【NZの国名の由来】オランダ🇳🇱ゼーラント州について調べてみた(旅行計画案付き)
オランダのゼーラント州について調べてみました!
オランダを知らないという人はほとんどいないと思いますが、ゼーラント州はご存じですか?
私は今回調べるまで、全く知りませんでした。。。
古い建造物が残っている町が多く、景観が素晴らしいまちです。行ってみたくなりました。
ガイドブックにはあまり載っていないみたいなので、日本から訪れる人は少ないかもしれません。
後半に旅行プラン(自分だったらこんな感じで行くかなぁというプラン)も書きましたので、良かったらご覧ください!
ちなみに、ゼーラント州を調べた理由は、こちらで偶然出てきたからです。
それでは、オランダのゼーラント州はどんなところなのか、書いていきたいと思います!
基本情報
はじめに、オランダの基本情報を書きます。
自分が元々持っていたオランダの知識、イメージといえば…
・低地が多い
・風車がたくさんある
・日本が鎖国中でも貿易をしていた
・背が高い人が多い
・サッカーが強い
(ファン・バステン、フリット、ファン・ニステルローイ、ファン・デル・サール、ロッベン、スナイデル...有名な選手も多い)
・酪農、チーズ
・スマート農業
知っているようで、あまり知らなかったです。。。
オランダの基本情報
ヨーロッパはキリスト教徒が多いイメージですが、4割は無宗教なんですね。
ゼーラント州の基本情報
オランダには12の州があります。
ゼーラント州は下の地図の赤いところです。人口は12州中12番目です。
州都:ミデルブルフ
人口:38.4万人
面積:1783 km2(陸地のみ)
(香川県より少し小さい)
ゼーラント州はさらに13の自治体に分かれています。
人口が1番多いのはTerneuzenで約5.5万人です(上図10)。化学最大手のダウ・ケミカルの工場もあります。州の南側はベルギーと接しています。
州都ミデルブルフの人口は約4.8万人で、2番目です(上図5)。
州は主に6つの島や半島から構成されています。
観光業が大きな収入源となっています。
夏はビーチが人気で、特にドイツ人からの人気が高いそうです。
ゼーラント州には河川の河口が3つもあります。
・マース川
(フランス北東部を水源とし、ベルギーを通ってオランダから北海へ流れる。河口付近でライン川にも接続される)
・ライン川
(スイスのアルプスが水源で、ドイツ、フランス等を通り、オランダでいくつかに分岐して北海へ流れる)
・スヘルデ川
(フランス北部を水源とし、ベルギーを通ってオランダから北海へ流れる)
これらの川は水運上重要で、古くからヨーロッパの工業都市を結んでいます。
ゼーラント州は大部分が海抜0m以下です。
また大きな川の河口が3つもあるため、過去に何度も洪水に見舞われたそうです。特に1953年に起こった大洪水では甚大な被害がでました。
その対策としてデルタ計画が立てられ、オランダを高潮から守るダム、堤防、水門などの一連の治水構造物が建造されました。
ミデルブルフ (Middelburg)
Zeeland州の州都で、ちょうど州の真ん中、半島の真ん中あたりに位置しています。長崎市の姉妹都市でもあります。
公共交通機関でのアクセスも良く、オランダの主要都市から電車で行くことができます。
オランダの首都アムステルダムから約2時間半、ロッテルダムから約1時間半です。
ミデルブルフは17世紀頃、オランダ東インド会社の貿易都市として栄えていました。
古くからガラス細工が盛んで、顕微鏡や望遠鏡の発明は、ミデルブルフの眼鏡職人の功績とも言われているそうです。
歴史ある街で、17〜18世紀の建物、運河、城門、修道院などもあり、古い街並みが好きな方が行きたくなる旅行先ではないでしょうか。
(自分も行きたい!)
街自体は大きくないので、徒歩で回れます。
見どころをいくつか書いていきます。
ゼーウス博物館 (Zeeuws Museum)
元々は1100年に建てられた修道院(Liebfrauen Abbey)でしたが、現在は博物館として利用されています。
ゼーラントの歴史を見ることができ、30000点以上の展示物があります。
営業時間:11:00〜17:00(月曜定休日)
料金:15ユーロ(約2400円)
Middelburg Abbey
1127年に建てられた修道院。15世紀に火事があって初期の建物はほとんど焼失してしまいました。再建された建物も第二次世界大戦による空爆で大きなダメージを受け、1965年に修復が終わりました。
場所はゼーウス博物館の隣です。
Tall John Abbey Tower
ゼーウス博物館やMiddleburg Abbeyのすぐ近くにあるタワーです。『Lange Jan (英語でTall John)』とも呼ばれています。
塔に登ると遠くまで見渡すことができ、晴れていたら半島の素晴らしい景色を見ることができます。
営業時間:11:00〜15:00 (土曜日のみ)
料金:4ユーロ(約640円)
ミデルブルフ市庁舎
1452年に建設が始まり、1520年に完成した美しいゴシック建築です。この市庁舎の塔の時計が、近くにある『Lange Jan (上記)』の時計より常に遅れていることから、地元の人は『Malle Betje』と呼んでいるそうです。
肉市場の他、結婚式や大学 (University College Roosevelt)として使われているそうです。
Spijkerbrug
中心部の東側にある跳ね橋です。運河や周囲の家との風景がとても美しいです。
Kuiperspoort
石畳で舗装された狭い通りです。17世紀頃の建物が残っており、タイムスリップした気分になりそうです。
ミデルブルフの周辺の見どころ
フェーレ(Veere)
ミデルブルフの隣にあり、Walcheren(島の名前)の西側のエリアです。フェーレという地方自治体の中に、フェーレという名の町もあります。
地区全体の人口は約2.2万人ですが、フェーレという町の人口は約1500人です。
島の西側には長いビーチがあり、1年に400万人の観光客が訪れるそうです。
ここからは町の方のフェーレを書きます。
フェーレはミデルブルフ中心部から近く、バスで20分ほどで行けます。
自転車でも同じくらいの時間で行けます。
フェーレ大教会
Veere Harbour
フス(Goes)
こちらもミデルブルフから近く、電車で2駅、約15分程度で行けます。
歴史ある建造物と港でとても美しい町です。ここはショッピングの町でもあり、おしゃれなカフェ、レストラン、バーも多いみたいです。
古い街並みの中で買い物を楽しんだ後、カフェやレストランで休憩するのも良いかもしれませんね。
フルスト(Hulst)
ゼーラント州のうち、ベルギーと接している南部分のことを『ゼーランディック フランダース (Zeelandic Flanders)』といいます。
そのうち右側の自治体をHulstといいます。自治体の中に同名の町もあります。
ここからは町の方のHulstについて書きます。
Hulstはオランダにある要塞都市の一つです。町の中心部は星形をしています。
星形の先端の部分の多くは現在、公園か駐車場になっているみたいです。
Hulstも古い建物が多く残っています。68の指定建造物、防御壁、風格のある市庁舎、大聖堂などがあるそうです。
町の中心にはレストランも数多くあり、美食家の町でもあるそうです。
Sint-Willibrordusbasiliek(教会)
13世紀から16世紀にかけて建てられた教会です。
塔は何度か壊れており、現在のものは1950年に建てられました。
フルスト博物館
フルストの歴史を知ることができます。
営業時間:10:00 - 17:00
料金:5ユーロ(約800円)
フルスト市庁舎(Stadhuis Hulst)
1485 年に火災で焼失したゴシック様式の「ハレ」の基礎をもとに、1528 年から 1534 年にかけて建設されました。美しい芸術作品が展示されているそうです。
デ・スタッツ風車(De Stadsmolen)
古い風車です。小麦粉の工場らしいです。
日曜日の12:00-17:00は見学できるみたいです。
クリンゲ (De Klinge)
オランダとベルギーの国境の村です。
Hulstから4kmほどで、自転車で行けます(自転車が1番早いそうです)。
ジーリクゼー(Zierikzee)
こちらも歴史ある町で、古い街並みが残っています。
町には500を超える指定建造物や記念碑があるそうです。
ショッピングやカフェなど、ゆっくり過ごすのも良さそうな町です。
ザイトハーフェン門 (Zuidhavenpoort)
古くからある、町の入口の門です。
ゼーラント橋 (Zeelandbrug)
ジーリクゼー中心部から4kmほどのところにオランダ最長の橋があります。
東スヘルデ防潮水門 (Oosterscheldekering)
洪水からオランダを守るために建設された水門です。
デルタ計画の中で最も大きいものだそうです。
旅行プラン
今のところ実際に行く予定はありませんが、もし行くのであればこんな計画にしようかな?というプランです。
飛行機の選択
旅行金額で大きな割合を占めるのが飛行機代ですよね。
選ぶ基準も様々だと思います。
・とにかく安くする
・LCCにする
・できるだけ早く、乗り換え少なめ
・多少高くてもフルサービス
などなど。
自分は昔はとにかく安く派でした。
でもある時、節約のためにトランジットが物凄く長かった時、時間が勿体無いと思うようになりました。
なので最近は出来るだけ現地滞在時間を長くできて、値段が安めのコスパ重視にしています。今回もその基準で見ました。
もう一つはマイレージ加算でしょうか。
近場ならまだしも、長距離フライトとなると考慮すべきだと思います。
欧州便だと片道5,000〜6,000マイル貯まります。
1%還元のクレジットカードで貯めるとなると50〜60万円相当です。
オランダの空の玄関口と言えば、アムステルダム・スキポール空港ですね。欧州の有数の空港です。
日本からは成田(毎日)、関西(週3便)から、オランダの航空会社KLMの直行便が飛んでいます(いずれも2024年1月現在)。
KLMは鮮やかな水色の、綺麗な飛行機です。
乗ってみたいと思うのですが、マイレージがスカイチームなんですよね…。
日本の代表的な航空会社は
JAL:ワンワールド
ANA:スターアライアンス
なので、日本に住んでいるとスカイチームのマイルの活用がしにくいかもしれません。
私はスターアライアンス系(ANAではない)なので、プランはそれベースで書きましたが、ワンワールド、スカイチームのフライトも書いています。
マイル関係ないよ!という方は、直行便のほうが早くて楽で良いと思います!
ゼーラント州はオランダですが、ベルギーの国境に近いので、ブリュッセルからでも大体同じくらいの時間で行くことができます。
南部のゼーランディック・フランダースからだと、むしろブリュッセルの方が近いです。
今回はいろいろ見て回りたいプランということで、
日本 → アムステルダム
ブリュッセル → 日本
というフライトにしてみます。
大阪発着と東京発着の2パターン考えてみました。
(GWなどのピークを外して検索しています)
(※フライトは2024年1月28日に検索したものです。価格、フライトなどは変更になる可能性があります)
もちろんこれ以外にもフライトはあります。アライアンス気にしなければ、エミレーツも良いと思います。
今回は大阪発着のスターアライアンス系ということで、①番で計画を立ててみます。
スケジュール
1日目(木)
9:30関西発
→ドイツ、ミュンヘンでトランジット
→20:25アムステルダム着。
荷物を受け取ったり何だかんだで時間がかかるので、スキポール空港の近くに1泊。
2日目(金)
朝、電車でミデルブルフへ移動。
ミデルブルフ着。ここを拠点に観光します。
ホテルに荷物を預けて旧市街を1日観光します!
3日目(土)
ミデルブルフ周辺を観光。
午前中はフェーレ(Veere)に行きます。
フェーレ行きのバスは平日しかないようなので、自転車で行きます。20分くらいです。
昼頃ミデルブルフに戻ってきて昼食を食べたり、Tall John Abbey Tower(Lange Jan)に登ったりします。
(Tall John Abbey Towerの営業が土曜のみなので、ここに入れました)
午後はフス(Goes)へ行きます(電車で15分)。買い物をしたり、街歩きを楽しんだり、カフェで休憩したりして散策を楽しみます。
夜はフスのバーに行ってもよし、フリッシンゲン(Vlissingen)で夕日を楽しむのもよし。
(フリッシンゲンの詳細は書かなかったですが、ミデルブルフの南側にあります。ミデルブルフから電車で7分、フスから電車で18分です)
4日目(日)
東スヘルデ防潮水門を見に行きます。
ミデルブルフ駅前から133番のバスでNeeltje Jans, Deltaparkまで行きます。
その後、同じ133バスでジーリクゼー(Zierikzee)まで行き、町の散策をしたり、オランダで一番長い橋(ゼーラント橋)を見に行きます。
132番のバスでGoesまで行き、電車でミデルブルフへ戻ります。
(Goesでバーに行ったりするのも良いかもしれません)
5日目(月)
ミデルブルフとお別れして、フルストまで移動します。
まずはフスまで電車で移動します。
ここまで来ると、電車の乗り方も慣れているでしょう。
フスからは、フルスト行きのバスで移動します。
(フルストには電車がありません。)
フルストに着いたら荷物を預けて、旧市街を観光します!
6日目(火)
自転車を借りて、少し遠出をしてみます。
クリンゲ (De Klinge)という国境の村に行くのも楽しそうです。
昼頃に一度フルストに戻って昼食を食べた後は、少し遠いですがスヘルデ川の方へ行ってみます。
大きなタンカーが川を上っていく姿が見れるかもしれません。
7日目(水)
最終日、午後には空港へ移動します。
午前は回れなかった場所へ行ってみたり、散策、買い物などしてゆったり過ごします。
ゲンツェ通り(Gentsestraat)にお店が多いみたいです。
午後、ベルギーのブリュッセル空港まで移動します。バスと電車に乗ります。
フライトは19:30です。17:30くらいに着いておけば大丈夫なのですが、フルストはバスの本数が少ないです。
15:30のバスだと遅れた時が怖いので、余裕を見て1つ早めのバスにします。
(所要時間は2時間〜2時間半くらいです)
8日目(木)
日本到着。お疲れ様でした。
今回このようにしたのは、
・土曜日にしか空いていないTall John Abbey Tower(Lange Jan)に登りたい
・ミデルブルフ以外にも泊まりたい
・帰りの便はブリュッセル→成田の直行便に乗りたい
(ANAが水 or 土のみ運行、2024年1月現在)
という理由だけなので、フライトの関係や回りたいところで日程はいろいろ考えられます。
フライトと宿泊費だけになりますが、予算は40万円弱くらいになります。
ゼーラントにちなんだ名前
今回ゼーラント州について調べていると、ゼーラントにちなんで付けられたものがいくつかあることが分かりました。
①ニュージーランド
タイトルにも書きましたが、ニュージーランドの国名はオランダのゼーラントにちなんで付けられたそうです。
オランダの探検家がニュージーランドを発見し、やがてオランダ語で「ニュー・ゼーラント(Nieuw Zeeland)」と名付けられました。
のちにイギリスのクック船長が名前を英語化し、ニュージーランド(New Zealand )になったそうです。
②セーランディア城(台湾)
台湾の台南にあるゼーランディア城(現名:安平古堡)も、ゼーラントにちなんで付けられたそうです。
17世紀にオランダが台湾に進出した際に建てられた城の名前です。
現在、当時の白は残っていないですが、城跡として保護対象になっています。
偶然なのですが、どちらにも行ったことがあり、ゼーラント州に勝手に縁を感じてしまいました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
オランダ旅行の定番といえば、アムステルダムやユトレヒトらしいのですが、今回これらを全く無視した旅行プランを立ててみました。笑
ゼーラント州には古い建物が多く残っており、旧市街が好きな人にはとても魅力的な町だと思います。
ガイドブックにもほとんど載っておらず、貴重な体験ができそうです。
書いたところ以外にも、まだまだ良いスポットがありそうです。
今回調べてみて、ゼーラント州に行ってみたくなりました。
読んでいただき、ありがとうございました!
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