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イギリス生活77日目(土) 曇 飲食店での職場体験と、やるやらないのニュートラルな判断

契約を結ぶ前に、トレーニングでバックヤードをみる。
食べ終わった食器を洗い、拭いて、戻す。
食器を戻すのは、returnではなくtake. I take that dish.
あと会話を交わしたのは、Do you wash this?くらい。
普通に疑問文なんだと思った。

そして、働いたから英語話せるようになるわけでもない。
それはそれということが分かった。
むしろ、自分が食洗器に食器をいれる機械のような気になった。

食器をさげ、掃除をし、終了。

マネージャと契約の交渉に入る。
が、話を進めると、契約書がない雇用になりそうなことが分かる。
「おいおい、話が違うよ」
ということを英語で話すが、「君のいうことは分からない」と言われ、こちらはトーンダウン。

汚れるから要らないかもと持ってくるのを止めかけたスマホが役立つ。
目の前であくびをされながら、翻訳サイトで、日本語で打ち→英語を見せるで、やりとりをする。

おそらく。保険を通さない働き方になるようなことだと思う。
好奇心から、色々できるような気になって手を広げたいところだが、法的にグレーなのは困る。
それでは不正ってことが気になって、より楽しくなることはない。
いつもの大丈夫かなの不安で頭を一杯にするのとはわけが違う。

日本に帰ったとき、飲食で働いてましたと、人にいえるカッコつけも興味に先行していたかもしれない。。。
何より家で余裕をもって子供に接することができなさそうなのは本末転倒。
いま振り返ると、「きれいに洗えてる」と、よく働いてくれるねという承認欲求もあったかもしれない。

最初に感じたように、「英語の勉強はそれはそれとして」やらないと、時間すらとれず、日常が消化しきれなくなる。

お客として来ていた飲食店の裏側に、自分の視点が移動したのは面白かった。エキサイトな職場体験。これはこれとして十分。足るを知ろう。
しばらくは、職探しをやめ、自分としてやらなあかんことを終わらせていく。

自分はバイトから逃げ出したりしないという、外へのカッコつけがあり、頑張ったということを形に遺るものでという邪な思いが判断を狂わせた。
ここにきて皆が機嫌よく安全に過ごせているだけで、目には見えない価値がある。
挑戦できることはした方がいいけど、線引きは在る。やらないことは決して悪いこともでもない。

一日でできることには、限りがあるし。自分は移民として来ているから、それに応じた行動が必要であることを改めて感じた。



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