ひきこもり卒業マニュアル ver. 0.1
あなたは自分のことを社会不適合者だと思いますか?
僕は自分のことを社会に適合しようとしている社会不適合者だと思います。
そんな僕ですが、今はなぜか労働者として社会に溶け込むことに成功しています(2022年1月現在)。
そこで、ふと思いつきました。
元ひきこもりの僕なら「ひきこもり卒業マニュアル」を作ることが出来るのではないか、と。
今回の “ひきこもり卒業マニュアル ver. 0”では、一つの題材を基に「ひきこもり卒業マニュアル」作成へ向けたヒントを探ってみたいと思います。
今回は、「ひきこもり卒業マニュアル」作成を目指し、ひきこもり(と世間が呼んでいるお子さんをお持ち)の親の会や、僕の過去だけを知った人との会話の中で「よく聞かれること」を題材に、自分なりの解答を直感的に書き出し、思ったことをアドリブで適当に書いてみようと思います。
はたしてひきこもり卒業マニュアル作成へ向けたヒントは見つかるのでしょうか。
文章を書く経験が浅く、少し不安ですがとりあえず始めてみましょう。
Q1.「死にたいと思ったことはありますか?」
A.はい、あります。
三大聞かれることの多い質問のうちの一つですね。
普段なかなかこんなこと聞けませんから、僕にこの質問をしてくれる人は多いです。
多くの質問者が勘違いしていることの一つに、“ひきこもり=死にたい”と思いがち、というのがあります。
楽しくひきこもり生活を送れたら、僕はそれでもいいなと思っています。これは強者の意見であり、一度社会に溶け込むことに成功してしまったからこその考えだと思います。
残念なことにこの世界では多くの人が自殺していますよね。
元気に暮らしているようにみえる人も、毎日死にたいと思っていたり、誰も見ていないところで抗精神薬を飲んでいたり、睡眠導入剤を飲んでいたりします。デパスなんかはおやつみたいなものかもしれませんね。
ごく稀にですが、直感で「(なんだこいつ…なんか同じ匂いを感じる…)」と思う人に出会うことがあります。
皆さんは同じ経験ありませんか?
もしかして僕だけなのでしょうか…
ここからは、僕の経験も少し織り交ぜながら、さらに考えてみたいと思います。
僕は小学生の頃から死にたいと思っていました。一人で部屋で過ごすことが今でも大好きです。
もしかしたら僕にはひきこもりの才能があるのかもしれませんね。
ひきこもり状態になってから死にたいという感情を抱くケースだけではなく、ひきこもり状態になるプロセスの中で死にたいという感情を抱く、というケースも沢山あると思います。
自分の子供が死にたいと思っていると仮定すると、自分の子供が死にたいと思っている原因を考える時に一番楽なのは、ひきこもり状態だから、だと考えることだと思います。
そして、家族や恋人、友達が無意識のうちにひきこもり状態にある人を追い込んでいるケースもありますよね。
死にたいと思う人が一定数存在する事実、将来に希望を持てない(諦めてしまう)今の日本社会についていろいろ思うところがあります。
これは書くと長くなりそうなので“今僕が生きている理由"と併せて別の記事で書けたらいいなと思っています。
ちなみに“充実したひきこもり生活もしくは精神疾患生活"(後日に記事にします)を送る上で一番大切なことは、“世界で一番辛いのは自分"だという事実を受けいれることだと思います。
もっと辛い人はいっぱいいるよ、とか言う人がいるかもしれませんが、本当に辛いと自分が感じている状態であれば、一旦距離を置いたりしないともっと辛くなったりするかもしれませんね。
もしも今あなたが本当に辛いと感じているのなら、残念なことにあなたより辛い人は世界中どこを探しても見つかりません。
なぜなら、俺はあの時世界で一番辛かった、とはっきり断言できるからです。
色んな情報に気を取られて、自分にとって一番大切なことを忘れてしまうことはよくあります。今の自分に本当に必要なことを本気で考えて、失敗しながらやってみることはとても大切だと思います。
余談ですが、僕の夢の一つはひきこもりや精神疾患を経験した人達が集まるコミュニティや場を作ることです。
どこかにもう少しだけ優しい世界があればいいのにな、と思います。
Q2.「どうすればうちの子は外に出ることができますか?」
A.自分の人生を楽しんでください。
三大聞かれることの多い質問のうちの一つですね。家族は最短ルートが知りたい、答えが知りたいみたいです。
家族だけでなくひきこもり支援者の間でもたまに見られる現象のひとつに、ひきこもり支援ではなく、“ひきこもり当事者を無意識のうちにコントロールしようとする”、というものがある気がします。
ひきこもる、というのは自分の心や体を守るための防衛手段のひとつだと僕は考えています。だから無理矢理外に連れ出そうと考えている人がいることを想像するだけで怖いです。
今までに受けた様々な質問を思い返してみると、充実したひきこもりライフが今後の人生を大きく作用する要素である気がします。
子供は自分の道具ではないのですから、子供を理由に自分の人生を楽しめないという親がいたら僕は悪い感情を抱いてしまうかもしれません。
僕は、子供を無意識のうちに自分の生きる理由にして自分や子供にプレッシャーを与え続けるよりも、自分の人生を楽しんだ方が健康的だと思っています。
ちなみに、僕は今でも枕元にバットを置いています。
これはひきこもり時代、親に殺されると思っていた時の名残です。
今は両親を愛しているため、いきなり泥棒とかに遭遇した時にでも役に立てばいいなと思っています。
こんなことを書いていたら、朝起きて、バットではなく誰かの手を握れたらいいのに、と捨てたはずの気持ちが少しだけ脳裏をよぎりました。
生きると決めた以上、僕はあまり多くのことを望んでいません。自分が生きるため、そして自分が死なないために必要なことを真剣に考えると、朝起きて握ることができるのはバットか大好きなギターぐらいが丁度いいんだろうなと思います。
そんなどうでもいいことよりも、文章を書くのって思ったより大変なことに気がつきました。
疲労が溜まってきたので、短いですが、一旦ここで一区切りとしたいと思います。
ひきこもり卒業マニュアル作成のためのヒントはあまり見つからなかった気がしますが、自分のことを少しだけ見つめ直すことが出来た気がします。
これからは、もう少し長めの文章にも挑戦してみます。
今後も、「ひきこもり卒業マニュアル」作成へ向けて、 “ひきこもり卒業マニュアル ver. 0”のバージョンアップを続けていこうと思います。
はたして僕は「ひきこもり卒業マニュアル」を作成することが出来るのでしょうか?
Kend.
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