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【11】シン・ゴジラ:フーテイジ

もしも映画『シン・ゴジラ』が密命を帯びた記録映像だったとしたら。あなたは信じるだろうか。

シン・ゴジラの「シン」には、

「正解があるわけではありません」

「新、真、神…など見る人にさまざまな意味を感じてもらいたい」

のが公式見解である。

というわけで、私は、

未曾有の事態を切り開く「進」、
破壊と創造が響き渡る「震」、
統治機構が水面下でうごめく「深」、
世界へほとばしる衝撃と対峙する「審」、

に対して、事態の収束をつまびらかにする「申」、を提唱したい。すなわち【シン・ゴジラ】を意味する、名づけて【シン・ゴジラ:フーテイジ】である。

つまり、止事無やんごとなき方々へ真実を申し述べる報告だ。

未知の巨大生物が現れた脅威や神秘の真相解明、未曾有の事態へ人々が抱いた本音と建前が交わる現場対応、その解明と対応のプロセスを理解していく資料となる。

では、なぜそんなことをするのか?

そんな疑問が浮かぶのは当然だろう。なぜなら「ゴジラ出現」という現象の顛末は、帝王が学ぶべき素養、帝王学が扱うべき題材だからだ。共同体を統べるべく理想と現実を、過不足なく把握していく実践。けして公にはならない非公開の学問である。

そして、一連の出来事へ臨む止事無き方々のお姿が垣間見えてこないだろうか。

さて、どうでしょう?


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