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酒と革袋~アイディアと枠組み~

【新しい酒は新しい革袋に】
元々は旧約聖書にあったとされる言葉。
酒はアイディア、革袋は枠組みと考えていくと色々な解釈ができます。

【新しい酒×新しい革袋】
新しいアイディアや考えは、既存の枠ではハマらないこともあるし、
枠そのものがついてこれずに破綻することもある。
だから、古い袋に入れるべきではない、という解釈がされますが
当然他の見方もあります。
新しいアイディアが上澄みだけで、これまでの歴史を踏まえていなかったら過去の教訓忘れて薄まったものでしかなくなる。

【新しい酒×古い革袋】
新しいアイディアを古い枠組みに入れる時には(既存の体制や枠組みを維持するなら)慎重な取り扱いが必要。聖書にもある通りに入れ過ぎたら袋が破ける。その代わりに適量でコントロールできたら古い皮袋からの恩恵も受けられる。
袋が破れるというのも、ある意味では既存の型を壊すという部分も悪い話ばかりじゃない。

【古い酒×古い革袋】
古い酒を古い革袋にそのまま入れたらよく馴染む、
でも色んなことに気付かないこともある。
変化を嫌うというか、保守的を通り越して惰性で進むこともある。
最近話題になっている色々な問題は、ここに起因しているんじゃないかな。

【古い酒×新しい革袋】
古い酒を新しい革袋に入れたら熟成の手助けになるかもしれない。
場合によっては昔からあるアイディアが新しいものに見える役割も負っているかもしれない。
でも馴染んでいない革袋からの影響が酒にも及ぶかもしれないし、
現在ではもっと有効な方法がとれる可能性があるのに、、、
ということもあるんじゃないかな。

さらに『配合』だってできる。

「昔ながらの~」というのは現代でもその良さは通じる。ただし、それだけでは充分じゃない、ということもある。トレーニングでも同じ。昔からあるものを現在のトレーニングに組み込んでいるものも沢山ある。
ただし、他の部分を違う形で補ったりしているからこそできること。

それだけじゃ、足りないんだよね。


読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。