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noteピックアップ2021.4.5-4.11

2021年1月末より継続しているnote記事のピックアップです。全くの独断で、気になった記事などを勝手に取り上げさせていただいています。今週は「組織」という視点が多かったようです

訪問ありがとうございます。
大学や専門学校で身体の仕組みに関わることや運動・トレーニングについて講義をしながら、運動部活動でトレーニングサポートをしています。

noteでは日々の雑然としたことや思考、スポーツ選手の体格に関わるデータをまとめています。

選手主導の野球チームが主役になる時代
(新町真之介)

アスリートの価値を失わずに競技に集中するための取組をされている新町真之介さんの記事。

スポーツは大前提に楽しいからやる。勝利至上主義であっても根底にあるものをどうか忘れないでほしいです。
「日本一厳しい練習」と言われる学校も数多くありますが、好きでスポーツを初めて続けていることを絶対忘れちゃいけないですよね。そのために厳しい練習があるのであればいいと思う。

自身の経験から得られたものに加えて様々な取り組みをしている事例も紹介いただいています。自主性と放任はもちろん違います。どこの部分を大事にするか。。

同様の目標を掲げるチームも沢山ありますが、主体や中心が誰であるか。アスリートファーストって言葉もありますが、個人的にはアスリートセンタードという部分が大事だろうと思います。


チームを作って学んだ『感謝の原点』
(スマッシュブラザーズ)

埼玉県蕨市を中心に活動している草野球チーム『スマッシュブラザーズ』さんの公式noteから。今回は監督であるカズナリさんの記事のようです。

野球ができることが、当たり前になり過ぎていた。当たり前のことは、当たり前じゃないこと。当たり前の環境を作ってくれた人がいたことを痛感した。

チームを設立されて、練習や試合を行うことの大変さ。これは今の自分自身の活動においても同じです。

先生や監督が色々な手続き、また運営面を担っていただけることで活動する場がある。こちらからは見えない、選手の悩みや課題などを受け止めてくださっている。

もちろん選手も練習やトレーニング時間以外にもいろいろある。

そういったことが全然見えていなかったときには「もっとトレーニングを」や「やる気があるのか、、」といったことを表面的な部分から思ってしまっていたこともあります。その時代からはもう少し視野の調節ができるようになったかな、とは思います。

コロナ禍で今まで当たり前だったものの価値を見直す時間も増えましたが、今後も忘れてはいけないところです。

拒絶反応と化学反応(Atsushi Mekaru)

ハンドボールのコーチである、Atsushi Mekaru さんの記事です。

「これまでの」人間が多ければ多いほどに、
その集団における文化や伝統、ルールがある。
外から見て「一般的ではない」と思うことでも、
その集団にの中では「当たり前」だ。

その「当たり前」にアプローチするというのが、
難儀なことになる。

「当たり前」の中で違和感なく過ごしてきた人間からしたら、
「変化」というのはストレスがかかる。

この「当たり前」の部分が組織のクオリティを示していくことにもなりますが、それでも時間が過ぎれば状況が変わっていきます。また、中で協議しながら変革を進めていっても方向性がズレていってしまうこともある。

外から、新しく入った人から見て不思議なことに対して

「○○ってそういうもんでしょ」

といった返答のみで、
明確な答えが出てこない時には危険だなぁと思うようにしています。

冒頭部分にある

組織というものが変化していくとき、
一番手っ取り早いのは、
人が変わるということだ。

これも新しい場所で活動する側にとっては大変ですがチャンスでもあります。前のやり方を踏襲して、、、ではチャンスを逃してしまうこともありますね。

自分のプレー、システムを知る(それを教えてくれたサラリーマン時代)(吉永 大器)

連載記事の続編になっています。

プロバスケットボールコーチ、吉永さんの記事です。ゲームやスキルについて、サラリーマンとしての実務経験と照らし合わせて説明していただいています。記事を読む際の視点はこちら↓

正しい工程を重ねれば、正しい結果が生まれる。工程の中に間違いが混ざると、間違った結果が生まれる。
逆から見ると、結果をみれば、それが正しければ正しい工程を重ねたことがわかるし、間違った結果であれば、その工程のどこかに間違いが混ざっていることがわかる。

私自身はトレーニング指導を担当することが多いですが、この視点は共感できる点も多いです。色々なトレーニングが全体像の中のどこに位置しているか、また実際のシチュエーションにおいて必要なものは何か。チームの戦術に関連する様々なシステムを理解できるだけで体力要素が直接変化していなくてもゲームの中でのスピードも上がります。判断や予測、知識。。。

同じシチュエーションが起こりやすいシステムを取り入れるんです。

フリーオフェンスだと毎回違うシチュエーションになり、原因を探るのは非常に困難です。僕なんかには上手くできません。

試合では何が起こるかわからないから、ということもありますが、どういう場面で適用できるかという部分ではトレーニングも必要ですね。その上でレベルが上がっていかないと選手もカオス過ぎて処理できないことも増えていってしまう、、結果誰も得しないというか。使う武器はシンプルでもいつ使うのか、の判断をするトレーニングは欠落してしまっていることもあるかもしれません。

努力は報われるのか(Dai Tamesue 為末大)

他方面で活躍されている為末大さんの記事です。学生に紹介する際のテレビ番組などにも為末さんはよくナビゲーターの立場で登場されますね。

今回は池江璃花子さんがレース後に発した表題から考察されています。

スポーツ選手の言葉がなぜ響くのかというと(全てではありませんが)、体験を通じて感じたことを言葉にしているからだと思います。それは一人称的なとても主観的な体験です。その人にとってはそうだったわけで、それを客観的に観察したという話ではありません。誰にとってもそうだという事実かどうかもわかりません。ただ、その人にとっては本当にそう感じられたことが言葉になっているのだと思います。
池江さんの言葉が感動を呼んだのは、他ならぬ彼女だけの人生を生きている結果の言葉だからではないでしょうか。

これはスポーツ選手じゃなくても誰であっても共通するものなんだろうと思います。著名な方だと多くの方がその足跡などを知っているから響く部分も増えてきますが、身近なところでも同じだろうと思います。

自分の人生を生きてきた結果の言葉、客観的に一般化するでもなく、汎用化させることもなく。その方の世界が伝わったときに発せられた言葉は強い力を持ってくるんだな、と改めて感じます。

「言葉が軽い」っていうのはその対極に来るんだろうとも考えます。

あとがき

1つの記事を読むとそこから広がって、読んだ時点でフォローしていなかった方の記事に多く出会うことができます。自分で普段書いているものも誰かを介在して自分では予想していなかったところに届いたりしていることもあるんでしょうかね。

先週から講義が始まりましたが今週からもう一段階ギアが上がります。世の中の状況は変わらず読みにくいですが、「そんなもんでしょ」とならないように色々できることを探りながらいきたいところです。

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読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。