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愛車を”100均材料で“カッコよく撮影する(第1回)


せっかくのコレクション、カッコよく撮りたいですね

愛車といっても、ホンモノのクルマでは無く、ミニカー

トップ画像も、自分で撮った富士山とミニカーの合成写真
ちょっとクルマが浮いていて、昔のドラマみたいなのはご愛嬌

画像加工ソフトとか使えば、もっと自然な感じになるかと思うけど💦
そんな難しいモノは持っていないのでiPadでちょっとだけ加工

クルマ好きにも色々あって、クルマなんて走らせてナンボだぜ
という人もいれば、磨くのが趣味とか、改造するのが趣味とか、何台も集めるとか

まあ、よほどのお金持ちじゃなければ、本物を何台も持てない

そこで、ミニカーやプラモデルを集める
ミニカーならば車検も無いし自動車税も無いので、維持費はかからない
だから、ついつい増えてしまって、今度は保管場所に困る

そして集めると、自慢したくなる
手っ取り早いのは、写真に撮ってSNSにアップ

中には、ミニカーをまるでホンモノのクルマのように撮る人もいらっしゃる

どうやったら、カッコよく撮れるか
普通に撮ると、まるでおもちゃ然とした写真しか撮れない

ミニカー自体の作りが違うからか

カメラの性能が違うからか

カメラマンの腕の違いか

今回、この辺のことを検証しながら、撮影してみたい


なるべくお金をかけず、簡単に

まず、この写真をご覧ください

NIKON D5300
DX Micro Nikkor 40mm f2.8G
ISO800 f5  1/125s

ヘッドライトの片側だけにピントが合っていて、他はボケボケ
テーブルの上に置いただけなので、木目模様がダサい
背景も白い封筒を置いただけ
照明も、天井の蛍光灯だけ

悪い見本である

ただでさえボケが大きく出るこのレンズ
絞りf5では開き過ぎで、車体の前後でボケが大きい
もっと絞り値を大きくする必要がある


もう1例

NIKON D5300
DX Micro Nikkor 40mm f2.8G
ISO400 f22  1/5s

まず台座が付いたままなのがダサいが、試し撮りということで💦
絞りの数値は大きい方が良いことが学習できたのでf22とした

するとカメラがシャッタースピードを遅くして光量を稼いだため
手ブレが酷い
やはり三脚が必要か

NIKON D5300
DX Micro Nikkor 40mm f2.8G
ISO1600 f25  1/20s

絞りをf25にして、シャッタースピードを稼ぐためISO1600に
1/20sとなって少しは手ブレが防げた

この時点では、光の当たり方や照度、背景(ただの白い封筒)や床(本来なら路面)がダサい

なるべく家にあるものでやってみようかと思ったが、やはり限界

必要なものを買い出しに行く

ネットで調べたら、背景についてはジオラマ風に様々なものが出ている

今回は、なるべく節約して100均で揃えてみることにした

店によっては、ジオラマ風の壁紙とかを取り扱ってるらしい
家の近くの100均を3件ほど回ったが、そのような完成品は無かった

それでも、撮影に使えそうなものを数点発見
壁になりそうなモノは、なんと台所用品コーナーで発見
路面はホビー工作コーナーで
ついでに、コンテナやドラム缶、ベンチ、ガードレールなど余計なものまで
100均は見ているだけでも楽しい

今回購入したモノ
右から台所用壁保護シート
中央にあるのが石畳2枚
その下のガードレール
ドラム缶、貨物コンテナ
これでしめて税込880円なり

今回は、このうち使ったのは壁紙と石畳のみ
他の小道具は、縮尺が合わず、次回以降撮影方法を考え使ってみたい

いよいよ撮影開始

まず購入した資材を使いスタジオの準備

背景には、段ボール箱に今回購入した台所壁用シートを貼って完成
大理石模様の壁紙、どんな感じだろう
路面には、購入した石畳を使う


照明は部屋の電灯を使うので、テーブルを少し部屋の端に設置
あまり光が映り込まないように照度を調節

ミニカーをセットしてカメラを設置

カメラはテーブルの上に直接置く
こうすることにより三脚が無い問題も解決

とりあえず、背景や路面の問題、三脚が無いことによる手ブレ問題も解決
いよいよ撮影に入る


撮影開始するも新たな問題〜照明機材追加

NIKON D5300
DX Micro Nikkor 40mm f2.8G
ISO1600 f22  1/25s

大理石の壁も石畳も良い感じ
少し石畳のブロックが大きいか

ここで新たな問題
ヘッドライトやフロントグリルが影になってしまった

ここで思いついたのが、プロはレフ板やストロボを使っていた
ウチにはレフ板もストロボも無い

そこで家の中を捜索したら、あったあった!

自動車ディーラーでもらったライト

これをストロボ代わりにならないだろうか
直接クルマに当てると不自然な光が反射する
角度やクルマまでの距離を調整し、自然な光量をカメラのモニターで確認

NIKON D5300
DX Micro Nikkor 40mm f2.8G
ISO1600 f22  1/25s

最初の写真と比較していただきたい
懐中電灯を使った簡易ストロボの効果は絶大だ
これでフロント周りもバッチリ撮れた

被写体となるミニカーはスケールの大きいものほど上手く撮れるか

ここで、冒頭に掲げた疑問の一つを考えてみる
上記でモデルとした「いすゞ117クーペ」
ミニカーとしてはスタンダードな1/43スケール

このサイズだと、バックミラーやワイパーなどの作りもしっかりしている
ジョルジェット・ジウジアーロのデザインも美しく再現されている
そのため、上手く撮れば、それなりの本物感が出せる、、と思う

ここで比較のため、もっと小さいトミカを同じような条件で撮ってみた

NIKON D5300
DX Micro Nikkor 40mm f2.8G
ISO1600 f20 1/15s
NIKON D5300
DX Micro Nikkor 40mm f2.8G
ISO1600 f20 1/15s

トミカはご存知の通り、誰もが1台は持っていた日本を代表するミニカー
1970年8月に誕生以来50年以上の歴史を持つ
乗用車の場合の縮尺は1/60前後
前後という曖昧な縮尺なのは、トミカの場合箱の大きさから縮尺を決めているからという

したがって、この手のひらに乗るサイズを考えると、ビッグスケールのモデルのディテールには対抗できないと思う

というか、むしろ敢えてディテールにこだわらないで、細かな部品を省略している

トミカは基本的にはコレクター向けの”ホビー商品”(ディスプレイ用)とは異なり、実際に手にして遊ぶ”トイ商品”だから、実車の再現性とともに商品化した際の安心・安全や耐久性重要になってくる

CAR GRAPHIC 2013年12月号

この辺のトミカの設計や製造については
CAR GRAPHIC誌 2023年12月号 No.753
p120~p123 FROM OUR MOTORING DIARYに「トミカができるまで」と題して
中村副編集長が、ベトナム・ハイフォン工場に現地取材している興味深い記事がある
この記事を読むと、ますますトミカが好きになる

さて話を本題に戻そう

1/43のミニカーと約1/60のトミカ
写真で比べてみて、いかがでしょう

日野コンテッサ1300は箱をよくみると、レギュラーバージョンのトミカより少し大きい
TOMIKA LIMITED VINTAGEの表示があるように特別シリーズのようだ
こちらは縮尺が1/64にシリーズで統一されている

とは言っても、1/43と1/64では細部の再現性は1/64は不利であろう

ところが、写真で撮ると、1/64のトミカもなかなかなできだ

ボディラインや、塗装の質感も良い

あと、レギュラーモデルのトミカは、たいていドアが開閉する
そのためドアとボディの隙間が目立つが、このコンテッサは可動部分が無い
なるほど、だからジョバンニ・ミケロッテイの美しいボディラインも再現されている

さて表題のミニカーのスケールにより、かっこよく撮れるか否かは
必ずしもそうではない、各ミニカーの作りが大きいと言えるのでは無いだろうか

今回は、なるべく安価に“100均“を活用しミニカーをかっこよく撮る工夫をしてみた

みなさんは、ミニカーを撮影するときに、どんな工夫をされているでしょうか
ご意見をいただければ、嬉しいです

次回は、カメラによる違いなどを中心に、レポートしてみたいと思います


最後まで、お付き合いいただきありがとうございます





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