立沢賢一のマーケット考察 2020.4.25

米国株式市場は続伸。週ベースでは3週間振りのマイナス転。

主だった上昇要因は(1) 原油先物価格の上昇、(2) トランプ大統領が
新型コロナウイルス追加中小企業支援策や感染検査体制の費用などを含んだ経済対策法案を署名した事による期待感、(3) 前日中国で失敗したと報道されていたギリアドの抗ウイルス開発懸念が和らいだことでした。

まだ決定打が無いだけに、色々とポジティブに見えるニュースが出ても市場の反応はイマイチな感じは否めません。

いずれにしても株式市場は5月後半から6月までには米国経済が回復基調に戻るという期待は概ね折り込んだ感じです。つまり、夏前には経済回復というメインシナリオになりつつあります。確かに3ヶ月程度のLockdownは年率GDPへの影響は5%前後です。2兆ドルに及ぶ現在の景気刺激策や追加的景気刺激策はGDPの10-20%に相当する事から鑑み、差引き5-15%のプラス効果が理論的には出る計算となります。

但し、これはあくまでも6月までに経済活動の再開がベースになってますから、それが第3四半期以降にズレ込んだ場合には、株式市場は新たな展開を迎えることになるでしょう。

来週以降は希望的観測と懐疑的観測とのシーソーゲームの展開を予想します。

立沢 賢一

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