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タイミングが悪い!

昨日は息子に連れられて出稽古に行ってきました。
本当にタイミングが悪いという感じです。

朝からなぜかお腹の具合が悪くて……
インペルダウン監獄署長(副署長?)のマゼランの如くトイレとお友達状態。いつの間にドクドクの実を食べたのでしょうか?

ドクドクの実の能力者マゼラン

ドクドクの実は凄い能力なのですが、何故か常にトイレにこもらなければならない副作用があるので恐ろしい。本当に恐ろしすぎです。

しかも、出稽古先が自宅から車で1時間以上もかかる場所だったので大変でした。ドクドクの実の能力だけは、甲手が2個とも右手だったときと同じくらい使えません。

そんなことを考えながらも何とか到着。途中コンビニへは寄りましたが、タイミングも間に合いました。

19時頃に付き、何とか稽古を終えたのが21時過ぎ。稽古途中はアドレナリンが分泌されていることでドクドクの実の能力は抑えられていたようです。しかし、稽古が終わった瞬間に能力発動か……

タイミングは?
どうなの?間に合うの???

ギリギリセーフでした。

本当に、タイミングって大切だと痛感した一日でした。ちなみに、帰宅してからもトイレとはお友達。

先生、引き面の足と手のタイミングが合いません!

新型コロナ感染症が流行し、剣道ができなくなった時期がありました。そして、剣道の稽古が再開されたかと思ったら、試合審判規則の変更。

暫定的なルールとはいえ、小中学生にとっては大きな変更だったに違いありません。最も大きな変更は、鍔迫り合いです。

あなたは、正しい鍔迫り合いをご存知でしょうか。

お互いに刀を振り合った後に鍔の部分で押し合うこと、転じて、勝負などにおいて激しくやり合うこと、などを意味する表現。

https://www.weblio.jp/

そう、激しくやり合うこと。それこそが鍔迫り合いなのです。

鍔迫り合い

しかし、コロナウィルスのヤツが悪さを働いたために「激しくやり合ってはいけない」との暫定的なルールが作られてしまいました。このルールにより、剣道界までもがすっちゃかめっちゃかに。

実際は鍔迫り合い自体はなくなっていないのですが、素早く解消することが求められます。これを受けて地元の指導者の中には、引き技の指導を全くしなくなった人も多いようです。

理由は「打つ機会がほとんどないから」に他なりません。引き技の指導時間を他に使おうという考えです。その結果、引き技を打てない子が量産されてしまいました。量産型ザクくらいの感じで。旧ザクよりはカッコイイですが。

「先生!引き面の足と手が合いません!」

実際に引き面を打ってみると、足と手のタイミングが合わないようです。

足を踏んでからやや遅れて竹刀が面に当たります。ドン→バンと。このままでは気剣体が不一致。たぶん当たりもしないし、当たっても有効打突にはなり得ません。

どげんかせんといかん!!

私の中の、そのまんま東が叫んだ瞬間でした。

こんなやり方じゃ駄目でしょう……

剣道教材のDVDをいくつか見直してみたところ、引き面の打ち方を詳しく解説しているものがありました。所正孝先生の「剣道強豪選手量産プログラム」です。

しかし、何かが違う。
「こんな稽古方法じゃ駄目なんじゃないの?」
そう思っていたのですが、少しだけ稽古に取り入れてみることに。

取り入れてみたのはこちらの動画部分。

剣道強豪選手量産プログラム【高校剣道界の雄 教士七段 所正孝 監修】

まずは防具を着用せず、足さばきの稽古です。やってみるとわかると思いますが、これが意外と難しい。上に跳ぶのが。バッタになったイメージで挑戦してみてください。

引き面が普通に打てる人の方が苦難に満ちた表情を浮かべることになるやもしれません。

ポイントは、踏み込んだ直後に上に跳ぶという点です。高く。天よりも高く。動画の中では「滞空時間を長く」「頭で天井を突く感じで」と解説されていました。

頭で天井を突くイメージ

ある程度、天井を突き破ることができるようになったら、今度は同様の方法での空間打突です。イメージとしては、鍔迫り合いから引き面を打って上に跳び上がる感じでしょう。

実際にやってみたのは試合場1面分だから10m程度でしょうか。最初は上手くできなかった子供たちも、次第にコツをつかみ始めます。子供の成長は本当に早い。いつも驚かされてばかりです。

しかし、こんな練習で引き面のタイミングがつかめるようになるのでしょうか。やはり疑問は拭えません。

いざ、実践

面を着用して、実際に引き面を打ってみます。

先程までの空間打突と同じイメージで打ちます。DVD内には、具体的な説明もありました。

剣道強豪選手量産プログラム【高校剣道界の雄 教士七段 所正孝 監修】

空間打突と同様に、踏み込みの後に上にジャンプします。このとき、竹刀を引いて振りかぶるのではなく、手を前に出しながら打突します。ここ、重要なので3回くらい頭の中でつぶやいてください。

すると、あら不思議……
「タイミング、ばっちりやん!!」

引き面が打てるようになっていました。手と足のタイミングが一致していたのです。上に跳ぶ意識で稽古をしていたので、本当に引き技が打てるようになるのか疑問を抱いていたのは事実。

引き技は後ろに下がらないと!
そんな固定概念を抱いている、カチコチ頭の大人は駄目ですね。子供たちは自然に打ってから下がれるようになっていました。

所先生の解説は「えっ?本当に?」と考える部分が多くあります。しかし、実際に日本一に導いたことのある指導方法なので、間違いではありません。

剣道の指導方法は十人十色です。その中でも所先生の指導方法は、効率よく子供たちに覚えさせる方法の一つでしょう。悪魔の実に頼らなくても、タイミングを身につけることは可能なようです。

動画の続きは下記よりどうぞ。
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剣道強豪選手量産プログラム【高校剣道界の雄 教士七段 所正孝 監修】

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