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中国のフィットネス市場から今後の戦略を考える




2020年代の中国のフィットネス市場は、健康意識の高まりと技術の進化によって大きく成長しました。
2016年から2022年にかけて、フィットネスに参加する人口は約3億7400万人に達し、その数は9.6%増加している。
また
同期間のフィットネス市場の収益は約9410億元(約1324億ドル)に達しました。

この成長は、COVID-19パンデミックによって加速されたデジタルフィットネスへのシフトによって部分的に推進。
2021年には、多くの中国の消費者がデジタルフィットネスオプションを好むようになり、57.8%がフィットネスアプリを使用し、21.9%がウェアラブルフィットネス機器を所有していました。
また
自宅での運動の人気も高まっており、2020年、新型コロナウイルスのパンデミックが発生すると、多くの人々が自宅での運動に注目を向けました。
この影響で、中国を含む世界中で自宅フィットネス機器の市場が大きく拡大しました。2020年には、自宅用フィットネス機器の市場は大幅に成長し、前年比で40.4%の高い成長率を記録。
大幅に伸びた理由として、
適切なスペースとプライバシーを確保できる自宅環境は、多くの人々にとってジムに通うよりも魅力的だったから。

このトレンドは、健康への意識の高さと予防医療への関心が増す中でさらに加速し、多くの人が定期的な運動を自宅で行うようになりました。これにより、自宅フィットネス市場は今後も成長が見込まれています。

さらに
中国政府はスポーツとフィットネス部門を促進する政策を実施し、GDPへの貢献を増やし、より広範な身体活動への参加を奨励しています。

2020年代、富裕層が好む
自宅で出来る運動ベスト5

1. トレッドミルを使ったエアロビック運動
心肺機能向上に役立ち、自宅で気軽に行えるため非常に人気です。
2. ピラティス
体のコアを強化し、柔軟性を高める効果があります。
3.
ヨガ
ストレス解消や柔軟性向上に効果的で、静かな自宅環境で集中して行うのに適しています。
4. 自転車エクササイズ
室内用のエクササイズバイクを使用して、気候に左右されずに有酸素運動を行います。
5. フリーウェイトトレーニング
自宅で簡単に設置できるダンベルや全身を一つのマシンで鍛えることができる高級機器などが流行り。

フィットネス市場と人口変化について

2020年代の中国におけるフィットネス市場は、数多くのトレンドによって定義されていますが、特に目立つのはデジタルフィットネス、健康に対する意識の高まり、および政府の政策支援です。

1. デジタルフィットネスの台頭
新型コロナウイルスの影響でジムやフィットネススタジオが閉鎖されたことから、多くの人々がオンラインでのトレーニングや自宅でのエクササイズに移行しました。
これにより、フィットネスアプリやウェアラブルデバイスの需要が急増し、デジタルフィットネス市場が拡大しました。

2. 健康への意識向上
中国では、健康への意識が高まっており、特に若い世代の間でフィットネスへの関心が増えています。
これは、フィットネスを日常生活に取り入れることの重要性が広く認識されているためです。

3. 政府の支援
中国政府は「国民健康計画」と「国民フィットネス計画」を推進しており、これによりスポーツ施設の拡充やフィットネス活動への参加を促進しています。
この政策は、全国的な健康増進とフィットネス市場の成長を目指しています。

日本のフィットネス業界は、低価格競争を続けています。
しかし
毎年60万人の人口減少(2024年の発表では80万人減少)が起きている日本ではビジネスとしてはヤバい状況だと言える❗️

今後、富裕層をターゲットにしたパーソナルジムをフィットネス業界は取り入れていくべきだと考えています。

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