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形にとらわれず、見ている観客をも躍動させる和太鼓演奏者 上杉美穂さん

最初のやり取りで『和太鼓をやっていますが、変化球の「和」ですよ。直球な「和」を求めているなら、ほかの人を紹介します』・・・で始まったつながり。

実際にライブに参加してみて納得!

ステージ上で観客より誰よりもこんなに自由で楽しんでいいんだよと体いっぱいで表現している上杉美穂さんにお話を伺ってきました。

上杉美穂 和太鼓奏者

ある秋の日、東京のかたすみに産声をあげる。
幼少期より踊ることが大好きで、いろいろなDANCEに挑戦するも、16歳の夏に出会った和太鼓にのめりこむ。

高校卒業後、すぐにプロ和太鼓奏者として活動を開始、約9年在籍したチームから独立後、世界的太鼓奏者レナード衛藤氏に師事。

「とにかく楽しく心地よく!」をモットーに多ジャンルの楽器、ダンサー、DJとのコラボレーションを重ね、現在自身のバンド[鼎-tei-][文鼎-buntei-]をはじめ、シルクロードキャラバンバンド[鶴ヶ屋]、未國ミュージカル[いのちてんでんこ]等に参加。

20ヶ国以上の国々での演奏経験や、今まで出会った人たちから受けたインスピレーションをひとつぶひとつぶの音にのせ、感謝をこめて東京を中心にライブ活動中!!
宮地楽器和太鼓科の講師も務める。
「今、この瞬間を、感謝とともに精いっぱい楽しむ」ことを大切にしている。

☆好きなことば☆
ありがとうございますっ!!
おかげさま
感謝

だいじょうぶ!!(*亡き兄の最期のことば)

楽しいことが変わった時にそれを受け入れる勇気

記者:ライブを見させていただいた時にかなり自由な表現スタイルで会場の中で誰よりも楽しんでいるなあと感じたのですが、そのような表現スタイルは、どんな心の在り方や認識の変化が今の活躍に繋がっているのですか?

上杉美穂さん(以下、美穂敬称略): そう言ってもらえるのが一番うれしいです。和太鼓に出会う前から踊ることがとても好きでモダンバレエやクラシックバレエをはじめ、ジャズダンス、タップダンス、ヒップホップを習い、何でも踊れるダンサーを目指していたのです。

それは、とても楽しく充実した日々でした。

そんな中、高校一年の時に全国での出し物として、ダンスと和太鼓を披露することになり、ダンスか和太鼓かどちらかを選ぶことがあったんです。

私は、ダンスのリーダーだったんですが、和太鼓を見ていたら面白そうだったので私だけダンスと和太鼓両方をさせてもらったのです。

記者:伝統文化である和太鼓と聞いた時に幼少時からやっていたのかと思ってしまいましたが、そうではなかったのですね?

美穂:はい。もともと踊りは好きで2歳から始めていましたが、和太鼓との出会いは高校の時です。

そして、その和太鼓の先生から『君には才能がある。一緒に世界を目指そう!』と誘われ、高2の夏に練習を見学に行ったんです。

そしたら、その時からドはまりしてしまって・・・。

指揮者もいないのになんでみんながあうのだろうと衝撃を覚えたのです。
高校卒業と同時にそのチームがプロデビューするのでそこからプロとして活動しています。

ちょうどその少し前に踊りに対する思いの変化があったんです。トウシューズより裸足の方がいいとか・・・

いままで長年続けてきたことだったので辞めることにすごい勇気がいる。
何かを始める勇気もすごくいるけれど、辞めることきも、ものすごく勇気がいる。

でも、やはり、やりたいことをしてみたいと思う気持ち楽しいと感じることが変わったという自分自身をしっかりと受け入れる勇気

この勇気があったからこそ、泣く泣くやめるという決断をして、その次に太鼓との出会いがあったわけです。

太鼓に出会って、ずっと今やり続けて27年程経つのですが、やりたいことをやることができる幸せをかみしめています。

私は、好きなことしか頑張れないタイプなので、自分のやりたいことなら多少つらくてもがんばれるし、なんでもやりたいことをできることは幸せなんだなぁと感謝しています。
さらにそれを仕事にできることは、非常にありがたいこと。

みんなもっとやりたいことやったらいいなと思う気持ちがあります。

そして、やっていくうちにやりたいことが変わってもいいと思いますし、生きていく中で環境が変われば、まわりにいる人達も変化する。
その変化を受け入れ、その時の人生を思いっきり楽しむ

そして、感謝を忘れずに生きていく。
そんな変化が今の活動につながっていると思います。

人にしか出来ないことを大切にしていきたい

記者:これからAIが活躍する時代になると思うのですが、その時に求められるニーズとはなんだと思いますか?

美穂:AIって聞くと、ちょっと怖いというイメージが先行してしまいます。


私は、今のこの時代なのに、そんなにパソコンとかも使えないような人間なので。そして、どんどん便利に楽になっていくじゃないですか。人間が今まで行ってきたことを代わりにやってくれるとか。

たとえば、その手を失って義手になってしまった時にその義手をAIを通じて動かせるようになるとかそういうことは良いと思うんですね。

ただ、その機械に求められることが多ければ多いほど、逆に人間同士もっとコミュニケーションをとって繋がっていかないと、本当にどっちがどっちなのかわからなくなってしまうような怖さはあります。

やはり、そのすごくありがたい所はありがたい所で頼っていいと思うけど、一番の根本的な部分、心の部分などは、本当に人と人とが関わることでしか生まれないと思う。


そういう人間にしか出来ない所をより大事にしていきたいと思っています。


順位をつけないで

記者:これからどんな美しい時代を創っていきたいですか?

美穂:みんながワクワク、キラキラ楽しいことをしている。世界平和っていうのもなんですが、とにかく「みんなが笑顔で楽しんで、それでいいんだよ」っていう時代を創っていきたいですね。

みんな違って、みんなが一番のオンリーワンの世界順位をつけないで欲しいですね。

記者:では、最後に読んでくださった人へのメッセージをお願いします。

美穂:あなたも私も奇跡です!「奇跡の一人」なので、思う存分楽しみましょう!

記者:本日は貴重なお話を、どうもありがとうございました。

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■上杉美穂さんの詳細情報についてはこちら↓

★上杉 美穂フェイスブック
https://www.facebook.com/miho.uesugi.3

★鼎ーteiー/文鼎bunteiフェイスブックページ
https://www.facebook.com/tei.torio

★鼎-tei-ミュージックビデオ
https://bit.ly/2rZkOfy


【編集後記】

記事を担当した内田と田中と中田です。

美穂さんと話していて感じるのは、本当にその時、その時を楽しんでいるんだなぁということです。
インタビューも終わった時にえっ、もうこんな時間!?とみんなでビックリしました。

何か楽しいきっかけが欲しい方は、ぜひ美穂さんのライブに足を運んでみてください。楽しめること間違いなし!ですから。

そして、今後のさらなる活躍を応援しています!

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この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。

https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36



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