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イギリス生活181日目(土) スイス1日目「先に行く」vs「待っといてよ」

「混乱した脳はNoと言う」は、経済学の話だったと思うのだが、泣いてもどうにもならない事態はまだ続く。予約を取り直した飛行機でスイスへ入国する。この日も出発時から色々あった。
Lcc の簡便さというのは良いことのように思っていたが、安さのために簡便すぎて逆に不便を感じた。

搭乗待合はメインから遠く狭い場所、そこからバスで飛行場内を移動。時間になったらゲートはしまって、航空スタッフみんなで移動していたのだから、昨日はそりゃ誰もいなかったな。

ゲートオープンの情報が出てからクローズまで20分くらい。これを不親切に思うのは、自分たちが甘いのか?昨日は手荷物通って安心してしまったのはよろしくなかったけど。今日は乗るまで気を引き締めて、時刻をチェックしておく。ようやく、チェックインして飛行機内に入る。

昨日の今日で、席の指定はできなかった。空いてる席になったので、家族バラバラの席になるが、交渉し、着席後に、妻と子供たちは近くの席に変えてもらえた。私は離れた場所で、姿もみえない。

離陸。なんとかイギリスを出発し安心する。なかなかすんなり辿り着かなかったと思いながら、眠りに落ちる。
スイスに到着し、飛行機から降りると、再び目の前で移動用のバスが待っている。

「バスに乗る前に、飛行機の外で待ってくれてると思ってた」と、これはあとで妻から言われた話。そんな風に思われていたのかと嬉しい気持ちもあったが、見事にその期待を裏切ってしまう。

周りを見渡すが妻子は見つからず。どんどんと乗客がバスに乗り込む。「先に行ったのか?」と、ここまま置いていかれるのを待ちきれずにバスに乗る。バスの中にも、やはり、家族の姿はない。

バスを降り、空港内の通路の人の流れに乗って先々行ってしまう私、いま書きながら思い返してもドキドキする。

「先に行ってるのか、待つべきか?」

スマホで連絡すればいいのだが、こんな時に限って、連絡のために更新が必要という表示が画面に出る。いざというとき使えない。

要所要所で待つが、妻の姿は見えない。
聞けば、妻も所々で立ち止まって待っていたらしい。
極限の選択を迫られた。
「先に行ってくれたら良かったのに」と「待っててくれたら良かったのに」の葛藤が繰り広げられる。これが男性脳と女性脳の違い!??

いやいや、妻ならこう動くについて私の完全な読み違い。
「妻のことを知らない自分に驚く」
彼女ならどうする?を当てるのに、これまで一緒に生活してたけど、ちゃんとその人を見ていなかったんだなと思う。

人と付き合うって、ただ一緒にいるのではない。
付き合いはじめのカップルみたいなのから始まって、その人の考え方とか分かることなのかもしれないなぁ。
空港ではぐれた時の行動で、自分のこれまでの人と付き合うってなんだったのかを知る。「自分のことだけか!」
荷物の確保に動くでしょ!
後悔しても遅い。かなり先まで私一人で来てしまった。。。

昨日の手荷物だけ預けてしまった経緯もあり、このまま荷物の確保に向けて動く。バスポートチェックで、横に外れたらいいのに、列に並んでしまい、ここでも待てない。

その前のトイレで待ってりゃ良かったか。機内預け荷物はみつけたが、家族を見つけることができない。。。。。。スーツケースを両手にもち、来た道を引き返すが、スタッフに戻れないよと止められる。

家族とはぐれたことを伝えると、グッドラックと立ち去られる。かれこれ一時間、スーツケースを手に、うろうろとあたりを探す。出口の扉が開いた瞬間、外を見渡すが姿はみえない。
もしかして、階段から落ちた??などと考える。下の子ならやりかねん。

そのとき、笑顔で近づいてくる人がいた。
「会えてよかった!」
「飛行機の中で死んでたんじゃないか」と上の子も妻に続く。

妻のことを知らない自分に驚いた。
なかなかすんなり辿り着かないツェルマット。
これが旅行と楽しんではいたけれど。

初夏のスイス大雨で、鉄道が一部損傷しており、Visp駅からTaschまでは、代替バスに乗って移動。
バスになぜ自転車のせていたかは、行ってみて分かった。
そして、Zermattまではシャトルトレインで、移動が可能なことに一安心。
さあ、いざ山頂へ


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