あいのはま


#わたしと海  というタグがあったのでちょっと回顧してみる。
岩手県は広い。多分北海道以外の在住の方からすれば思った以上に広いと思う。自分も宮城県の内陸の方にいたのにも関わらずなんて海が近いんだろうと思ったほどで、盆地と沿岸の間の人里離れた山に入ればこの令和の時代に電波が入らない区間がある。想像以上にタテにもヨコにも移動し応えのある県。
父の仕事の影響で県内を転々としてはいたようだが、物心ついたときには内陸の中心的な場所に居着いていたので流石にさらに長閑な土地には行きたくなかった。よく転勤の話が出た時はこれ以上田舎は嫌だと泣いたものだ。結果として父は単身赴任せざるを得なくなるが、離れていた方が親子はうまくいっていたような気がする。完全に余談だけど。

母方の実家が大槌町という沿岸の土地にあった。祖父が亡くなった時に書いた記事にもある通り孫バカの甘々な祖父に会いにいくためよく積極的に通った。吉里吉里という海岸が有名な場所だった。ひょっこりひょうたん島の元ネタとなった場所もあった。どちらかというとショッピングモールのゲームセンターの方が好きなクソ生意気な子供だった自分も海には反射的にテンションが上がったものだった。圧倒的に金もかからないし。
海水浴場にも色々あって、近くで有名だったのは根浜海岸という場所だったけど、人も多いしゴミがすごいのもあって祖父はあまり寄りつきたくなかったようだ。自分と祖父の意見が一致してよく通ったのは、祖父が「あいのはま」と呼ぶ場所だった。

この記事を書くにあたって色々調べてみたら、正式名称で「愛の浜」というみたい。「水海公園」なのかな?ずっと祖父が適当に名付けたのだと思ってた。
こちらが愛の浜の情報が載ってるサイトです。↓

「また、両石町にあり澄んだ海水が好評な愛の浜がある「水海公園」は、緑地も広くトイレや水道もありますが、砂浜ではなく石浜で伏流水が入りやすいため海水温がやや低めですので、水遊びの際には注意が必要です。」※釜石観光物産協会公式サイトより抜粋
と、公式サイトにも記載されているように愛の浜は砂浜ではなく実は石浜。水面から底が見えるほど澄んだ海で、底からワカメのようなコンブのような海藻が生えているのも確認できるほど。
昔はそのワカメのようなコンブのような海藻を一本引っこ抜いて持ち帰り、祖母にこれで何か料理作ってと無茶振りしたこともあったなあ。(もしダメなことだったらごめんなさい)
愛の浜は石浜だからなのか少し沖に進むと急に深くなり、深いところは急に冷たくなる。溺れやすい条件が揃ってるので海水浴には注意が必要。自分が連れて行ってもらってた20年ほど前は全然人がいなかったし水も澄んでてよく見渡せたのかもしれないけどそこからどうなってるのかわからないので注意してください。

わたしと祖父がすきな海。

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