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オケとボーカルをなじませる接着剤 本編編

放置

「続きは、またすぐ書きます;」とか言っといて・・・。

大分期間あいちゃいましたね!

去年、自分が構想していた音楽的作業が、急に同時進行し始め。

自分でも制御不能になってまして。

寝る・食う以外の時間、常に全力で何かしらしてるって言う状態に陥り。

そしたら、過労で病院で検査する羽目になるという;

ゆとりある生活は大事!余裕持って行きましょう!

んでは、僕の知っているグルーイングテクニックまとめちゃいますよ!

まずは前回の回想ですが

前回のNOTEを見ていない方はこちらからどうぞ!

MIXしていると、同じような問題にぶち当たるよね。

ボーカルがオケから浮いて聞こえる、とか

楽器全般なんかよくわからないけど生々しい、とか

今回は!

まず、ロック御用達「抜ける音作り」はできている事が前提として。

バラバラになったトラックを接着剤(グルーイング)でくっつける!

僕がいつも使っているグルーイング方法を幾つか紹介していきます。

一番簡単でかつ最重要な方法

それは、グルーイングしたい音源に

同じxxxを施す

正直、xxx に入る処理は「なんでも大丈夫」なはずです。

ほんじゃ、ユースケースで個別に行ってみましょ!

バスドラムとベースが浮いて聞こえる

いきなり、ボーカルではないというw(すみません。)

とあるマスタリングの本にはこうかいてる

「バスドラムとベースは同じ楽器のように聞こえるのがベスト!」

だけど、とあるミックスの本にはこうもかいてる

「バスドラムとベースの帯域をしっかり整理しよう!」

これを言葉の意味のとおりに実施したら・・・

うーんw 矛盾しているwww

帯域は整理しつつも同じ楽器のように。。。

一生無理っしょw 悠久の彼方です。

ゴリゴリにクオンタイズしても無理だね。

ちゃんと帯域を整理して「抜ける音」にしたらグルーイングの出番。

同じEQを施します。

できれば、全てまとまっているマスターチャンネルがいい。

マスターでいじるとギターが影響受けちゃうって場合。

個別トラックで少し、マスターでも少し、グルーイングすると良い。

ベースとバスドラム、共通した周波数をブーストする。

主に低音と中音になるのかな?

あら、不思議。抜けてくるのにまとまった音!

という事です。簡単でしょ?

ボーカルが浮いて聞こえる

これもまったく一緒だね。

オケとボーカルに全く同じEQ or コンプレッサを施します。

ボーカルが抜けてこないからといって、がっちり個別にEQしないで、

最後にマスターでオケと共にブーストする、とかね。

アナログ(をシュミレートした)機材

この時に「アナログ(をシュミレートした)機材」を使うと尚良いです。

アナログのキャラクター(軽い歪み)が全体に付与されます。

そうなると、グルーイング効果が増します。

マスターに少しだけ引っかかるコンプレッサをセット。

ドラムのピークでボーカルとオケがリダクションされて、同じノリがでると。

もちろん、同じキャラクターも付与されて。

浮いてくるのは少なからず解消されるはずだよね。

複数リバーブ

今度は「同じリバーブ・ディレイを施す」という方法。

ドラムやギターで使ったリバーブやディレイ。

それと全く同じものをボーカルにもかけます。

もちろん、それは1種類じゃない。僕の場合はいつも数種類。

複数リバーブについてはこっちにかいてありまする!

さて、では最後

僕が最近発見した、とんでもないテクニックを紹介しましょう。

ドラムが、なんかパート毎に浮いてる。

ドラムセットの一体感がない。音圧感がない。

という時。

これは、打ち込みのドラムのMIXをした時にそう思った。

打ち込みのドラムはもともと音の線が細い。

だから、太くするんだけど・・・。

それぞれが目立ちすぎて全く一体感がない。

そこで、僕が出した結論は

それは「オーディオを複製して無理やり位相を崩す」と言うことだ。

生ドラムのレコーディングは、マイクが10〜15本立ち並んでいる。

よって、常に位相との戦いだ。でも、それが味になる。

MIDIドラムだと位相のズレがなさすぎて味気ないんだ。

まず初めに話しておきたいのが。

位相がずれると音源が即破綻する。

位相がなんなのかは、ここにかいてあるけど。

良くわからない状態でこのテクニックを使うと120%失敗します。

ま、「こんな方法もやってみたよ」位の感じで聞いてもらえれば。

First of ALL

まず、ドラム全体の音をパラレルでAUXトラックに送ります。

AUXトラックにはめっちゃキツくリダクションされるコンプレッサーをセットします。

で、いい感じに聞こえるまでAUXのボリュームを上げる、と。

結構、一般的な方法。

Second touch

いい感じにAUXの音が混ざったら、AUXが数サンプル遅れるように設定します!(音を遅らせる。)

それで、いい音に聞こえるんだったら、遅らせたままにすればいいし。

だめなら、元の通りに戻せばいい・・・という、結構エグいやり方。

ちなみに、僕はこうやってクライアンに納品したけど。

クライアントは「very very very good!!!」って喜んでたよw

番外編

これまた、打ち込みのドラムにだけ使えるテクニックだと思うけど。

スネアとかバスドラムのトラックの音を

平行してシンバルのトラックに流しこむ。

もちろん、シンバルのEQ・コンプレッサが、バスドラムやスネアにかかる。

また一番特筆すべき点として

僕のDAWルーティングでバスドラムやスネアを無理やりシンバルのトラックに流し込もうとすると、

多少の遅れが発生する。

バスドラムやスネアの音は通常とおり流れていて、かつ後から少しだけ遅れてバスドラムやスネアがもう一度なる、という仕組み。

(遅れは本当に少しだけです!)

この、方法は極僅かだけ音をずらすことで、

音を太くすることもできるし

シンバルのトラックに、パーカッシブな音源が流れることで、コンプレッサーが小気味よく反応し、シンバルとスネアとバスドラムをグルーイングしてくれる。


・・・・だけど、絶対やらないほうがいいねw

俺も毎回は使わないと思うw

飛び道具中の飛び道具だ。

ということで

どうでした、グルーイング。

EQで必要ないところをカットして、コンプレッサーで太くして。

雰囲気が欲しい所はリバーブ。それで、出来上がり!?

これだけでMIXしてったら、もちろんまとまりなんてあるはずがない。

僕はグルーイングの概念を知るまで、本当につらい思いの連続だった。

概念を知るのと、実際に実施できるか、それは別。

だけど、概念があれば

「なんで、まとまらないんだろう」

「なんで、商業スタジオみたいな音がでないんだろう」

って得体のしれないものに、悩まなくて済むしね!

悩まない分、作業に集中出来るってもんよ。

所で

この糞みたいなブログを最初から読んでる人は殆どいないと思うけど。

読んでくれている方がいるとすれば

下記の2文違和感があったと思う。

ちなみに、僕はこうやってクライアンに納品したけど。
クライアントは「very very very good!!!」って喜んでたよw

そう、遂に有料クライアントが付くようになりました。

なんでも、やってみるもんだね。完全に諦めてたもんw

しかも、外人。 Google翻訳バンザイだねw

次回は、完全に謎のベールに包まれていた(ってそれは俺が英語出来なからそう思うんだろうけど・・・)

 soundbetter.com のワークプロセスについて記載したいと思います。

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