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寺泊 冬の海岸散歩
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寺泊のアメ横駐車場、海側の松林を抜けると、そこには広い海岸がある。
中越エリアの中でも特に広いように思うこの海岸は散歩するにもってこいの場所。なんせ人が少ない。とはいえ誰もいないということもあまりない。いつも数人の人が海を見に来ている。
海に向かって左手には寺泊港の堤防があり、釣り人が大勢集まる。
こうやって広い海を見るとなんだか気持ちがスカッとする。何をするわけでもない、ただ海を見て、歩いて、海の音を聞いて(波の音といったような静かな音ではない)少しだけ考え事をして帰宅する。実際、潮風はストレスに良いといったような、そんな記事も読んだことがある。海がある日常にあこがれていた自分は、帰省してから車を運転するようになってから、月に数回は必ず海を見ていた。なんだか海がみたくなったのはいろんなストレスを解放しに来ていたのかもしれない。
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2月だというのに、春のような日差しと青空。
風はあったけど穏やかに見える海。この日も家族連れや若者が海岸を歩いていた。
暗くて長い冬も終わりと言いたいのに、今年は雪も少なく、冬が一瞬で終わったような気がしている。政治情勢の暗さも相まって、おそらく温暖化の影響なんだろう暖冬は、いくら暖かくて気持ち良い日だとしても、なんだか不気味に思えてきて素直に喜べない。
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向こうに佐渡が見える。
今年こそは佐渡に行きたい。
婦人倶楽部の「旅とフェリー」はお気に入りだ。明るいブルーの色調と少しレトロな雰囲気もあるカーフェリーの映像。出てくるどの雰囲気も自分の心をくすぐる。もちろん曲もいい。
あんな素敵な場面の切り取りや発想力を勉強したい。そんないろんな事が頭をよぎってゆく。
今年の目標は自分の興味を深掘りする事。あらゆる分野で自分のスキルを磨きたい。そんな事を常に考えている。子供の頃はこんなんじゃなかった。ボケっと生きていたような気がする。いまはその反動なんだろうか。常に何かを考えて生き急いでいる。
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寺泊から長岡へは、大河津分水を渡って、国道116を横切り8号を目指して走った。向こうには雪をかぶった山脈が見える。
なんだろう。山の雪を見ても、今年の冬はどうしたものかと思い悩んでしまう。悩まなきゃ生きていけない性分なのか。どうか今年この先、悲しい事が少なくありますように。
テレビでドリフの1992年のコントをみた。
あの映像の中では、始まったばかりの平成の時代。
冬の帰り道、薄暗い天候の中雁木沿いを歩く。商店から漏れる光は優しい光だった。家についくと、まずストーブの前に新聞を引いて、長靴の中に新聞紙を丸めて入れて中を乾かす。長靴が温まってゴム特有に匂いを発していた。こたつに潜り込んでテレビを見る。夕ご飯の時間まで。
こたつのぬくもりがあの時代の優しい記憶だ。
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