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レビュー「好きなドラマ、小説、漫画等10作品」  第二回 家族ゲーム

「家族ゲーム」

同タイトルの映画もシュールで印象的でしたが個人的にはドラマの方が好きです。また、嵐の櫻井翔ではなくて長渕剛が出演したドラマです。櫻井翔のそれは見ていませんが、むしろ、長渕剛が演じる家庭教師の方が嵐のような人でした。高校合格までの一年間、その家庭教師とある一家の物語です。ちゃらんぽらん、時に覗かせる正義感、そんな家庭教師を長渕剛が好演していました。長渕剛と言えば本作の出演の何年か前に歌番組に出演した際、失恋の歌なのに手拍子があったことこら、それを止めさせて歌い直したことがありました。長渕剛の演技なのか、演じた家庭教師の振る舞いなのかはわかりませんが、その歌番組での行為と、どこか、重なるものがありました。子役から活躍している松田洋治が受験を控えた中学三年生を奇声を上げて怪演していました。高校二年生の兄を三好圭一が孤独をリアルに表現していました。伊藤四郎の父、白川由美の母もどこにでもいる両親を個性的に演じていました。本作が縁で白川由美と親交のあった長渕剛は白川由美の夫である二谷英明の葬儀に参列、歌を披露しました。そんなエピソードはこのドラマのファンとして嬉しい出来事でした。いくつかの印象的なシーン、その一つは兄が家庭教師のアパートに招かれた場面です。西陽が入る部屋、夜明けを見たような笑顔を兄は見せました。このドラマではRC サクセションのいくつかの曲が採用されていました。これもまた、RC サクセションのファンとして嬉しい出来事でした。

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