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仕事への向き合い方

どのように行動をしていくのか?

以前は、こんなことは考えませんでした。目の前のことで、手一杯だったと思います。しかし、最近はこのように考えるようになりました。

「できること」に目を向けて準備をすること
「できること」を積み重ねていくこと

今の自分に問い掛けます。
介護福祉士として、どのように向き合っていくのか?
今現在の自分はどうなのか?・・・

納得がいかない、こんなはずではなかった、やりたいことをやっていない、もっと自分ならできるはずなのに・・・等々、ネガティブな感情があることに気付きました。

それを環境のせいにしたり、他者のせいにしている自分がいました。

まず、過去の自分のしてきたことを「勇気をもって受け入れること 」から始め、そこから、今現在の「できること」を考えていきたいと思っています。

このような視点をもつようになったのは、「嫌われる勇気」「反応しない練習」「人間の運命」といった本に出会えたことからでした。

「人間の運命」五木寛之氏著については、施設の利用者の方が紹介して下さった本です。当時、自己啓発系の本を読んでいた私に、一石を投じてくれた感覚です。

タイトル画像は「南アフリカWC、アジア最終予選、日本対オーストラリア戦です。」当時は代表デビューして間もない香川選手、チームの中心として長谷部選手、中村選手が出場していたことを覚えています。

今、まさに「ピッチ」に立とうとするとき、選手たちはどのような心境なのだろうか?

これまでに、どんな準備をしてきただろうか、どんな視点でサッカーに向き合ってきたのだろうか?

久しぶりにこの写真を見て、ふと想いました。ぼくは、どんな準備をして、どんな視点で「現在の職」に向かっているのだろうかと・・・

今まで、どのように考えていたのだろうか?

生活支援員や介護福祉士として20数年程、試行錯誤をしながら生活支援を職にさせて頂いています。思い返せば色々なことがありました。

わたしは、なにを目指して、生活支援に携わっていたのでしょう?

もちろん、私自身の生活のため、収入を得るためということは間違いありません。当然現在も同様です。

それと同時に専門職としてどのように向かい合っていくのか? という観点から考えていきます。

私は、次のように考えます。

「福祉施設を利用されている方が"幸せ"を感じることだと」

また、それは自分自身が"幸せ"を求めて生活をしていることと変わりはありません。

ねぇ幸せってなんだっけ?

では、幸せってなんだろうか?・・・・そんな漠然とした理念のなかで日々、悶々としていました。

そんな中で、数年前に「アクティビティ・サービス」に出会いました。生活支援技術の一つではありますが、その考え方は、生活支援を職にしている私にとって、すべての基本になるような気がしました。漠然していた目の前に一筋の光が見えた感覚です。

アクティビティ・サービスは、「生活の快」を通じて、心身の活性化を図ります。

究極の理念は利用者の方の「自己実現」の達成です。

アクティビティ・サービスの定義
 アクティビティ・サービスとは、福祉サービスを受ける方々の心身及び生活の活性化を支援するということから、そのためのすべてのサービスを考え提供することである。
 人は誰しも生命ある限り、少しでも「いきいき」と快くありたいと思うのは当然のことである。それが施設であろうが在宅であろうが、地域であろうが、その欲求は強いはずである。これは、福祉サービス利用者の当然の権利として享有されるべきものであり、この重要な権利を満たすための支援をするのが、アクティビティ・サービスである。
 もちろん、何がその人の心身及び生活の活性化につながるかは十人十色であることを認識しておくことが必要である。特に心身の機能低下や何らかの障害があって、福祉サービスを受けておられる方々は、日常の基本的な生活を自立して出来ないために、その人らしく毎日の生活を送ることが出来ない。したがって、生活の中での楽しみや喜びや生きがいを感じたり、安心して生活できるような生活環境が整備されていることが重要な要件の一つになる。この場合の生活環境にその人を取り巻く「人間関係の環境」も考慮することが重要であるということを忘れてはいけない。

アクティビティ・サービス協議会HPより

私の考えていた「幸せ」は、「自己実現」に向けて、心身及び生活の活性化をしていくことなのではないかと考えました。まだ漠然としていることには変わりありません。
しかし、以前と異なるのは、その理念である「幸せ」「自己実現」を追求していこうと思う意識があることです。

専門職の視点

「自己実現」について考えさせられたエピソードを紹介します。

“ある人物が3人の石工に「何をしているのか」と尋ねました。3人からはそれぞれ次のような返事がありました。「これで食べている」「国でいちばん腕のいい石工の仕事をしている」「教会を建てている」 これらの3人のうち経営管理者の資格があるのは3番目の男だ、とドラッカーは言います。第1の男は、生活するために仕事をしています。そのため1日の報酬に見合った仕事しかしないでしょう。また第2の男は、一見素晴らしい仕事をしているように見えます。しかし仕事は全体のニーズと関連づけることが欠かせません。「いちばん腕のいい仕事」は得てしてこのニーズからずれる可能性が高まります”
“第3の男は、組織が目指す目標を理解して自分の責任を規定しています。組織の目標に貢献するよう自分の能力を発揮しているのがこの3番目の男です。自らを管理し卓越した成果を達成するためには3番目の男であれ──。これがドラッカーからのメッセージです。”

マズロー心理学入門: 人間性心理学の源流を求めて (FLoWePublication)”(中野明 著)からの引用”

今、まさにこの問いかけは・・・

ぼくはどのような視点をもって行動をするべきか・・・

上記でいう「組織」はご利用者の方の一人一人にもあたります。また、施設、事業所の理念、または地域社会をさすこともできると考えます。

日頃の実践を言語化し、発信することで振り返りをしていきたいと考えています。

「できること」は、理念である自己実現に向かっているのか・・・

こうした視点をもって、今現在の自分が「できること」を明確にしていきたいと思っています。それは「できること」に目を向けて準備をすること、理念に向かい「できること」を積み重ねていくことを目指します。

これから介護職を目指している方へ、介護施設の現場のすばらしいところをお伝えすること、また、日々、前向きに生活支援をされている方々との実践の情報共有ができれば幸いです。


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