【マーケット考察】2022.4.6
米国株式相場は、反落。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比280.70ドル安の3万4641.18ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は328.38ポイント安の1万4204.17で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比7215万株増の10億3096万株。
#ハト派 の代表格であるブレイナードFRB理事は5日の講演で、早ければ、5月の #米連邦公開市場委員会 ( #FOMC )で #量的緩和 ( #QE ) で膨らんだ総資産の圧縮 (#量的引き締め #QT )を開始するとの見通しを示しました。FRBの保有資産は現在9兆ドル弱と、2020年3月の4兆ドル台から2倍強に膨らんでいます。QTは9兆ドル弱に膨らんだこの保有資産を徐々に減らしていき、バランスシートを圧縮していこうというものです。
更に、前回の資産圧縮に比べ、「著しく大きな削減枠を設け、短期間、大幅に速いペースで進める」と積極的に金融引き締めを進めるべきだとの考えを表明するとともに、「インフレがあまりに高過ぎる。上振れリスクもある」ことから、短期政策金利であるFFレート0.5%の大幅利上げにも言及しました。
FRBは2022年1月5日、2021年12月開催の金融政策決定会合である米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表しました。特記すべきことはFOMC参加者が従来想定よりも早く、かつ速いペースで利上げすることや、利上げ後しばらくして量的引き締め(QT )に動くことが適切との判断を示していた点です。#タカ派 的傾向にFRBの背中を押しているのは、39年ぶりの上昇率となった消費者物価指数(CPI)などが示すインフレの加速でした。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気悪化を受け、FRBは2020年3月に政策金利をゼロ%近辺まで引き下げるとともにQEを含む大規模な金融緩和を実施しました。金融緩和の効果が顕著に見え始めたため、FRBは現在、多額の金融資産買い入れを減らす #テーパリング を実施し、3月末には終了しました。
QE終了後に時間を置かず、積み上がったバランスシートを縮小させるQTにも踏み込む可能性をブレイナードFRB理事が表明したことはかなり意味があります。FRBによる(1) 政策金利引き上げと (2) QTが同時に実施することになれば、金融市場にとっては二重の引き締め圧力がかかることになります。因みに前回のQTはテーパリング終了から約2年の期間を置いていました。
株式市場では、、、、、、、、、、、
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