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話を聞きながら、相手に心地よさをあげる方法

この人に話を聞いてもらえると嬉しい、すごく心地いい、みたいな人っていると思うんですよね。一方で、すごく良い人で善意があるんだけど、話すと窮屈に感じてしまう人とか、あんまり楽しくない人、いると思います。この人に話を聞いてもらいたいなっていう人と、そうでない人、一体どこが違うのか。

例えば、話していて心地よくない人っていうのは、何かこちらが悩みを話したりしたときに、それ良いねとか、それは良くないねとか、評価を下してきたり、あるいはアドバイスを押し付けてきているように感じてしまったりするということがあります。

アドバイスされるのは、意外と抵抗感がある。

実はアドバイスってすごく難しいです。人は心から尊敬している相手でないと、なかなかアドバイスを受けることはできません。何なら尊敬している人が相手であっても、アドバイスを求めていないタイミングでされると、なかなか感情的に受け付けないっていうことはあるでしょう。

たとえば、10年前の自分にアドバイスをするところを想像してみてください。10年前のあなたは、今の自分からのアドバイスを聞き入れるでしょうか。今のあなたは昔と全然違う考え方をしていると思います。価値観も大きく変わってきていると思います。仮に自分が相手でも、素直に受け入れて、アドバイス通りに行動しようって受け入れるのは難しいです。一体この抵抗感って、なぜ生まれるのでしょう?

理由は、人がアドバイスを受け入れるためには、それが今必要で欲しいと思っている必要があるからです。そうでなければ、アドバイスを求めていない人に与えても、抵抗されてしまうでしょう。もう一つの理由としては、何をすればいいかをすでに頭ではわかっていたり、あるいはこの問題に自分で答えを出したいと思うからです。この場合も、人のアドバイスは余計なお世話に思うでしょう。

もしどんな相手であっても、そのアドバイスを聞くことができる人、心を開いて、ちゃんと検討することができる人がいるとすれば、すごい貴重な人です。その人はおそらく、自分の中に絶対的な芯と自信があって、なおかつもっと成長していきたいという、とんでもない好奇心を持った人だと思います。残念ながら、そんな人はほとんどいないです。そんな人はおそらくすごく成熟した、社会的にも尊敬できるような人物でしょう。

普段僕たちが話を聞く相手はだいたい、僕たち同じでアドバイスもされたくないし、評価もしてほしくない、そんな人たちです。そんな人を相手にするときに、どのような態度で相手の話を聞けばいいんでしょうか?この記事では、3つの相手にとって話していて気持ちいいアクションを紹介します。

気持ちよく聞くことで、相手も僕たちもハッピーになる。

1つ目は、共感することです。共感というのは、相手の気持ちに興味を持って、その感情を理解すること。そして自分が同じ気持ちになれるところを探して、それを伝えてあげることです。もっといいのは、相手と同じ気持ちになってあげることです。こうすることで、相手は自分のことを理解してくれて受け入れてくれたという安心感を持つことができます。

次の方法は、相手の話に対して感嘆すること、つまり驚いてあげることです。これは褒めるとか、そういった行為に似ているように聞こえます。ただ、一般的に想像する褒めると違うのは、相手のやったこととかを、上から目線で良い悪いというのではなくて、驚きを伝えてあげるというのが大事です。あなたは人とは違っている、だからすごく驚いているというようなことを伝えることです。こうすると、相手は、自分は特別な存在なんだと思うことができて、相手は失った自信と自尊心を取り戻すことができるでしょう。

そして最後に僕たちができるのは、勇気をあげることです。大概、何か悩みを抱えているときだったりするときには、 実は相手はもう何をすればいいのか分かっている場合が多いです。そこで、あなたができることは、その人の背中を押してあげることでしょう。例えば、過去もこのような状況を乗り越えてきたと、相手のかつての努力を思い出させてあげることができるでしょう。例えば、仮にあなたがこの先で失敗したとしても、 あなたのことが大切ですと伝えてあげることだと思います。そうすることで、相手は勇気を持って、次の行動に移すための希望を持つことができます。

今説明した3つの全ては、相手を尊重して大切にするという、相手に愛情を持つという気持ちから始まります。それは実は、相手がこれまでに自分に何をしてくれたかっていうのは、あまり関係ないです。相手が何をしたかではなくて、僕たちが相手を尊重すると、愛情を注ぐと覚悟を決める。これだけで、その人に心地よさを与えることができます。それが巡り巡って、結果として僕たち自身も相手から尊重されることになるでしょう。

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