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コーチングの価値に気づいた話

 私は最近、新しい挑戦を始めました。それは、人々の好奇心を育むコーチングサービスを提供することです。自分自身が研究者として歩んできた道のりで得た学びや気づきを、より多くの人々と共有したいという思いがあったからです。特に、20代から30代後半の方々を対象に、楽しみながら学べるカリキュラムを提供したいと考えています。6人のクライアントに提供するにつれて、コーチングとはどのような価値があるのか少しだけ見えた気がしたので共有します。

 私の気づいたコーチングの本質は、相手の人生観や価値観を理解し、その人の中に眠る可能性を引き出すことにあると気づきました。コーチの役割は、相手に教えることではなく、相手の経験や考え方から学び、その気づきを促すことなのです。

 私がコーチングを通して探求したいのは、人間の奥深さです。一人一人の中には、まだ発見されていない宝物が眠っているはずです。例えば、クライアントのHさんは研究者で、心の中で新しい分野への挑戦を望みながらも、日々の実験に没頭していました。プライベートでは新しい出会いを求め、自己発見の旅を続けていたのですが、研究に関しては行動できていないようでした。コーチングを通して、そういった内なる思いや価値観に改めて気づいてもらうことが大切だと感じています。

 別のEさんは、将来への不安をまったく抱かない、思い悩むことのほとんどない人でした。セッションでは、どのような経験がその価値観を形成したのか、あるいは生まれ持った楽観的な性格が行動にどう影響しているのか、話をきくのが刺激的でした。例えば、Eさんが感情の起伏が激しい人に接するとき、どのように考え、感じるのでしょうか。私自身はそういう人相手だと緊張してしまいますが、そこには感覚の違いがあるはずです。そういった違いを知ることは、人間理解を深めるのに重要だと考えています。

 コーチングのポイントは、適切な質問と共感を通して、クライアントが心を開き、自身の価値観や行動原理を分析し、語れるようになることだと思います。同時に、人間は矛盾を抱えているものです。その矛盾に気づき、どのように向き合えば自分らしい人生を歩めるのかを引き出していくのが重要です。私の目標はコーチングを通して、そのヒントを一緒に探っていくことです。人間の可能性と多様性に触れる喜びを、コーチングを通して分かち合えることを目指します。

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