【Book Review2】あおさの健康成分で健康寿命を延ばす!

あおさに含まれている「ラムナン硫酸」の研究成果がまとめられた書籍『海藻(ラムナン)で健康寿命を延ばす!』を再度読んでみましたのでBook Reviewをさせていただきます。

最近の感染が蔓延する状況に、打ち勝つための提言が綴られていましたので、報告させていただきます。

内容
1.重症化で話題になる肺炎とは
2.感染症に対する予防について
3.血栓症を防ぐことが、健康寿命を延ばす!

1.重症化で話題になる肺炎とは
 日本では、戦後、結核や感染性胃腸炎などの感染症での死亡率が低下している中、細菌やウイルスが原因の肺炎だけは、死因第5位(2018年)と上位を占めています。これまでは免疫力が低下した高齢者が細菌やウイルスに感染しやすいためでした。
 生活習慣病で慢性の炎症があると、感染しやすくなり、重症化もしやすいとのことです。

2.感染症に対する予防について
これからの時代、感染症対策が大切になります。根本的に重要なことは、体内の炎症レベルを下げて、生活習慣病を予防・改善すること。これにより肺炎の確率を下げ、がんや心筋梗塞など血管の病気を遠ざけて、健康寿命を延ばす最善の方法とのことです。

 感染症の対策が求められている現状としては、ワクチンが予防対策になるかと思います。従来のインフルエンザのように季節性があれば、1回の摂取で乗り切れるのに、夏でも消えないコロナウイルスには、別の戦略も必要になるのではないかと提言されています。
 
 たとえばとして、ラムナン硫酸のように、ウイルスの結合を邪魔したり、抗体産生を増強するような戦略も必要なのではとのことです。


3.血栓症を防ぐことが、健康寿命を延ばす!
 近年の便利であまり運動しなくてもすむ日常生活、美食を楽しむことで、生活習慣病が出現してきています。生活習慣病になると、糖化タンパク質や酸化LDLコレステロールが血管の内皮に炎症を起こします。すると炎症性サイトカインなどが増え、微小な血栓ができやすくなるとのことです。
 つまり、これまで緊急事態で自分の身体を守ってくれていたものが、逆に体の内部から体を攻撃する事態になっていると考えられるそうです。
このため、血栓症を避けることが、健康寿命を延ばす大きなカギと主張されています。

研究結果から、ラムナン酸が微小な血栓ができるのを予防する可能性は十分に考えられるとのことです。


この書籍には、長い時間軸で、ウイルスなどの感染症と、体内に炎症を起こす生活習慣病と戦うための示唆が詰まっていると思います。これからの時期、自身の対策を考える上で、知っておいたほうがよいのではないでしょうか。

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