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旧文武学校 剣術所模型 過去と現在

最初に製作した建物 2016年9月18日 

 文武学校の建物の中で剣術所は屋根が入母屋造りで破風があります。お恥ずかしい話ですが、最初は入母屋も破風も読めませんでした。

 建物本体はそんなに難しくなくトレースして、組み立てられるだろうなと頭の中で考えておりましたが、入母屋の構造をどう作るのかについては少し頭をひねりました。とは言っても図面を参考に立体を起こすしかないですし、紙ですので微妙な湾曲を表現するのも大変なので、直線で形を表現することにしました。
 インクジェットで出力なので、土壁に柱が少し浮き出る感じをドロップシャドウで、屋根瓦はグラデーションで凹凸感を出すなどの表現の工夫をしています。当然、鬼瓦は六連銭を入れております。

 縮尺はなぜか1/130で作ってしまいます。この先にこの縛りがこの後の製作で結構面倒になります。ただ全部作ってみて、小さすぎず、大きすぎずの縮尺であったことは実感しています。
 
 これが私のペーパークラフトの第1作目でした。

 実は、この後次々と制作する中で、技術が上がること。表現方法を変えることによって、パーツの作り方が変わってきて、この1作目がチープに見えるようになります。
 そこが気になりだして、結局作り直します。最終的には、屋根を外せるようにして、内部が見られるバージョンをつくりました。

内部が見えるバージョン製作

一旦 インクジェットプリンター出力の剣術所はここで終わります。
この後レーザーカッターを導入して、最初に製作したのもこの剣術所でした。
インクジェットプリンター用のデータを、それぞれの紙の色で切り離すために加工します。屋根の線はレーザーの出力を抑えて焼きを入れて黒くし、切断は出力を上げて焼き切る形です。

レーザーカッター使用しての作品第1号

作品第一号が5年前の5月15日でした。

かなり細かな部分まで再現できるようになりました。この後旧文武学校の建物はすべてレーザーカッターで切り出して完成させました。

1/100で作ってみようか…

 最近の建築模型は1/100を基本に製作しています。単純に計算がしやすいからなのですが、去年の秋にふと旧文武学校を作り直してみようかと思い始めて、製作に入りました。


植栽も入れたりして、ジオラマの要素が満載になっていますが、
旧文武学校すべての建物を1/100サイズで作り直しをしてみようかなと思い始めています。

江戸末の建物ではありますが、来月の個展に展示しようかと思っています。

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