取締役と責任

今回の決算締めで取締役が2名辞任と言う形で退任となる。1番の功労者と言える2名ではあるが、たしかに功績は凄いが、取締役としてはどうなるか、私なりに色々と考えてみた。

少なくとも私の会社は同族会社である。しかも、株式保有については親族のみである。今回の辞任される取締役については、共に親族関係ではない方である。

1人は経理を長らくされて来た方。会計処理についてなどは確かに強い。しかし、私の独断だけで言うならば、責任と言う意味では今一つである。株価対策をしないと大変な事になると認識されていたが、何も報告はしてこなかった。辞めるからと自分で退職金を計算していたが、規程に基づかない内容を私が認めたかの様に会計事務所に話されていた様で、違和感感じて訂正した。

1人は営業面を長らくされて来た方。今、会社に仕事があるのはこの方のおかげと言ってもおかしくはない。しかし、取締役としての意見はあまり聞いた事がない。

この2名は、私の独断だけで言うと、取締役としては適任とは言えなかったと感じる。その理由としては、事業継承に伴う対策について共に考えてくれる事を一切しなかった、また私が案を出したものについては、分からないとしか言わなかった。挙げ句の果てには、会計事務所や金融機関等と会話しながら進めていた不動産投資の実施については気が進まないと言う理由で取締役会に出席しないと言う事もあった。更には、株主だけが得をすると言う発言も出たりした。

はっきり言って、株主さえも得をしないのが、同族会社の辛いところ。会社が大きく成れば、株式価値は上がるが換金にとぼしく、株式を継承させていく作業については相当なハードルがある状況。それ故に苦労しているので、私としては納得感は全くない、むしろ反感でしかない。

取締役には当然責任は必要となる。名前だけ取締役になるならば、ならない事をお勧めする。時には取締役会で意見したり、施策を考えたり、経営を考えたりしなければならない。

ちなみに、私自身は代表取締役と言う事で、連帯保証付きです、、。これに勝る責任は中々ないと思って仕事しています。

最後に、今回、2名の辞任となったのは残念ですが、責任を取れる方が残っているってプラスで考えていきたいと思います。

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