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朝、富山に向かう。

朝6時半。
珍しく、父親の声で布団を出た。
前日にちゃんと準備をしていたおかげで、朝は焦ることなく朝ご飯を食べ、魔法瓶にお茶を入れた。車に母の焼いたシフォンケーキを入れた。

7時半には家を出る。
高速へ向かう道路はまだ空いていた。里味の前の左に曲がり、高速へ。ETCでゲートを通り過ぎ、大きいカーブを曲がる。このカーブを通ると、旅に出るぞという気分になるからたまらない。

BSNのBRAND NEW DAYを聞きながらひた走る。ついこの前上越に行ったときもカオリさんの声を聞きながらの旅だった。少しだけ雨模様。長岡から柏崎抜けると、いつもは米山が見えるが、雲で覆われていた。米山SAによるかどうかを迷う。なぜか毎回米山インターによる習慣がついている。結局米山インターにはよらず、走った。上越に向かう間、森本毅郎のスタンバイが流れる。時事問題を毎朝実に的確に教えてくれる。家から上越まではちょうど1時間。毎度時計を確認するから間違いない。

春日山の看板を通り過ぎると、いつのまにか長い長いトンネルの連続区域になる。今回は名立谷浜SAでおりてトイレに行った。名立谷浜SAは出口の道路と一体化している。海に向かっている道路がなんか気持ち良い。すがすがしい。

糸魚川に差し掛かってから、左手奥には雪をかぶった巨大な山が見えた。長いトンネルは全部で26個ある。親知らずに差し掛かると、その連続も一旦中断。目前に海にそびえ立つ高速道路が見えてくる。これがかっこいい。この下を走っている国道8号も海岸線ギリギリを通る。昔からの交通の難所だ。去年の7月この真下の海岸に降りてみた。大きめの石が転がる海岸で、水がものすごく透き通っていて感動した。

富山に差し掛かかる頃、いつの間にか空も晴れてきて、富山に入る頃は青空が見えていた。隣県なのにこんなにも違うものか。越中境を通り過ぎ、長く続いたトンネルも終わる。そこからは越中平野だ。左手には北アルプス。大好きな風景だ。長岡の山とは何が違うんだろうと思う。晴れてはいたが山は雲をかぶっていて、見える範囲でいえば長岡と変わらない。なのに、ぜんぜん違う。芸能人のオーラのようなものか。よくよく考えたら、確かに距離を無視したら同じ大きさに見えるけど、長岡の場合は山までが近い。遠くにこれだけ大きく見える北アルプスは当たり前だけどやっぱりでかいのだ。

黒部川、常願寺川を通り過ぎる。広い川幅。ゴロゴロ転がる石。ここらへんの風景は長岡にはない。

有磯海SAで小休憩。小腹がすいたのでなにか入れようと思ったけど、どれもこれも高い。ご時世のせいもあるんだろうか。結局なにも買わずに車に戻り、家で入れてきたお番茶を飲む。

立山ICまでもう少し。富山まで来ると道も直線なので走りやすい。富山への行き来もだだん慣れてきた。今年はどれだけ富山に来れるだろう。残念ながら立山はきれいに見れなかったけど、次こそは!と思った。

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