統合的、包括的に診るということ
私の思う臨床感
まず前提として人の体は複雑です。
これは臨床をしている人であればわざわざ言うまでもないかと思いますが人の体は色々な要因が複雑に入り組んでおり容易には理解出来ないです。
ですので
肩こりには〇〇が良い
とか
膝の痛みの原因は〇〇
などと言っても、もちろん当てはまる人もいるけど当てはまらない人も沢山います。
ですので私にとって臨床は腰痛にはコレ、膝にはコレといったシンプルなものでなく
絡まった糸なりケーブルなりを1つずつほどいていく作業だと思ってます。
この絡まった糸を無理やりほどこうと力を入れて引っ張ってもほどけないですよね。
学ぶほど複雑になっていく体
人の体は複雑です。
よって様々な面から学んで練習してが必要になります。
ですが色々な事を学ぶと次に出てくる問題が
「何をしたら良いかわからなくなる。」
という事です。
色々学ぶと自分の中に色んな選択肢が増えます。
そうすると今度は沢山ある選択肢から何を選ぶのか困難になります。
私も様々なアプローチ方法に触れてきました
トリガーポイント、筋膜リリース、組織間リリース、アナトミートレイン、ファッシャルリリース、構造医学、形態構築理論、入谷式足底版、マッスルインバランス、カルデンボーン、ボバース 、認知神経リハビリテーション、バイニーアプローチ、BBIT、DNS、ピラティス、フェルデンクライス、pnf、体軸理論、フランクリンメソッド、4スタンス、BBAT、宗形テクニック,環境適応アプローチ、皮膚テーピング、アレクサンダーテクニーク、操体法、オステオパシー、ドライニードル、BFA、アキュゾーン、経絡治療、中医鍼灸、YNSA、ソマティック心理学、TFT、認知行動療法、マインドフルネス、ポリヴェーガル理論、、、etc
他にもありますがざっとこれらのアプローチに触れてきました。
触れてきた深度はそれぞれ違いますが実に多様なアプローチを見てきました。
これら全てを完璧に納めるには膨大な時間がかかるし、仮に納めたとしても使いこなせないですよね。
原理原則を考えてみる
大切な事は上記のアプローチ法はあくまでやり方なだけであって根本の目的、すなわち原理を知る事が大事です。
そして様々なアプローチの原理を見るうちに気づいた事がありました。
これらのアプローチ法は大きく分けて
構造、機能、精神
このどれかにアプローチしているという事です。
例えば
筋膜リリース
これは筋膜といった構造物に対してのアプローチ
PNF
これは神経系という機能にアプローチ
認知行動療法
これは考え方といった精神にアプローチ
といった具合です。
これらの3つの要素は完全に独立していないので構造だけにアプローチ、機能だけにアプローチ、といった形ではありませんが
概ねこのように分けられるのではないかと思います。
数十のアプローチを使うとなるととても大変そうですが、3つの要素をアプローチしていくとなるともう少し簡単そうではないでしょうか?
次回はこの三要素についてどのように考えるかを書いていきたいと思います。
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