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映画の小ネタ #2

世間ではメタリカの通称ブラックアルバム30周年リマスター盤発売が話題の今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。私はカヴァーアルバムの「The Metallica Blacklist」の方が気になって眠れない夜をすごしております。

そんなメタリカ絡みの小ネタとして、映画「マネーショート 華麗なる大逆転」の話。


映画の内容をざっくり言うと、2008年のリーマンショックに至るまでの経緯を実在の人物、実際の事象をモデルにして描いたリアルエンタメドラマ。

この映画の主要な登場人物の1人、クリスチャン・ベール演じる金融トレーダーのキャラ要素の一つがヘヴィメタル大好きマンだということ。

物語上キーになるいくつかのシーンの中で、この人の登場する場面の2つでメタリカの曲が使われている。

その1「マスターオブパペッツ」

メタル愛好家ならば知ってて当然、メタルは聞かなくとも洋楽ロック好きならば曲名くらいは聞いたことがあるであろうメタリカの超超超代表曲である。

この曲が使われてるのが、いわゆるモーゲージ債(詳しいことはお調べください)がクソ儲かることに気づいてしまうシーン。まさに「俺が金を操るぜ!」とでも言わんばかり。(おおお!)

その2「ショーテストストロー」

4thアルバム「...AND JUSTICE FOR ALL」に収録されている、地味だが聴くほどにカッコイイと思わせてくれる隠れた名曲。こちらは、前述とは一転してモーゲージ債がいずれ破たんすることに気づくシーンで挿入されている。ここでふと疑問に思って意味を調べてみると、「無価値なもの」とでた。

まさに金を生むはずの債権が近い将来紙くず同然(無価値なもの)になることが判明する瞬間に、バックでこの曲が流れてくるわけです。(おおおお!)

様々な映画やドラマでハードロックやヘヴィメタルの曲が多くつかわれているが、たいていのケースはシーンの盛り上げや雰囲気で選ばれがちな気がする中で、この選曲はあきらかに製作者側の意図的な何かを感じて少し心拍数があがった。

実はこのことに気づいたのは2回目に見た時で、リーマンショックについても、結果世界経済がどうなったかを連日のニュースかじり知ってた程度でその経緯の詳細は理解してなかった。ゆえに1回目の視聴の時は話の流れを追うのに精いっぱいで、挿入曲にまで意識がいかなかった。その後事件の詳細を多少勉強した上で2度目に視聴して、ハッとさせられた次第でありました。

最後に、この映画にはクリスチャン・ベール以外にも主役級のクセ者俳優が出演しているので、気になった方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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