パチンコ屋で見たおばちゃんの意地！

昔の話だ。

あるパチンコ屋で俺は海物語というゲームを楽しんでいた。(*´꒳`*)

楽しんでいたというのはつまり、大当たりが続きパチンコの玉がどんどん増える状態にいた。

隣にどっかのオバサンが座った！

その日まだ誰も座っていないフレッシュな状態の台だった。

おもむろにオバサンは千円を入れた。

俺はピカピカ光まくる海物語を楽しんでいた。

オバサンの台を見ると１５０回転以上回っていた。

１５０回転回すことは特に珍しいことではない。

俺は増え続ける自分の台を離れられずにいた。

パチンコの玉が増え続けるのは良いのだが、俺は結構飽きっぽい！(*´Д｀*)

そろそろ台を離れようと思っていた。

オバサンの方に目をやると３００回転を超えていた。

なかなか出ない・・・・・

恐らく三万円は使っているはず。

大人しそうな感じのオバサンの顔が少し赤みを帯びていた。​

オバサンは遂に500回転に突入した。:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):

オバサンは千円を入れ続ける、、、、

最初リーチがかかっても無口だったオバサンは500回転を過ぎたあたりからリーチがかかるたびに何かモソモソ言うようになっていた。

俺はオバサンを応援していた。

10箱くらいあった俺のパチンコ玉は正直隣のオバサンからお金を頂いているように思たからだ！

オバサンがんばれ〜！！(　ﾟдﾟ)

しかし、大当たりを引く事は無かった、、、、

居心地が悪くなった俺は店員を呼んで景品交換のカウンターへと向かった。

まだ出そうな俺の台をやってくれれば良いのだが、、、

しかしオバサンは一向に自分の打っている台から動こうとはしなかった！

俺はいつの間にかそのオバサンが気になりまくっていた！

オバサンの大当たりが見たい‼️(΄◉◞౪◟◉｀)

俺は同じ列の一番端っこに座って適当なパチンコを打ってオバサンを観察していた。

一体何回転回しているんだろう？？

気になったのでそそくさとオバサンの台の後ろを通る。

750回転以上回っていたと思う。

オバサンの髪型が少しボサボサに変わったような気がした。

オバサンはリーチがかかるたびに手をパーにしてバンバンと台を叩くようになっていた。:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):

気持ちは分かる！

800回転以上回して大当たりが出ないのだ、台も叩きたくもなる。

遂にオバサンは1000回転に突入した！:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):

オバサンの財布の中に一体いくら入っているのだろう、、、、

もう10万円は入っているのではないか？

バンバン叩くオバサンの横に誰かが座った！

俺のやっていた台だ‼️

その人は千円で大当たりを引いてしまった！:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):

オバサンの淀んだオーラが隅っこにいた俺まで感じることが出来た！

オバサンは立ち上がった！！

立ち上がって店員を呼び保留台にして何処かに行ってしまった。

まだやるつもりなのか！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡

この日は実に当たりの良い日で隅っこにいた俺は五千円位で二箱出していた。

オバサンが戻ってきた。

顔が白くなったような気がする。
化粧をしてきたのだろうか、、、

オバサンは再び千円を入れ始めた。

俺はそれを見届けると、自分の台に集中した。

二箱以上減りも増えもしない台だったので段々と飽きてきた。

再びオバサンが気になり出した！

アレからどうなったのだろう？

オバサンはまだ居た、そして台を叩いていた！

オバサンの後ろには玉の入った箱は無い！！

一体どれくらい回ったのだろう？？？？

オバサンの後ろを通る、、、、

1200回転を超えていた！！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡

オバサン！　　オバサンンンンーーーー！！！

もう良いべさ！

出してやんなよ！！

1200回転だよ？？

オバサン死んじゃうよ！！

最初に打っていた俺の台はあれから5回大当たりを引いて誰も座っていなかった！

気づけばオバサンの周りには人は座っていなかった！

オバサンは妖怪になりつつあった。:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):

オバサンの近くには誰も近付けるような空気では無かった！

オバサンは打ち続ける、、、、

俺もオバサンが恐ろしくなってスロットの方に向かった！

しばらくジャグラーという台を打っていた。

この日は本当に当たり日でジャグラーで一箱出していた。

一箱換金してふとオバサンが再び気になりはじめた。

オバサン、どーしてるかなー、、、、

オバサンの台を見に行くとオバサンの姿は無かった！

オバサンの打っていた台にはチリ紙が張り付いていた。

？？？？

良く見ると鼻を噛んだチリ紙だった！！！

きっとオバサンは腹が立って自分の体液を台に擦り付けたのであろう。

そこまでするか？と思ったがオバサンは10万円以上使って一回も大当たりを引けなかったのだ、誰も何も言うまい。

お店側にしても鼻水の付いたチリ紙を片付けるだけで10万円稼いだと思えば安いものだ！

オバサンは1300回転オーバーで力尽きた。

そんなオバサンを笑うことは出来ない！
むしろそこまで頑張ったオバサンを称えなければバチが当たるってもんだ！

オバサン良く頑張ったよ！　

本当にお疲れ様でした！！

オバサンの大当たりを見たかったけど、それは叶わなかった。

・・・・・・

そんなオバサンのやっていた台に俺は座った。

鼻紙の付いた台に俺は座った！

店員を呼び鼻紙と台を綺麗にしてもらってから俺はオバサンの仇を打ちに行った！

千円で5連チャンしてその日は終わったのだった。

ありがとうオバサン。٩( ᐛ )و

こちらの記事は悲惨です　↓