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注文住宅、どこまで安くできるかの考察【番外編】〜雨樋〜

雨樋ってご存知でしょうか?
雨が降った時に大活躍する物です。
屋根の上に流れる雨水を地上まで運ぶための装置の事です。

昔ながらの日本らしい建物だと金属でできていて、風情があって素敵!と思うのですが…
(鎖樋と言うらしい)

こういうのは好き

今の雨樋ってどこかダサくないですか?(何様…)
気になるのは私だけでしょうか。

ダサい実例を出すのは気が引けるのでイラストで

パコパコだし、外壁の色とうまくあっていないし。雨水を一旦受ける所のせいで折角シャープな屋根もボテボテになるし。

もう少しおしゃれなのが開発されればいいのに。
と、思って調べていたら、“スッキリとした軒先を演出できる雨樋”が一応あった。確かにオシャレ。
設計事務所で設計する時はそれを選ぶんだろうな。

でも、そんな雨樋は一般的ではなく、ハウスメーカーの標準仕様はボテボテ系の雨樋である。

ハウスメーカーの営業さんに、

「オシャレな家の外観は、雨樋やエアコンのダクトが見えない事窓の高さを揃える事換気口が見えない事、です!」

と言われた事がある。

本当そう思う。
しかも、雨樋って枯葉とかが詰まって掃除大変だし。文句が止まらない。

ただ、雨樋がないと大変な事がある。

雨樋がなかったら、

①屋根の水が軒先から外壁へ流れる。外壁に雨水が伝って外壁が汚れてしまう。更には外壁や基礎が損傷し、雨漏れの原因になってしまう。

②雨水が地面に滴り落ち、地面に跳ねる事でビシャビシャと音がうるさかったり、地面が汚れてしまう。

これが大きなデメリットだろう。
でもよく考えてみると。

我が家の屋根形状はまさに下の絵のような感じで。

我が家の外観がバレるのは恥ずかしいので、イラストで

①屋根の軒が外壁よりかなりせり出ている形状
→軒先から外壁まで距離がある為、雨水が屋根を通って地面に落ちても外壁や基礎に当たらない

②屋根の1番低い所に玄関ドアがない
→雨水は玄関のない建物のサイドに流れる。雨の日にドアをあけたら雨水シャワーを浴びるなんて事はない

③(これはちょっとイラストと違うが)屋根の1番低い所の下(雨水の流れ落ちる所)は砂利
砂利は水捌けが良いし、コンクリートやタイルのように削れたり汚れる心配がない

これは…

雨樋要らなくない…!?

早速三井ホームの設計士さんに相談(熱弁)した。
あまり例がないようで、社内協議とか(三井ホームの建てる家の品質として雨樋がない事が許されるのかという協議。建築基準法等の問題は全くない。)、色々掛け合ってくれて、上記3つの理由から雨樋を無しにしてもよい、という結果になった。


結果。

15万円位安くなった

嫌だなーという物を無くせた上に、金額まで安くなってハッピー!

前回の投稿に書いたような階段手摺にしろ雨樋にしろ、特にハウスメーカーだと標準で装備されている物が沢山ある。

あれば絶対に品質が確保されるから。
ナシを標準にする事は出来ない。

ただ、その標準の意味を1つ1つ考え、それに代わる対策をする事で、品質を確保した上で標準の物をなくす事ができる

今家作り中の皆さんも、『これ本当にいるのかなー』と思う事があれば、今一度それがある意味を考えてみる事をオススメします😃!

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