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【002】仏教学習note【仏教哲学の世界観1-2】

こんにちは。
このシリーズでは僕が仏教について学んだことを記しています。
なお、僕は仏教について何にも知りません。

仏教学者で花園大学の教授をなさっている佐々木閑先生のYouTubeでの講座を見て、その内容をまとめています。

もちろん僕の主観によるまとめなので色々と解釈の違いや間違った理解があるかと思います。
それはXなどでご指摘いただけると幸いです。

あくまでも大学生の受講ノートみたいなものだと考えていただけると幸いです。

前回は佐々木先生によるイントロダクションでしたが、今回からいよいよ本編に入ります。


仏教哲学の世界観 1-2

https://youtu.be/0kT6xkiP0W8?si=FwlvLD_924iZZJPT

AIによる要約

  1. インド文化と仏教の起源についての紹介

  2. 仏教の起源とお釈迦様の教え

  3. インドの地理的特徴と形成過程

  4. ヒマラヤ山脈とインド亜大陸の地理的構造

  5. インドの地理的位置と国際的な緊張関係

  6. ヒマラヤ山脈の存在と国境の不可侵性

  7. インドの地理的要所とシルクロードの重要性

  8. 玄奘三蔵法師のインド旅行とヒマラヤの影響

学習したこと

仏教が発生したインドという国の地理的状況

オレンジ色の部分がインド

インドという国の地理は亜大陸という扱いとなっている。
(ちなみにインドの南にはスリランカという島がある)

インドと周辺国、東にジャングル地帯、北はヒマラヤ山脈によって塞がれている


大陸移動により元々島だったインドは大陸とぶつかり、押された部分が隆起したことによってヒマラヤ山脈が形成されている。
このヒマラヤ山脈は現在のチベット・ブータン・ネパールに沿って巨大な山脈が横たわっている。
つまり、インドの北部分を押さえ込む屋根のように8000メートル級の険しい山脈ができている。
このヒマラヤ山脈より北は現在の中国となっていて、チベットは自治区という扱いで間に挟まっている。
東の方はバングラデッシュ、そしてミャンマーとなっており、東南アジアのジャングル地帯となっている。
西はパキスタン、アフガニスタンとイスラム文化圏となっている。

東と西の世界から隔絶された世界の玄関口

このようなことから、インドは東にアジア、西に中東、さらにヨーロッパへと続く世界のちょうど中間地点に存在している。

最も重要な地理的状況はヒマラヤ山脈である。
この険しい山脈が壁のように立ちはだかっており、人の往来を困難なものにしている。
少数の人間の移動は可能だが、軍隊のような大人数が超えることは不可能。
隣り合っているようにみえる中国とインドは実質的に断絶している。

このような事情により、中国からインドへ向かうためには東南アジアかパキスタンのどちらか側を回り込むしかない。

ヒマラヤ山脈の向こうにある交易路、シルクロード

インドからパキスタンを超えて北に向かうとシルクロードが通っている。
このことからパキスタン側の出口はインドにとっては非常に重要な出口となっている。

三蔵法師(中国とインドの間で仏教を伝えた人々、インド人でもそのように呼ぶ)の物語がなぜ辛く長い旅となったかは、このパキスタン側の出入り口を経由してヒマラヤ山脈を回り込んでいたから。

この出入り口が唯一の文化の出入り口、外からの新しい文化の入り口がここにあったため、仏教が生まれるための重要な鍵となった要素となっている。

インドが東西の文化と交流するためのルート


感想

最初の講義内容は地政学的な解説だった。
地図にも書いたことで文化や宗教の伝播する流れがイメージしやすくなったと思う。
西か東の狭い出入り口しかなく、特に西の出入り口が重要だということ。
あと、インド自体が山脈やジャングルに囲まれた特殊な環境にあるというのが興味深い。
独自性の強いインドという世界で仏教がどのような経緯で発生し発達し(そして滅んだ)のだろうか?
これからの学習で外国からの文化の流入やインドからの流出がどのように行われるか楽しみ。


次回は「仏教哲学の世界観 1-3
大枠としての歴史的なインドの動きについて。


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