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レビュー「わたしの好きな曲10作品」 第一回  ジャンピン・ジャック・フラッシュ

「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」

マンネリを回避、故に新しい試みに違和感が否めないバンド、アーティストもしばしばですが、ローリング・ストーンズに限っては当てはまらくて、むしろ、吸収力に長けたバンドと言えるでしょう。一例を挙げると「悪魔を憐れむ歌」のサンバ、さかのぼれば、「黒くぬれ!」のインド音楽、後の「キャン・ユー・ヒア・ミー・ノッキング」のラテン、「ホット・スタッフ」のディスコ」、「チェリー・オー・ベイビー」のレゲエ」、その他、ブルースはもちろん、カントリー、フォーク、ヒップ・ホップ等、実に違和感がありません。ローリング・ストーンズはバンド名が示すように転がり続けることであらゆる音楽を付着し変化を楽しめるバンドです。結果、カラフルな印象、アルバム・ジャケットのポップさは理に適ったそれでもありますが、先のジャンルに付随して使用する楽器は音の華やかさを後押ししています。考えてみると1980年代、洋楽を聴くようになった立場からするとカラフルでポップな雰囲気が楽しかったそれらですが、足りなかったのはエレキ・ギターの音でした。当時、好きだったのが、デュラン・デュランですが、ローリング・ストーンズを聴くようになったのは必然でもありました。そのような背景や理由から、フェバリット・ナンバーは「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」と「アンダー・カバー・オブ・ザ・ナイト」です。


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