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等々力の桜は満開 2022J1⑥川崎フロンターレvsセレッソ大阪

友人が熱心に誘ってくれなかったら、この日等々力に行ってたかどうかわからない。おかげで素晴らしい試合を生で体感することができた。友人はもちろんだがセレッソ大阪にも感謝。

とても良い遠征の思い出ができたし、
歴史的な勝利を挙げた試合だと胸を張っていいと思っている。


勝って兜の緒を締めろとは言うけどそれはそれとして。
ひとまずこの勝利を満喫したい。


感染症の影響により川崎のホームのセレッソ戦でビジター席が3年ぶりに復活。
それまでも行く機会がなかった等々力に日帰り遠征してきたので観戦記。


試合は15時開始だったけど14時開始だと勘違いして新幹線を予約。等々力陸上競技場の最寄り駅、武蔵小杉駅に余裕を持って到着。じっくりと店を探す時間ができたので結果オーライ。

かなり腹減ってたしラーメンでもいいやと思い、武蔵小杉付近でググって上位に出てきた「麺や でこ」へと向かう。
すでに数名の待ち列ができており、地元じゃ人気店なんだろうなーと感じた。食券を購入して店内へ。

追い煮干しそばにチャーシューや味玉が+αで乗っている「特製追い煮干しそば」を注文。追い煮干しそばのスープへのこだわりは強いらしい。たしかにスープは昆布の風味が効いていた。
海苔がトッピングされていたんだけどこの海苔の存在感がめっちゃ強くて。磯の風味が効いているおかげでとても飲みやすいスープだった。
個人的にはかなり気に入ったので等々力に行く時はまた食べに行こうかな。

特製追い煮干しそば 1220円


食べ終わるとまだ外に待ち列ができていたのですぐに移動。

等々力へははっきりとした目印があるわけではないけど、駅から歩いて行ける距離だったし、川崎ユニを着ている人についていけば大体大丈夫(笑)
完全に住宅地の中を通り抜けることになるので、こんなところにJ1優勝クラブの本拠地がホンマにあるのか?かつてヴェルディ川崎のスター軍団が輝いていたスタジアムはホンマにここなんか?と思ってたら等々力緑地へ到着。

この日の等々力は桜が満開で、花見をしながら試合前を過ごすサポーターもたくさん。やはり日本の花である桜は美しい。
セレッソ大阪の試合がある日に等々力のスタジアム周りが桜で彩られていたのは、まるでセレッソの勝利を予兆していたかのよう。


将来的に球技専用にする計画がある等々力陸上競技場の、現時点で一番新しい改修箇所であるメインスタンドと、動画でよく見たことのあるバス待ちエリア。セレッソと川崎のバスがならぶ。

この日は入場制限がなく18090人もの観客動員数が集まった。セレッソが今のところ動員に伸び悩んでいるのとは対照的...
ここまで安定した動員をもたらすにはチームの勝ち負け以外だけでなく、サポーターに向けた活動にも力を入れないといけない。等々力はグッズのブースやスタグル以外にも、子どもでも遊べるアトラクションが豊富。陸上競技場の周辺スペースと、隣の野球場の周辺スペースをフル活用して試合前の時間を楽しめる空間を創り上げていた。

これぞ川崎の地域密着の姿、という感じを受けた。ここにチームの実力が伴ったらそりゃ盛り上がるわな。



アップの時間が近づいてきたので場内、ビジター指定席SAへ。
等々力で俯瞰で見るなら2階のここで見るのが良い。

1階も準備は万全。関東セレサポもかなり多く駆けつけたおかげでビジター席はほぼ満員に。
動画で知ったけどヨニッチチャントで大掛かりな大移動やってたのは笑った。アップから1階はヨニッチチャントのリズムで手拍子叩きまくってたしみんなヨニッチ大好き(笑)



ようこそセレッソ大阪サポーターのビジョン。選手紹介では原川力に川崎サポーターから拍手、山村和也と丹野研太にセレッソサポーターから拍手。
ただそれ以外にも6つの星をアピールしてきたり現在の順位表をビジョンに出してきたり。SHISHAMOの「明日も」がずっと流れている時間もあった。
選手入場では、この試合がJ1通算100試合出場となったレアンドロ.ダミアンにご家族からの花束贈呈。

これが普段の等々力の雰囲気なのかなと。こうしてアットホームな雰囲気を作ってきたおかげもあって、今までホーム無敗を継続してきたんやろうなあと。

いつもの川崎に対して、小菊さんは今日で無敗記録のピリオドを打ってやろうという感じだった様子。川崎相手に準備してきたことを出そうとセレッソはまとまっていた。



セレッソ大阪の初タイトル獲得の相手は川崎。そういう意味で特別な相手。タイトル数で上回れたとはいえ、ここからセレッソが巻き返すためにもまずは川崎のペースに飲まれませんようにと願いながら観ていた前半。

勝つとすれば少ないチャンスで取った1点を守り抜くかつての戦い方によってもたらされるものと思っていたけど、そういう「ゴールを守る守備」ではなく、セレッソが選択した戦い方は「勇敢にアグレッシブにボールを奪いにいく」「常にゴールを目指してボールを動かす」「攻守を90分間全員でハードワークする」というもの。

寛人の高いシュート意識が先制点に繋がる


やりたいことは分かるけど、今まで上手くいかなった試合もあったのでホンマにそれをそのまま信じるわけにもいかなくて。でもこの日のセレッソは間違いなくやりたいことがハマっていた。
陸次樹と寛人でアンカーを消しながら果敢にプレッシング、プレスバックを厭わない。奪いにいけるとなればラインを押し上げて圧力をかけ、ヨニッチと隆矢もセンターラインギリギリまで上がって対人で勝負する場面も。奪えないとなれば撤退守備をしてゴール前を固める。前半は決定機もほぼ作らせなかった。
前半を3点リードで折り返すなんて想像つかなかった。

中原→乾で2点目 背番号8の複数得点は久々に見た
寛人が谷口をぶっちぎって3点目


後半も逆転ムードを作らせず、4点目を取って試合を決定づける理想的な展開に。ビジター指定席SAで全員が立ち上がって盛り上がったのが最高だった。

間違いなくこの日のセレッソは最高評価に値する。本当に素晴らしかった。4-1。まさかこんな勝ち方で川崎に勝てるとは思ってなかった。
間違いなくセレッソが強かった。


寛人がセレサポの前へ パトリッキのスルーパスも光った


選手別に書く。背番号8の重圧を感じずリラックスしてプレーしていた乾と、高いポテンシャルに加えシュート意識が高くなった寛人はこれから量産体制に入るかも。特に寛人は覚醒モードに入ったかもしれないと感じるプレーがいくつも見られた。
輝もJ1の強度に慣れてきて伸び伸びとプレーしていた。陸次樹の73分出場でスプリント33回は今のセレッソのスタイルを象徴する立派な数字。
ヨニッチも久々の先発出場で圧倒的な存在感だった。パトリッキはあとゴールがあれば…というところまで行ったけど4点目につながるスルーパスは見事だったしゴールは次にお預けということで。



ルヴァン3連勝に加えてここ最近のチャンピオンに圧勝したことでさらに自信を持てたと思うので、選手たちには上位争いに食い込んでもらえるようになってほしい。
次はもうすぐそこで火曜日に柏レイソル戦。今度こそリーグ戦でのホーム初勝利を飾ろう。


ちなみに川崎について。谷口や山根など代表帰りの選手に疲れがあったことを敗因に挙げるのは簡単だけど、ウチの隆矢もドバイ帰りだったし。全員が100%のコンディションで戦えるわけではないのはどのチームも一緒。
スケジュールが立て込んでいる中でも最善を尽くして結果を出さないといけない、結果を残さないと稼いでいけないのがプロの厳しさ。

上を目指すなら、強豪でありたいのなら連戦を乗り切らないといけないのが宿命。
代表メンバー入りを狙っている選手は、連戦でも結果を残さないといけないカタールW杯を想定してシーズンを戦えばいいのではないかと。


どことなく「負け慣れてない」雰囲気があった。特にメディア側にそれを感じた。「川崎が4失点大敗」じゃなくて「大阪4得点圧勝、桜満開!」でいいのに。
まあまだまだこれからのチームなので警戒されすぎないためにも今はこのぐらいの取り上げ方でいいかな苦笑

川崎は十分に経験のあるクラブだから仕切り直してくるだろうし引き続き警戒はしないといけない。


ホームでも必ず川崎には勝ってシーズンダブルを達成したいと思いながら等々力を後に。
行く前はそこまで考えもしなかったのに(笑)



帰りは新幹線の時間まで横浜のキリンシティで泡ビールを堪能。
弾丸遠征でヘトヘトになったけど勝ったので良し。


素晴らしい等々力の思い出になった!


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