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ふしぎな法律のことば

はじめに

 法律は言葉です。法律は普段の言葉づかいと同じ言葉もあれば、当然のことながら違うものもあります。

 例えば、「善意」と「悪意」のように普段の言葉づかいと同じ表記なのに意味が違うというものさえあります。ややこしいですね。

 今回は、わたしが法律に接していて独特だなーと思った言葉づかいを思うままに挙げていこうと思います。なかには司法試験くらいしか使わない特殊なものもあると思います。
 なお、言葉に添えた意味はかなりざっくりなものなので、詳しく知りたい方はご自身で調べてみてください。
 それでは、法律界?の不思議な慣習に触れて見てください。

法律のことば

「~に照らす」
  〜を考慮するの意味。使い勝手がよいのでつい多用してしまいます。

「相関関係」
  
二つの事項を総合的に考慮するの意味。統計学的な意味はまったくあり 
 ません。

「王者的規範」
  
最も優先度が高い規範の意味。王者って……。

「~的色彩」
  
〜の要素の意味。ちょっと芸術的ではありますが関係ありません。

「すわり」
  
結論の妥当性の意味。実務家の方は特によく使います。

「~に向ける」
  
〜を目的にするといったの意味。曖昧な気がしますがよく使います。

「~に思いを致し」
  
〜のことも考慮するの意味。最近はあまり使われないかもしれません。

「有機的一体」
  
一体的の意味。生物学的な意味はまったくありません。

さいごに

 以上、法律界?に独特な言葉づかいを見てきました。

 他学問の言葉を使って法律では他の意味になっているものは、法律学がある意味で閉じられた教条学的な学問である一面が関わっているかもしれませんね。

 ちなみにわたしは司法試験で、わかりやすい言い換えがあると思ったときは、個人的にはなるべく使わないようにしていました。自分の理解を妨げることもありますし。今もこの姿勢は変わっていませんね。

 間違いや他にもあるよなどご意見があればお気軽に教えていただけると嬉しいです。それでは。


 ここまでお読みいただきありがとうございました。
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