歩行についてパート③

今日は昨日少しお話ししました「CPG」についてです。

そもそも「CPG」って何ぞやというところですよね。
CPG:Central Pattern Generaterの略語です。
Central:中枢 
Pattern:様式,型
Generater:発生させる
つまり「CPG」は中枢パターン発生器というものです。

歩行の生成は大きく分けて2つあり
「意識しているか無意識か」この2つです。
皆様普段歩いていて目の前に障害物があったとします。
・・・どうしますか??もちろん避けますよね?
これが意識している歩行になります。
では今度は,歩いているときに今このタイミングでこの筋肉をこれくらいの力で発揮させる・・・なんてこと考えていますか??
考えてないと思います。これが無意識の歩行になります。

ここで気になることは,「何で無意識なのに歩けるの??」
と思う方がいるのではないでしょうか??

そこで登場してくるのが,「CPG」になります。
CPGの定義は
「感覚情報や高位中枢からの神経入力なしに歩行などの基本的リズムを生成する機構」といわれています。
基本的リズムというフレーズが重要ですね。
脳卒中片麻痺患者様などは随意的な機能障害が多くあり,この基本的リズムの生成が困難となり,歩行能力の低下をきたしやすくなります。

特にCPGとの関連性が高いのが・・・
「股関節」といわれています。

先行研究では,立脚後期での股関節伸展時に筋紡錘からの求心性の入力は遊脚期への転換を担う股関節屈筋群の活動を喚起すると報告されています。
リズミカルに交互の屈曲-伸展を練習する必要性がありそうですね。

私なりに歩行を診るポイントをまとめます
①重心の上下移動(立脚期で最大となっているか)
②立脚後期が作れているか
③リズミカルな交互性があるかどうか
になります。
もちろん、上述してきたことをそのまま患者さんに当てはめることはできません。これらの現象を理解し,限りなくその状態に近づけてあげることが
大切なことだと思います。

私自身もっと精進しなければいけないと痛感します。

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