見出し画像

近所のスーパーマン

私の会社の先輩で、現場管理を担当している

Mさんという方がいます。

そもそもはこのMさん、現場管理でなく

実際の作業をしていた方です。


当初人員不足で現場管理に回って頂いたのですが、

今ではその人柄と信頼から、お客さんから指名が

入るようにまでなってしまいました。


このMさんのすごいところなのですが、今まで

担当してもらった仕事で苦情やトラブルは客先からは

一度も無かったこと(期間は8年!!)。

また、「Mさんが来るなら仕事を任せる」と

言われたことは数知れず…。


Mさんの現場管理、何がそこまですごいのかを

知ろうと思い、しばらく現場に密着させてもらった

事があり、その時に感じたことをまとめてみました。


・コミュ力

客先と打ち合わせの時です。

まず相手の話を聞く・聴く・きく…

途中詰まる部分はわかる範囲で上手にMさんが補足したり、

理由が説明されない部分は考えを聞いたり。


とにかく聞いてからこちらの希望の施工方法を

提示して、すり合わせ、

最終的にWinWinの施工方法を検討する。


当たり前と思われるかもしれませんが、

聞く能力がすごいんだと思います。

完全に相手の目線を理解してから

こちらの意見をぶつけるので、

干渉することがほぼ無いのです。


・リーダーシップ

Mさんは基本的に敬語は使いません、

客先だろうが上司だろうが役員だろうが、です。


これは賛否あるかもしれません、が、

視点を変えると誰に対してもフラットな態度で、

上司を教育することもあれば、

客先を叱ることもあり、

後輩に教わることもある。


ひとによって態度をコロコロ変えるより、

200倍くらい気持ちイイですよね。


そういう人の現場だと、配下の人間も

同じ気持ちで仕事に当たれるのでしょう。

「心理的安全性」が確保されるという事ですね。


・あきらめの早さ

Mさんは夜間仕事が得意です。

単純に夜にやる仕事、というのではなくて、

具体的には鉄道の仕事、空港の仕事です。


鉄道だと、基本的に終電から始発までの作業で

線路上は形跡を残してはいけません。

空港も同じく、滑走路上に工具一個

落としていただけでボコボコにされます。


そこで終わりの判断がかなり重要になります。

トラブルがあってスタートが遅れたが、

予定の数量をこなせるか、中断するなら

どの段階か、しかし工程は…

私なら堂々巡りするところですが、

Mさんは、「はい、やめー!」


そうなんです、事故があると最遅なわけで、

その日の目先の出来高だけを追い求めてはいけない。

わかってはいるのですが…。

「損失回避」を知ってか知らずか…センスなんでしょうかね。


以上でした、何というか天性のマネジメントスキル

みたいな感じなんでしょうかね。

本人は現場の方が楽だから、戻りたいとの事ですが…

だったらそのスキル…もらえませんかねー。。










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?