供のころは義務教育で小学校、中学校、高校で学び、就職しても職場で学んだり、松下幸之助翁は、「学ぶ心さえされば、万物すべてこれわが師である」とも仰ってますね、いろいろなこと、いろいろな人からも学び、我々のOSをアップデートしていくのだと思います。我々がOSだとしたら、スキルはアプリのようなものではないでしょうか。OSがアップデートできていれば、スキルを身につけるのはそれほど苦ではないと。

 このOSとアプリと我々とスキルの関係、プログラミング言語がわかりやすいのかもしれません。世の中には、C、Java、Python、PHPなどなど、様々なプログラミング言語があります。で、昔から思うのは、プログラミングができる人は、どの言語でもできるのですよね。「自分はPHPしかできない」というのはあまりなくて、若干の助走期間が必要ではありますが、プログラミングできる人は、だいたい、ほかの言語もすぐにキャッチアップします。OSとアプリの関係でいえば、OSがアップデートされているので、どんなアプリでも利用できると。

 閑話休題、このリスキリングという話、個々人の基礎力というべきでしょうか、このOSをどうアップデートするかにあるのではないでしょうか。そして、それは、読み書きそろばんのような基礎力もあるでしょうが、新しいものを吸収したい、知りたいという本人の意欲にもありそうです。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?