またひとり会えなくなった
僕は昔から女友達が多いほうだった
さらに、複数の人と仲良くするより一人と仲を深めるほうが多かった。
いわゆる交友関係は”狭く深く”のタイプ。
性格はさみしがり、1人に依存しがち。
導入
大学卒業と同時に東京に出てきた僕は、こっちに友達がいないので
休日もひとりゲームをすることが多かった。
最初のうちは勉強ばっかりだったけど。
4年ほどたって、ようやく自分以外に目を向けることができるようになり
そこでマッチングアプリを複数入れてみた。
何人かとお会いすることがあったが、
彼氏を探している人が多い(当たり前)
アプリは、男がメッセ-ジのやり取りをする場合は課金しなければならないという仕組みが多いので、
あまり真剣に彼女を探していないのに相手の時間を奪い、さらに金を失うというシステムになってしまう。
そんな中でも比較的緩く、メッセ-ジも無料
恋人探しだけが目的ではないようなアプリがある。
Tinderである。
軽い気持ちで始めた。
ご近所友達を探してる!という女性と出会うことになった。
友達に
初めましてで居酒屋へ。
メッセ-ジのやり取りは重ねていたし、いよいよご対面。
すごく変な人だったら帰ろうと思ってた。
会って話してみて、
第一印象はずっと敬語だしすごく普通の人だった。
それから何度か会うことに。
相手がご近所友達を探してて、距離的にも問題なかった。
毎週のように会っていた。
仲良くもなっていた。
結構な頻度で会うのが当たり前になっていて、楽しいな~という毎日。
喧嘩もいっぱいしたけどね
理解を深めていくもんだと思ってたよ
別れは突然に
相手に彼氏ができ、もう会えないとなりました。
結婚したいとずっと言っていたし、いつかこんな日が来るだろうと思っていたけど、いざ来ると本当に心が苦しいね。
最後にご飯を食べて、解散したけど無理を言って少し電話もした。
後悔ばかりだ。
こういうときに思い返すのは、
「どうしてあのときああしなかったんだ」とか
「もっとしてあげられることはたくさんあった」とか。
そのあとに、今までありがとう、の気持ちが湧いてくる。
話したいことがあるはずなのに全然伝えられない。
君は、
「謝ることはなにもない」
「楽しかった」
「全部伝わったよ」
って言ってくれた。
「私もがんばって幸せになるから、けんちきくんもがんばってね」
優しいね
もう話せないと思うとツラすぎる。
声が聞けない、忘れてしまうんだと思うとツラくて仕方がない。
人はまず最初に声から忘れていくらしい。
嫌だけど、仕方ないのかもしれないね。
本当に楽しかったです。
いつも僕に友達が少ないのをいじって、「達者でな。友達作れよ。」って言っていた。
今まで本当にありがとう。
たくさん迷惑もかけました。
本当に本当にありがとう。
達者でな
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