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仏教学習note

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仏教について何にも知らない僕が色々あって仏教を独学で学習することにしました。 主な教材は佐々木閑先生のYouTubeチャンネル「仏教哲学の世界観」シリーズとなります。
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#覚醒

【042】ブッダの生涯-【18】(仏教哲学の世界観第2シリーズ)

4つの聖なる真理「四諦」 中道といっても三つの中道があり、初転法輪で説かれた中道は修行の姿勢について、厳しすぎず・緩すぎずといった考え方でした。 中道は初転法輪以外で説かれたものもあり、その一つが常見と断見から離れるというものでした。 これは「私」という存在が不滅と考えるのかどうかというもので、輪廻の考え方にも密接に関わります。 仏教ではそのどちらでもない中間の立場を取れと説かれています。 前回はその解説をもとに仏教における「輪廻」の捉え方についての解説でした。 今回から

【040】ブッダの生涯-【16】(仏教哲学の世界観第2シリーズ)

中道とはなにか お釈迦さまが到着した「鹿野苑」では5人の比丘たちと再会しました。 かつてはお釈迦さまと共同生活を行いながら苦行をしていた彼らは、苦行の無意味さに気づいて去っていったお釈迦さまを修行から逃げた落伍者として認識していました。 しかし、いざ現れたお釈迦さまの姿を見た彼らは思わず旅人をもてなす礼を尽くした挨拶をしてしまうのでした。 そしてお釈迦さまは自らを彼らの先生であると主張し、修行の本質を伝えるとして彼らに説法を始めます。 今回はこの、初めての説法である「初転法

【038】ブッダの生涯-【14】(仏教哲学の世界観第2シリーズ)

5人の比丘、鹿野苑での再会 前回は梵天勧請の後、教えを説き広める事を決意したお釈迦さまが、誰にこの教えを説くか考えました。 初めはお釈迦さまが師事していた二人の修行者、アーラーラ・カーラーマとウッダカ・ラーマプッタに教えようと思ったが、神からの報告によりすでに亡くなっていたことがわかりました。 そこでかつての修行仲間だった5人の比丘の元へ行くことにしました。 今回はお釈迦さまが向かった5人の比丘のいる「鹿野苑」についてと、その再会について解説されています。 ブッダの生涯

【037】ブッダの生涯-【13】(仏教哲学の世界観第2シリーズ)

悟りの境地を一体誰に説明するか? 前回は仏伝に伝わる梵天勧請の意味を解説されました。 梵天勧請により、お釈迦さまが人々に教えを広めるつもりのなかった普通の人間であった点や、神ブラフマンこと梵天がお釈迦さまに頭を下げて「お願い」することから、仏陀こそが神よりも立場が上であるという事を示唆していました。 一方で後の仏伝においては過去生においてお釈迦さまが人々のために仏陀になることを誓っているエピソードがあり、矛盾が生じる点もあります。 今回は梵天勧請の後、仏陀となったお釈迦さ

【036】ブッダの生涯-【12】(仏教哲学の世界観第2シリーズ)

梵天勧請の意味と仏伝上の矛盾 仏伝によると、梵天からの要請を受けたお釈迦さまは最初のうちは仏教の教えの内容の難しさから世俗では受け入れられないであろう事や、正しく聞く人がいないであろうと考えその要請を断っていましたが、3度目の要請により、ついに世に教えを広める事を決意しました。 このエピソードが梵天勧請ですが、今回はこの梵天勧請が何を意味するのか解説されています。 ブッダの生涯12https://youtu.be/zAdgMlx-AK8?si=Pq5v2yvUdkcvqU

【035】ブッダの生涯-【11】(仏教哲学の世界観第2シリーズ)

梵天勧請の内容 仏伝によると、お釈迦さまは悟りを開いた後、初めは誰かに教えを説くつもりはありませんでした。 そこに梵天から悟りの道を衆生に教え説くことを要請されます。 このエピソードを「梵天勧請」といいます。 今回はその様子が仏伝にどのように描かれているのか解説されています。 ブッダの生涯11https://youtu.be/4cDzcPBxwQs?si=mbxm5Jfn25GwYYqF AIによる要約学習した事一人で安楽を味わいながら涅槃に入るつもりだったお釈迦さま

【034】ブッダの生涯-【10】(仏教哲学の世界観第2シリーズ)

梵天勧請が象徴する信憑性の担保 悟りを開いた後、タプッサとバッリカの二人から初めてのお布施をいただいたお釈迦さま。 これは「他者に依存して生きる」という仏教修行者にとって大切な原則を象徴するエピソードでした。 今回は仏伝のハイライトである「梵天勧請」について解説されています。 その前に前回の補足として三種類の悟りの道についても語られています。 ブッダの生涯10https://youtu.be/Zq00UvnmoRI?si=4fGIlzGDt6xUrBRN AIによる要